「交通安全の作文の書き方が知りたい」
「子供が宿題で交通安全の作文を出されたんだけど…」
「交通安全作文の具体的な例文が知りたい」
小学校、中学校、高校では安全教育があり、その時に「交通安全作文の宿題」が出されることがありますよね。
また、学校によっては夏休みの宿題として出されることもあるでしょう。
が、書こうと思っても、どんなふうに書けば良いのかわからないもの。
そこで今回は「小学生の交通安全作文の書き方」をご紹介。
子供の交通安全作文で悩んでいる母親、父親の皆さん。ぜひ参考にしてくださいませ。
また、過去の受賞作品も紹介していますので、こちらもどうぞです。
交通安全作文の簡単な書き方
身近な経験からテーマを決める
さて、交通安全作文の書き方ですが、何をどう書けばいいのかわからないですよね。まずは「書きやすいテーマ」を見つけてみると良いでしょう。
具体的に言えば、以下のような経験はないでしょうか?
- 保育園や幼稚園、小学校で交通安全の教育を受けたことがある
- 交通事故のニュースを見て悲しい気持ちになった
- 実際に事故にあったことがある。あるいは、身近な人が事故にあったことがある
- 車に乗る時シートベルトを外してしまい、危ない思いをしたことがある(シートベルトの役割は?)
- 歩道などに花束が置かれているのを見たことがある(実は死亡事故が起きた場所だった)
- 自転車に乗っていて転倒したことがある(もし道路だったら…。もしヘルメットをかぶっていなかったら…)
- 道路に飛び出したことがある(もし車が通っていたら…)
- 通学途中の道路で大人が見守り活動をしてくれている(なぜ大人はそんなことをしているのか?)
- 父親や母親が交通違反で罰金を払ったことがある
- 家ではよくスマホを触っている父親や母親が運転中だけは触らない
- いつもはパパが車を運転するのに、外食でお酒を飲んだ時はママが運転する
- おじいちゃんやおばあちゃんが免許証を返還した
- 祖父母が免許証を返還したくても、事情があり返還できない
上記例のような経験があるなら、そこから話を広げてみましょう。
「そのような経験をしてどう思ったのか」
「これから自分はどんなことにきをつけたいか」
などを考えて作文を書くと良いでしょう。
例文
タイトル:「僕なら大丈夫」の危険
僕は小学一年生の頃、公園から道路に飛び出して事故にあいそうになったことがある。あの時は遊んでいたボールが転がっていき、そのボールを追いかけるのに夢中だった。
「危ないだろッ!バカ野郎ッ!」
キキーッと車が止まる音がして運転手の怒鳴り声が聞こえた。車は僕の1m前で止まっており、僕の心臓はバクバクとなっていた。
道路に飛び出してはいけない。これは小学校の交通教室でも教わったルールだ。車や自転車はすぐには止まれない。だから、道路に出る前に歩行者が止まり周りに危険がないか確認するのだ。
それまでは「そんなことわかっているよ。道路に飛び出すわけないじゃん」と思っていた。しかし僕は遊んでいる時にボールに夢中でこんな簡単なルールを守ることができなかった。そして、もう少しで事故に合うところだった。
事故に合えば救急車で病院に運ばれ、しばらく入院することになったかもしれない。退院したとしてもギブスをする必要があり、いつもみたいに走り回って遊ぶことができなかっただろう。いや、もしかしたらそれだけではすまずに、死んでいたかもしれない。そう思うと、すごく怖くなった。
僕はこの経験で、単純な交通ルールにもきちんと意味があり、そのルールを守らないと大きな事故になりかねないということ。そして、誰だって事故に合う可能性があるのだということを学んだ。
「僕なら大丈夫。そんなルールを破るわけがない」
そんな気持ちでいてはいけない。僕だって事故に合う可能性はある。だからルールはきちんと守らないといけない。僕はこれからそんな気持ちで気を引き締めていこうと思う。
高校生でしたら自分の考え部分をもっと深く書いた方が良いでしょうね。
交通マナーから話を広げる手もある
色々な交通マナー
また、「危ない経験をしたことなんてないよ」という人もいるでしょう。そんな人は交通ルールから話を広げてみても良いですね。
例えば、以下のような交通マナーは知っていますよね。
- 道路に出る前は一度止まる
- 横断歩道を渡る時は左右をよく確認し、手を上げて渡る
- 少し離れていても必ず横断歩道を渡る
- 道路を歩く時は白線の外側(歩行者専用エリア)
- 道路で遊ばない
- 信号を守る
- 自転車に乗る時にヘルメットをかぶる
- 自転車は定期的に点検する
- 自転車を運転時、暗くなったらライトをつける
- 交通標識を守る
- 車に乗る時にシートベルトをする
- お酒を飲んだら車の運転をしてはいけない
また、具体的な交通ルールなどは以下のサイトで確認できますので、気になる人はどうぞです。
→交通安全百科事典
交通マナーから話を広げる
気になる交通マナーができたら、以下のようなことを考えてみましょう。- なぜこのようなルールがあるのか
- もしルールを守らなかったら、最悪どうなるのか
- 最悪のことが起こった場合、自分や周りはどう感じるのか
例えば「自転車に乗る時はヘルメットをかぶる」というルールの場合は以下のような感じです。
- ヘルメットは転んだ時に、頭を強く打たないためにある
- ヘルメットを被らず転んだ場合、最悪、頭を強打し記憶喪失や死んでしまうことがある
- 自分も家族も悲しい
あとは「だからルールは必要だ。これからもきちんとルールを守りたい」とまとめます。
交通安全の作文なのですから、基本的に最後はこんな風にまとめるとOKですよ。
例文
タイトル:ヘルメットで守れるもの
自転車に乗る時はヘルメットをかぶらないといけません。でも私はヘルメットをかぶるのが好きではありません。なぜならヘルメットが似合わないし、髪型もおかしくなるからです。
なぜ、このようルールがあるのか私なりに考えてみました。
まず、ヘルメットをかぶらないと危険だからです。自転車に乗っていると頭は地面からかなり高い位置になります。そこから堅いアスファルトに思いっきり打ち付けられたとしたら、大怪我になりかねません。でも、ヘルメットを被っているとその事故を防ぐことができます。
たとえば卵を自転車の頭の位置から下に落とすと当然ながら卵の殻はぐちゃぐちゃに割れ中身が飛び出してしまいます。が、ヘルメットに卵を入れ、固定してから地面に落とすと卵は無事なままです。このくらいヘルメットは丈夫な物なのです。
また、ヘルメットを被らず事故にあってしまうと、ケガだけですまない可能性もあります。最悪、記憶喪失になったり、身体が一生動かなくなったり、死んでしまうこともあるかもしれません。そうなると、私だけではなく私が大切な家族がとても悲しみます。
死んでしまうと、もう二度と会えません。一緒にご飯を食べることも、遊ぶことも、ケンカをすることもできません。それはとても悲しいことです。私は私自身にも、そして私の家族にもそんな悲しい思いをさせたくありません。
なので、私は自転車に乗る時は必ずヘルメットを被ることにします。確かにヘルメットを被ると変な顔になるし、髪型もおかしくなります。でも、そんなことよりも、大切な人と二度と会えなくなる方がずっと悲しいからです。
「評価なんてどうでもいいから、とりかえず書いてしまえばいい」「早く作文を終わらせて他のことをしたい」という人でしたら、この作文を参考に似たような感じで書けば良いでしょう。
交通ルールを変えて自分の言葉で書けばそれっぽい作文が仕上がりますよ。
良い作文を書きたい場合は過去の受賞作品を参考にする
「賞がとれる交通安全の作文を書きたい」「書くなら高評価を受けるような良い作文を書きたい」
そんな人は「過去のコンクール受賞作文」を参考にすると良いでしょう。
みんな良い作文を書いているんですよね~。
→令和4年度交通安全ファミリー作文コンクール最優秀作品
→交通安全作文入賞作品(ひろしま交通事故防止キャンペーン)
こういった作文を読むと「こんなふうに書けばいいんだな」というのが分かりますよね。
良い作文を書きたい人はぜひ参考にしましょう。
交通安全作文の書き方まとめ
いかがだったでしょうか?作文を書くのは面倒くさいと思ってしまいますが、書き出せば案外簡単に書けてしまうものです。
もしどうしてもネタがない場合は、気になる「交通ルール」を元に以下のことを考えてみると良いですね。
- なぜそのようなルールがあるのか
- ルールを守らないと最悪どうなるのか
- そうなると自分や周りはどう感じるのか
↓こちらの記事も参考にどうぞ↓