中学生 読書感想文の書き方例!構成やコツを紹介。高校生でもOK

中学生 読書感想文の書き方。例文・構成つき
 

中学生、高校生の夏休みの宿題で大変な宿題の1つは「読書感想文」ですよね。

数学や英語のプリント等は答えが決まっているので、どうにかこうにか終わらせる事ができますが、読書感想文は「本の感想」というオリジナルな文章を考えなければなりません。

苦手な人には「頭をかきむしりたくなるくらい苦痛」な作業です。

 

何を隠そう私も、中学・高校時代は読書感想文を書くのにとても苦労していた一人です。

が、安心してください。

そんな私もちょっとコツを掴めば、簡単に読書感想文を書けるようになりました。

大丈夫!中学生や高校生の読書感想文はコツをつかめば、原稿用紙5~6枚分の感想くらい簡単に書くことができますよ。

 

というワケで今回は「中学生・高校生の読書感想文の書き方」を例付きで紹介します。

 

読書感想文の書き方に悩んでいる中高校生の男子・女子はぜひ参考にしてくださいね。

具体的な例文もちょこちょこ紹介していくので、「実際の例文を見てみたい」という人にもオススメですよ。

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中学生の読書感想文の書き方 早く終わらせる方法はコレ!

それでは早速読書感想文の書き方を紹介していきますね。

ここを読んで読書感想文をサクッと終わらせてしまいましょう♪

読書感想文の本の決め方

すでに読む本を決めている人はこの項目は飛ばしてOKです。

が、もし決めていないなら早めに決めてしまいましょう。

読書感想文で読む本の選び方ですが、基本的に中学生の場合でしたら主人公に共感できる本(主人公と共通点がある本)を選ぶのがおすすめですよ。

そちらの方が断然、感想文を書きやすいからです。
  • 部活やクラブ活動が同じ
  • 同じようにペットを飼っている
  • 友達関係で悩んだことがある
  • 好きな人がいる
  • 家族が好き(両親、兄弟、祖父母)
  • 将来なりたい夢がある
  • 平和について興味がある
↑誰でも何かしら当てはまることがあると思います。

その中でも「この分野なら書けそうだ」というものばあれば、そういった関連の本を読むのがオススメですよ。

「共感できる本自体が分からない」という人は、具体的なおすすめ本をそれぞれ「読書感想文を書く時のポイント」付きでまとめていますので良かったら読んでみてくださいね。

⇒『中学生の読書感想文 本のおすすめは?選んではいけない本も紹介!
⇒『高校生の読書感想文 本のおすすめは?感想の書き方やコツも紹介!

本を読むときは付箋(ふせん)を活用!

読書感想文を少しでも早く終わらせたいなら、ぜひ行って欲しい事があります。

それは、本を読む時に「読書感想文に活かせそうな箇所」を見つけたら付箋を貼っておく事です。

こうしておくと後から「あれ?さっき読んだあの部分、どんな内容だったっけ?」と悩んだ時にサッと見直せるのでかなり時間を短縮する事ができます。

たまに目当ての文章を見つけれず、何十分も時間を使っちゃう事がありますものね(;´Д`)

 

ちなみに付箋を貼るのは「あなたが感動した場所」でOKです。

特に「主人公のセリフや言葉であなたが強く心を動かされた1文」は読書感想文の書き出しとしても使えますので、付箋を貼り付けておくように強くおすすめします。

「読書感想文あるある」なのですが、なぜか書き出しをセリフから始めると評価が上がりやすいんですよ( *´艸`)

本を読み終えたらノートに感想を書く

本を読み終えたら、原稿用紙に書き始める前にいらないノートやチラシの裏に「本の感想」をどんどん書きだしていきましょう。

この時点ではただのメモなので、文章の上手いヘタなんて気にしなくて大丈夫です。

思いついた事をズラーッと書いていってください。「何を書いていいのかわからない」という人は読んだときに貼り付けていた付箋部分を読み直してみると良いですね。

 

んで、ある程度のメモを書けたら「中でも1番これを言いたい!」という場所を○で囲み、印をつけておいてください。

この印が本文の最後「起承転結」で言うならば、「転の最後」もしくは「結のまとめ部分」に持ってくる場所です。

読書感想文はこの「1番言いたい事」に向かって他のメモを順番通りに並べていく作業です。

パズル感覚で楽しみながら並べていきましょう。

 

「いや、そんなこと言われても全然わからないんだけど!」

そう思う人もいますよね。

確かにこれだけでの説明ではピンとこない人も多いと思いますので、以下で更に詳しく説明しますね。

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中学生の読書感想文 構成はどうする?具体的な書き方

中学生の読書感想文 構成はどうしたらいいの?

中学生の読書感想文を書くとき「構成」をどうするか気になりますよね。

基本的には以下のような構成になっています。
  • 題名
  • 起(書き出し)
  • 承(本文1、中1)
  • 転(本文2、中2)*なくてもOK
  • 結(まとめ、終わり、結び)
こんな感じの構成でOKです。

1つ1つ具体的に言っていくと以下のようになりますよ。

中学生の読書感想文 題名の書き方例

題名は「読書感想文の顔」とも言える重要な部分です。

にも関わらず、読書感想文を書く人のほとんどが「〇〇を読んで」という味気ないタイトルを付けてしまいます。

これではちょっと寂しすぎます。

どうせなら他人とは違ったインパクトのある題名を付けて、同級生から一歩飛びぬけてやりましょう。

↓「」を読んだ本のタイトルに代えるだけでOK。
  • 「舟を編む」と私
  • 「くちびるに歌を」が私に教えてくれた事
  • 「下町ロケット」を読んで私は変わった
これだけでもぐっと印象が変わりますよね。

もう少し面白いタイトルをつけたいという人は以下のように書いてみても良いでしょう。
  • 本のテーマにそったタイトルをつける(例:仲間がいたからできたこと)
  • 本の感想をタイトルにする(例:教訓にしたい本と出逢いました)
  • 主人公の名前を入れる(例:私は豊臣秀吉と友達になりたい)
  • 疑問形で書く(例:本当に世界平和は可能だろうか?)
  • 否定的に書く(例:受験勉強なんてクソくらえ!)
それぞれの具体的なタイトルの付け方は以下のページにまとめていますので、そちらを参考にどうぞです。

⇒『読書感想文 題名の書き方・タイトルの付け方例!長い時や書く場所は?

中学生の読書感想文 書き出しの書き方

何かしら文章を書く時、一番大切なのは「書き始め」の部分です。

というのも書き始めに読み手が興味を持つような魅力的な文を書ければ、あとの文章が少しぐらいおかしくても最後まで好印象を持たれることが多いからです。

読書感想文で最も大切なところは「書き出し」と言っても過言ではありません。

ですので、読み手が興味を持つような書き出し方をしてください。

具体的には以下のような事を書くと良いですね。
  • 本との出会いを書く
  • 疑問文から書き始める
  • 会話文から書き始める
一つずつ具体的な例文を見ていきましょう。

本との出会いを書く


私は吹奏楽部に所属しており、クラリネットを吹いています。本屋で「吹奏楽部のトリセツ!」を見かけた時「これだ!」と思いました。吹奏楽部のことが何でもわかる本。きっと楽しいに違いないと思い、本を片手にワクワクしながら家に帰りました。

家に帰って本を読んでみると…

一番簡単なのはこの「本との出会い」や「なぜこの本を選んだのか」の理由を書くことです。

「私がこの本を選んだのは~~~だからです。」

「本屋でこの本を見つけた時~~~なところに惹かれました」

「お母さんから面白いからと薦められたので読んでみました。すると…」

理由は何でもOKなので、正直な理由を書いてみましょう。

疑問文から書き出す

もし私が、あるいは私の大切な人が「博士の愛した数式」の博士のように記憶が八十分しか持たなかったらどうするだろうか。私は博士のように、あるいは家政婦さんのように優しく生きることができるだろうか。
最初に疑問文を持ってくるのもオススメの書き方です。

この方法なら、疑問文のあとに自分の考えを書けばいいので続きも書きやすいですよ。

 

「もし私が主人公だったら、主人公のように〇〇できるだろうか?」

「もし私の友達が〇〇だったら、どうするだろうか?」

「なぜ主人公は〇〇を成し遂げられたのだろうか?」

↑こんな感じで書いていけばいいですね。

会話文から書き始める


「私も君も、一日の価値は一緒だよ」

これは「君の膵臓をたべたい」の中で余命宣告されている桜良が主人公である僕に言うセリフです。人生が残りわずかな桜良。健康な男子高生である僕。たとえ病気でも、健康であっても、毎日過ごす時間の価値は同じである。そんな強力なメッセージを感じます。

このように本の中でも感動したセリフなどを書き出しにするのも良いですね。

本を読む時に付箋を貼りながら読めば、この一文は簡単に決まると思いますよ。

「これだけじゃよく分からないから、もっと具体的な書き出し例を知りたい!」という人はこちらを参考にどうぞです。

⇒『読書感想文の書き出し例!高評価な書き始め方を例文付きで丁寧に解説!

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中学生の読書感想文 本文の書き方

中学生や高校生の読書感想文本文を書くときのコツですが、書き方としては2パターンあります。
  • あらすじと感想だけの簡単バージョン
  • 自分の体験と本から得た学びを書いたしっかりバージョン
どちらが高評価を得られるかは言うまでもないですね(笑)。

中学生・高校生でしたらシッカリバージョンを書いて欲しいという気持ちもありますが。

「人には長所や短所があり、他にやりたいことがあるなら別に読書感想文くらいてきとーに終わらせてもいいんじゃない?」

と思っているので、先生からの評価を気にしないなら簡単バージョンでもOKだと思います(小声)。

さて、それではそれぞれの書き方を紹介しましょう。

簡単バージョンの書き方

簡単バージョンの場合、本を読んで印象的なシーンを1~3か所くらい考えましょう。

あとはそれを順番に書いていけばOKです。

私が~~を読んで感動したところは3つあります。

1つ目は~~~です。ここのところで私は~~~と思いました。

2つ目は~~です。私は~~~だと思いました。

3つ目は~~です。私は~~~だと思いました。

↑ものすごーく簡単に書けば、こんな感じです。

文字数を埋めたい場合はあらすじ部分をダラダラと長く書けばOK。

逆に少しでも評価を高くしたいなら感想部分を長くしましょう。

読書感想文のあらすじの書き方。どのくらまで書いても大丈夫?

しっかりバージョン

「できるだけ高評価の良い読書感想文を書きたい!」

そんな人は本のアラスジなんて書かなくてOKです。

本を読んで自分の過去を振り返りどう思ったか・過去にどんな体験をしたことがあるのか」を書きましょう。

こんな風に書くと難しそうですが、コツを掴めば簡単です。

 

例えば「部活」がテーマの本であなたが野球部に入っているとしたら、
  • 野球の練習がキツクてくじけそうになった時
  • ライバルに負けた時
  • 初めてホームランを打った時
  • 守備がうまくいった時
  • チームで目標を達成した時
  • 部員間でケンカした時、協力した時
こんな時、「過去の自分はどう感じてどう行動したのか」を書きます。

読んだ本の内容を書くのではなく、「あなた自身の生活」について振り替えれば良いだけなので、簡単に書けそうですよね。

念のために例文を紹介しておきましょう。

僕は野球部に所属しているけど、補欠止まりだ。何度か練習試合に出してもらったことはあったけど、毎回ノーヒットノーラン。全くボールを打てない。自分なりに練習も一生懸命しているつもりだ。運動神経が良い友達は楽々とボールをフェンスの向こう側まで打ち、悠々とグラウンドを回っているというのに僕はそんな経験が一度もない。きっとこれが才能の差なのだろう。もう野球なんて辞めてしまおうか。

そんな風に考えていた僕に「ホームランを打ったことのない君に」の言葉が突き刺さった。

「始める前からあきらめるのかい」

ホームランを打ったことがないルイちゃんに仙ちゃんがそう言った。最初このセリフを読んだ時、僕は「何もしらないくせに!こっちだってたくさん練習して、それでも打てなくて、だから苦しいんだよ!」とムカついた。事情を知らない外野から煩く説教なんてされたくない。

でも、違った。実は仙ちゃんは…

↑ちょっと書きすぎるのもアレなので、ここら辺でとめておきましょう。

ちなみにこれは「ホームランを打ったことのない君に」という絵本なのですが、中学生でも読んで欲しい絵本ですね。

本を読むのが苦手…という人にもオススメの一冊です。

感想も書きやすい内容なので、良かったら読んでみてください(もしかしたら図書館にあるかも)。

中学生の読書感想文 まとめの書き方

本文まで書いてしまえば、後は最後に「まとめ」を書くだけです。

本文と一緒で何も難しい事を書く必要はありません。

ポイントは過去の自分が「本を読んだことでどのように変わったのか・本を読んで何を学んだのか・その学びを今後の生活にどう活かすのか」を書けばOKですよ。
  • 以前は~~~と思っていたのですが、この本を読んで~~~と考えられるようになりました。
  • この本に出合って「~~~」という目標ができました。これからはその目標に向かって頑張っていこうと思います。
  • この本で~~~~~ということを学びました。これからはこの学びを活かして生活していこうと思います。
こんな感じで書けば良いですね。

読書感想文の終わり方・締め方。簡単に書けるまとめの例文あり!

 

念のためにこちらにも例文をのせておきましょう。

僕は「ホームランを打ったことのない君に」を読んで、諦めない心の大切さ、そして目標に向かってひたむきに努力することの大切さを学んだ。お陰で不思議といつもの走り込みの練習も嫌ではなくなった。正直に言うと、キツイのはキツイ。でも仙ちゃんはもっとキツイはずだ。それにこういった地道な努力を繰り返すからこそ、少しずつ成長していくのだろう。

僕はまだホームランを打てていない。しかし、いつかホームランを打てる日が来るように毎日一生懸命、努力を続けていくつもりだ。

ちなみに部活系の作文でしたら、以下のページにも参考例文を掲載していますので良かったらどうぞです(卒業文集の例文ですが、全文載せているので参考になるかと)。

卒業文集 部活の例文。簡単な作文の書き方と感動するコツ!

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中学生の読書感想文 コツや注意点は?

ある程度の構成が決まったら、次は実際に原稿用紙に書いていきましょう。

一発で書ける自信がない人は先にノートに書いてみると良いですね。

書くときは最初に書いていたメモを中心に書きますが、全部メモ通りに書く必要はありません。長すぎる時はいらない場所を削れば良いし、逆に短いようならエピソードを膨らませる等して文字数をかせぎましょう。

読書感想文を早く終わらせる方法は、「とにかく手を動かしてなんでも良いので書いてみる」事です。

手を動かさないことには読書感想文は終わりません。

心配しなくても、書いているうちに不思議と文章がまとまっていきますよ。

読書感想文を書いてしまったら、最後に何度か読み直し「間違いがないか」「読んでいて矛盾点がないか」等を確認すれば、読書感想文のできあがりですよ。

読書感想文を原稿用紙に書くときの注意点は?

中学生 読書感想文 書き方
ちなみに原稿用紙の書くときはこのようなことに注意してくださいね。
  • 題名は3文字下げて書く
  • 名前は苗字と下の名前の間を1マスあける。名前の下も1マスあける。
  • 文章の始めは1マスあける。
  • 会話は「」を使って書く
  • 句読点(。、)や小さい文字(ゃ、ゅ、ょ、っ)が1番上のマスになる時は、前の行の最後に文字と一緒に書くか、マスの下に書く。
 

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いかがだったでしょうか?

中学生、高校生の読書感想文で高評価されたいなら、あらすじやただの感想を書くのではなく、本の内容を自分の生活と関連付けて書くのが1番ですよ。

付箋やメモも活用して読書感想文を早く終わらせて、残りの夏休みを遊んで過ごしましょう♪

 

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