「降水量3mmってどのくらいの強さなの?」
「ゴルフやキャンプはできる?遊園地は楽しめる?」
「傘は必要なの?イベントを中止するラインはどこ?」
土日祝日にイベントの予定が入っている人もいますよね。
んが、そんな日に限って天気予報で予想雨量3mm……。
果たして降水量3mmとは、どのくらいの雨の強さなのでしょうか?
楽しみにしていた野外イベントやレジャーは楽しめるのでしょうか?
ここでは「降水量3mmはどれくらいの雨なのか」についてまとめています。
また、釣りやキャンプ、登山、野球といった野外イベントやレジャーは中止にした方がいいのか、出かける時に傘がいるのか、雪は積もるのか、など。
イロイロとまとめていますので、ぜひ最後までお読みくださいませ。
降水量3mmとは どのくらいの強さなの?
降水量3mmの定義は?
降水量というのは「1時間あたりに降った雨の量(mm/h)」になり、1時間雨が降った時に「そのまま流れずにどのくらいの深さまで雨がたまるか」を表したものになります。つまり、降水量3mmは「容器に降った雨を1時間ためた場合、3mmの高さになる雨の量」というわけです。
さらにわかりやすく言えば、雨が降った時に外にコップやバケツを置いておくとしましょう。
1時間後にそのバケツやコップにたまった水の高さを測ったら3mmの高さまで雨が溜まるくらいの雨の量…ということになります。
ちなみに気象庁は1mm未満は切り捨てで計算します。
なので、正確にいえば降水量3mmは「1時間に3.0mm~3.9mmの雨量」になりますよ。
降水量と降雨量の違い
あと、よく聞く降水量と降雨量、降雪量の違いは以下の通りです。- 降水量…雨、雪、あられ、ひょうなどの体積量
- 降雨量…雨のみの体積量
- 降雪量…雪のみの体積量
降水量と降水確率の違い
実は降水確率は雨の量とは関係なく、「ある場所の一定時間で1mm以上の雨が少しでも降る確率」になります。降水確率は過去のデーターを元にして算出されています。
例えば過去のデータで気象条件が近い場面が100回あった時、そのうち1mm以上の雨が70回降っていたとしたら降水確率は70%になります。
たとえその70回のうち、降水量100mmの雨が降っていたとしても、あるいは降水量1mmの雨しか降っていなかったとしても降水確率は70%です。
つまり、降水確率が高くても必ずしも雨の量が多いわけではありません。
降水量3mmはどのぐらいなの?
3mm Rain Hitting Ground Sounds | Rainy Season | for Study, Meditation
さて、実際のところ降水量3mmはどれくらいの雨の強さになるのでしょうか?
気になる降水量別の雨の強さをまとめてみました。
・1mm未満…ぽつぽつ降る雨。地面が湿る程度
・1mm…ぽつぽつ降る雨。傘がなくても耐えられる
・2mm…弱い雨。雨が降っていることがわかる。傘が必要になってくる
・5mm…普通の雨。短時間でも傘がないと濡れる
・10mm…ザーザーと降る雨。地面から雨が跳ね返り、足元が濡れる
・20mm…ドシャ降り。傘をさしていたとしても身体が濡れる
・30mm…大雨。バケツをひっくり返したような激しい雨。
・50mm…ゴーゴーと滝のように雨が降る。非常に激しい雨。
・80mm…猛烈な雨。外に出るのも危険。
降水量3mmになるとハッキリと「雨が降っている」とわかるレベルです。
少し外に出るだけでも傘がないと濡れちゃいます。
降水量3mm未満でしたら小雨といった感じですが、降水量3mm以上になると普通の雨といった感じです。
ちなみに野外イベント関係は降水量3mmになったら中止を検討し始めるレベルですよ。
降水量3mm 日常生活への影響は?
それでは次に、降水量3mmの雨がどのくらい私たちの生活に影響があるのかまとめてみます。外を歩いた場合
降水量3mmは確実に雨と感じられる強さです。外を歩くと短時間でも服が濡れます。
水たまりもできますので、ウッカリ足を踏み入れると靴やズボン下が濡れてしまいます。
車道側を歩くと、車や自転車が通った際に水しぶきが上がってしまう可能性があるので注意してください。
傘は差した方がいい?
ほんの数mなら傘なしで走ることもあるかもしれませんが、ある程度距離があるなら傘は必須になるでしょう。傘なしで数分間外にいるだけで服がびしょ濡れになる雨ですので、外を歩いている人も傘を忘れてしまった人以外は傘を差しているでしょう。
傘を持っていない人でしたら、コンビニによって傘を購入するレベルです。
たとえ朝に雨が降っていなくても降水量3mmの予報があったら、必ず傘を持って通勤・通学した方がいいでしょう。
洗濯物は干す?
降水量3mmの雨が降れば洗濯物はびしょ濡れになってしまいます。外に洗濯物を干すのはヤメておいた方が無難でしょう。
屋根があるベランダに干した場合も、強い風だと雨がかかって濡れてしまいますので注意が必要です。
また、洗濯物に関しては同時に「洗濯物指数」をチェックすると良いでしょう。
洗濯物指数は洗濯物の乾きやすさを「10〜100まで10単位」で表したものです。
洗濯物指数が高いほど洗濯物が乾きやすくなるので、こちらを参考にすると良いですよ。
乗り物への影響
さて、それでは次に乗り物への影響をまとめていきますね。自転車
降水量3mmで自転車に乗るならレインコートなどが必須です。長距離を移動する場合、風の強さによってはレインコートを着ていたとしても服がグッショリと濡れてしまうでしょう。
ちなみに自転車の走行中に傘を差すのは道路交通法で禁止されていて、違反した場合5万円以下の罰則になるので注意してください。
雨で確実に視界が悪くなるし、道路も滑りやすくなっているので運転する際はいつもよりもスピードを落としゆっくり走った方が良いでしょう。
バイク
自転車同様に降水量3mmでしたら視界が悪くなるし、道路もスリップしやすくなるのでバイクに乗るのも危険です。できたらバイク以外の交通手段をとりたいところです。
が、どうしてもバイクに乗る必要があるのでしたら、店頭や事故に気を付けゆっくりのスピードで運転するようにしましょう。
また、雨で濡れたバイクはメンテナンスも必要です。濡れたまま放置していたら故障したり劣化したりする原因になりますよ。
自動車
降水量3mmの場合、やはり晴れている日よりは視界が悪くなります。が、運転を控えた方がいいというレベルではないので、普通に運転してもらって大丈夫です。
ただし、やはり道路が濡れ滑りやすいですし、何より視界が悪くなるので急な歩行者などには充分に注意しましょう。
自分は気を付けていても傘を差して視界が悪くなっている歩行者や自転車の人が急に突っ込んできた…なんて可能性もありますしね。
また、高速道路は降水量3mm以下の雨でも事故が起きやすくなるため、いつもよりもスピードを落とすのが無難でしょう。
公共の交通機関(新幹線、船、飛行機)
新幹線や船、飛行機の場合、降水量3mm程度の雨でしたら運航にほとんど影響はありません。運休になる目安は各運営会社によって異なるのですが、雨が原因で運休になる最低ラインの基準は降水量50mm以上でしょう(会社によってはもっと大雨にならないと運休しません)。
こういった高速移動の交通機関の場合、雨の強さよりも風の強さの方が重要視されます。
新幹線の場合、風速20m以上で時速制限が出てきて、風速30m以上で運休になるようです。
飛行機や船の場合でも、強風警報などが出ているなら欠航になる可能性が出てくるでしょう。
また、飛行機の場合、雨風が弱くても到着地に大きな雨雲が出ており視界が悪くなっていると着陸できずにまた引き返す……なんてこともあります(実際に何度か経験があります)。
船の場合は、雨風の強さに加えて波の高さが欠航の判断基準になりますので、こちらも覚えておくと良いでしょう。
スポーツやアウトドアへの影響
次にスポーツへの影響を紹介します。降水量3mmの雨は屋外で行われるスポーツにどの程度の影響があるのでしょうか?
陸上競技
陸上競技ですが、競技場、道路、どちらで行われる場合でも多少の雨で中止になることはまずありません。よほど雨が酷い台風や豪雨なら話は別ですが、それ以外の場合、おそらくそのまま決行されるでしょう。
が、道具を使う陸上競技(投てきや棒高跳びなど)の場合は、雨で滑りやすくとなると危険が出てくるので大雨で中止になる可能性もあるかもですね。
また、マラソン大会や駅伝も多少の雨では中止になることはなく、そのまま決行されますよ。
ただ冬場は身体が冷えますのでスタート前は厚手のレインコートなどがあると良いですね。
球技(野球、サッカー、フットサル)
球技系スポーツの場合、雨の強さよりもグラウンドのコンディションが重要視されます。水はけが良い球場でグラウンドの状況が良ければ、降水量3mmくらいでしたら試合は行われるでしょう。
逆に水はけが悪い球場で前日に大雨が降りグラウンドがグチャグチャになっていたら、当日が晴天でも中止になることもあります。
サッカーの場合は野球のグラウンドとは異なり雨の影響が少ないため、多少の雨くらいでは中止になりにくいです。
ただ雷警報などがあると、一時的に試合が中断されることもありますし、最悪中止になることもあります。
ゴルフ
降水量3mmの中でゴルフができるかどうかですが、結論だけいえばできます。が、雨でボールが滑りやすくなるためプレーに多少影響が出てくるでしょう。
雨の中で長時間のプレーになるので、レインウェアなどを着ていたとしても服が濡れ身体が冷えます。
夏場ならともかく秋冬はかなり冷え込むのでカイロなどが必須です。
翌日風邪をひいてしまう可能性もあるので、できたら中止にした方が無難かなぁと思います。
ちなみにプロゴルフの場合でしたら、多少の雨では中止にはなりませんよ。
キャンプ
降水量3mmになると、場所によってはキャンプに危険が伴ってきます。川の増水もありますし、風の強さやキャンプ設置場所によってはテントの中に水が入り込んできます。
少なくとも川沿いにあるキャンプ場、子供連れの家族キャンプなどは中止を検討した方が良いでしょう。
何度もキャンプ経験がある人なら行えないこともないかもですが、キャンプ経験が薄い人でしたら中止をオススメするレベルです。
せっかく予約していたキャンプを中止にするのは悲しいですが、(少し時間はかかるかもですが)予約はまたできます。
最悪のコンディションの中でキャンプを行うよりも、晴れていて心から楽しめる時に行った方が楽しいですよ。
登山
キャンプよりもさらに命の危険が出てくるのが登山ですよね。登山の場合、降水量3mmでも危険度がグッと増します。
山の中で雨で視界は悪くなりますし、濡れた斜面は非常に滑りやすいです。
ウッカリして足を滑らせ崖から転落したり、霧が出てきて前が見えずに遭難…なんてことが現実に起こりやすくなります。
たとえ登山に慣れている人でも中止を検討するのがオススメです。
釣り
釣りも降水量3mmのみでしたら、レインコートなどを着用したうえで実施可能です。雨の日の方が魚が増えることもあり、いつもと違った釣りを楽しむことができます。
が、雨の中で長時間釣りを行うと身体も冷えますし、体力も奪われます。
さらに海は冷えるし風も強くなります。
強風で煽られ海の中に転落…という危険も伴いますので、もし風が強いなら中止を検討した方が良いでしょう。
また、雨の日はいつもよりも地面が滑りやすくなっています。歩く時は充分に注意して歩き、雨がこれ以上強くなったり風が強くなってきた場合にはすぐに中止を検討しましょう。
遊園地や野外イベントは?
土日祝日に野外イベントやテーマパークに遊びに行く予定の人もいますよね。果たして降水量3mmで楽しめるのでしょうか?
ディズニーランド
【年パス7年目が教える】雨でも満喫できるディズニーランドの楽しみ方
夢の国ディズニーランド。雨だとガッカリですよね。
が、実はディズニーランドのアトラクションはほとんどが室内に設置されています。
なので、室内アトラクションは普通に楽しむことができます。
さらに雨の日限定のミニパレードやイベントがありますので、晴れの日とは違ったディズニーランドを楽しむことができますよ♪
→雨の日の東京ディズニーリゾートについて(公式サイト)
ユニバーサルスタジオジャパン
【USJ】雨の日のオススメアトラクション&雨具紹介‼︎激かわグッズたっぷりで選ぶの困るやで〜
ユニバーサルスタジオジャパンも日本を代表するテーマパークですよね。
こちらもディズニーランド同様に屋外のアトラクションは中止になるでしょう。
が、雨の日限定のイベントが用意されているんですよ。
また、雨の日でしたら来訪者が少なくなるだろうから、以下のようなメリットもありますよ。
- アトラクションやお店での待ち時間が短めになる
- お土産をゆっくりと選べる
- カメラスポットでゆっくり写真撮影を楽しめる
- グリーティングでいつもより長めにキャラクターと触れ合える
→雨の日のUSJの楽しみ方
遊園地
ディズニーリゾートやUSJ以外の遊園地ですが、降水量3mm程度の雨でしたら普通に入園できるところが多いでしょう。ジェットコースターなどの屋外アトラクションは休止になるでしょうが、屋外でも屋根がある一部のアトラクション(メリーゴーランドや観覧車)でしたら動いている可能性もあります。
また、室内に設置されているお化け屋敷などのアトラクションでしたら普通に楽しめる割合が多いでしょう。
運動会
保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校などでしたら運動会や体育祭の開催の有無が気になりますよね。基本的に降水量3mmは屋外イベントが中止になる基準とされています。
なので、残念ですが運動会も中止になる可能性が高いでしょう。
また、前日に大雨が降りグラウンドがぬかるんでいるようでしたら、当日が降水量3m未満の小雨でも中止や延期になる可能性があります。
逆に当日の朝は晴れていて降水確率が低い場合には、そのまま決行。
運動会途中に降りだしたなら、そのまま運動会も継続されたり一部のプログラムが短縮されて実施されることもあるようです。
花火大会
少しの小雨くらいでしたら雨天決行になることが多い花火大会ですが、降水量3mmになると普通の雨になります。こうなると中止や延期になる花火大会も多くなるでしょう。
とはいっても、花火の運営費は大きいですからね。
よほどのことがない限り中止にはならず、翌日や翌々日、翌週に延期になる可能性が高いと思われます。
運営団体によっては当日が晴れ~曇りならそのまま花火大会が開催される場合もあるでしょう。
ここらへんは運営団体の考えしだいですね。
雪は積もる?
降水量3mmで雪が積もるかどうかですが、ここのところは気温によります。一般的には以下のように言われています。
- 気温1度以上…雪は積もらない
- 気温0度…降水量1mmで1cmの雪が積もる
- 気温マイナス2度…降水量1mmで2cmの雪が積もる
ただし、こちらは雪の状態や環境によっても異なります。
湿っぽい雪でしたら3cmも積もりませんし、逆にさらさらとしたパウダースノーでしたら2倍くらい雪が積もることもありますよ。
降水量3mmはどれくらいの雨の量なの?まとめ
いかがだったでしょうか?降水量3mmになるとハッキリと「降っている」とわかる雨になります。
傘なしで外に出ると確実に服が濡れ、数分もするとびしょ濡れになります。
少しの外出でも傘が必要になるレベルです。
そのため、降水量3mmが野外イベントの中止を検討する基準となっています。
レジャーなども危険が出てきますので、季節や場所にも異なりますが時には「止める勇気」も必要になりますよ。
賢明な判断を行ってくださいね。
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