空に浮かぶ雲ってその時その時で形が全く違いますよね。いつ見ても見飽きません。というか、原っぱに寝転がって何時間でもぼーっと空を眺めていたいです(笑)
ところであなたは空に浮かぶ雲が「10種類」に分類できる事をご存じですか?
それぞれ地上からの高さや、どんな天気になるかで「雲の名前」が決まっているんですよ。「雲の種類と名前」を知って覚える事ができたら、毎日空の雲を眺めるのも楽しそうですよね。
というワケで、今回は「雲の種類と名前」を紹介しますよ。「珍しい雲」や「赤ちゃんに付けたい雲の名前」もまとめていますので、良かったら参考にしてくださいね。
雲の種類と名前~高さの違いで分類~
まず、雲の種類は「地上からどのくらいの高さ」に出現するかで以下の3つに分ける事ができます。・上層雲(5,000~13,000m)*エベレスト山(8,848m)
・中層雲(2,000~7,000m)*富士山(3,776m)
・下層雲(地表付近~2,000m)*ドバイのブルジュ・ハリファ(828m)
んで、この上層雲、中層雲、下層雲はさらに以下のように分ける事ができます。
・上層雲・・・巻雲、巻積雲、巻層雲
・中層雲・・・高積雲、高層雲、乱層雲
・下層雲・・・層積雲、層雲、積雲、積乱雲
出典:中谷宇吉郎 雪の科学館 写真展 展示予定作品
何だか中学の理科で習ったような記憶がありますよね(笑)
が、中学の勉強内容をスッカリ忘れてしまった私にはこうやって文字だけで見ても、高さ以外の違いがよくわかわかりません(´・ω・`)
というワケで、それぞれの雲を写真画像付きで紹介していきますね!
雲の種類と名前の違いを一覧で紹介
それでは、10種類の雲の名前(呼び方、呼び名)と見分け方になる特徴を紹介していきますね。巻雲(けんうん):すじ雲、はね雲、しらす雲
天気が良い晴れた日で、上空の風が強い時に発生します。風で雲が流され、青空にハケで白いペンキをはいたように見えたり、釣り針のように先が曲がった雲に見えたりします。春や秋の季節によく見る雲です。
巻積雲(けんせきうん):うろこ雲、さば雲、いわし雲
巻積雲は細かい氷の粒でできた雲の塊で、まるで魚の鱗を敷き詰めたように見えますよ。一つ一つの曇が小さく薄いので、太陽の光が透け影ができないのが特徴です。
秋の夕暮れにうろこ雲が空一面に出ていると、幻想的で美しい光景を見る事ができますよ。
巻層雲(けんそううん):うす雲、かすみ雲
空一面を薄いベールで覆ったような雲です。この雲が出ると要注意。天気が悪くなることが多いですよ。
巻層雲はとても薄い雲のため、できはじめは空との区別がつきにくです。その薄さゆえに、太陽光を屈折させ様々な自然現象を起こします。太陽や月を覆って暈(かさ)を作るのが有名ですね。飛行機雲と一緒にできる事もありますよ。
高積雲(こうせきうん):ひつじ雲
ひつじが群れでぷかぷかと泳いでいるように見える雲です。見ていて何だか可愛らしい雲ですよね。
巻積雲(うろこ雲)より1つ1つの雲が大きいのが特徴で、秋の季節にできる事が多いですよ。
高層雲(こうそううん):おぼろ雲
空一面を薄い灰色や乳白色の幕で覆うような雲です。この雲を通して太陽を見ると、すりガラス越しに見ているようにぼんやりと見えます。
また、この雲で月が隠れると「おぼろ月夜」になります。風情ある夜の風景を楽しめますよ。
乱層雲(らんそううん):雨雲、雪雲
いわゆる「あま雲」で雨を降らせる雲の代表です。厚い雲で、長い時間雨を降らせます。空全体に分厚く暗灰色の雲が広がり太陽や月を遮ってしまうので、地上全体がどんよりと暗くなってしまいます。
層積雲(そうせきうん):うね雲、くもり雲、まだら雲、むら雲
曇り天気の代表です。ふわふわの積雲(わた雲)がたくさん集まって空を埋め尽くします。空が曇りで、雨が降らない時の雲です。一年中見られますよ。
積雲(せきうん):わた雲
晴れた日の雲と言えば、この雲を思い浮かべる人が多いでしょう。私も幼い頃、よく青い空に浮かんでいるふわふわの雲を見て、何の形に見えるかのんびり考えた物です。
夏の海だと「海も空も青くて雲だけが白い」雄大な景色を見る事ができます。
層雲(そううん):きり雲
雲の中で最も低い場所にできる雲で、山の途中や地上付近に見られます。低い山だと山全体が層雲で隠れてしまう事もありますよ。ちなみに、この雲が地面に着くと霧になります。
最近では谷や峡谷一面を霧が覆った場合にできる「雲海」が有名ですよね。生きているうちに1度は見ておきたい、とても幻想的で美しい風景です。
積乱雲(せきらんうん):雷雲、入道雲
夏の雲の代表「入道雲」です。もこもこと縦に長い分厚い雲で、雲の中で最も危険な雲になります。なんと高さが10km以上になる積乱雲もあり、激しい雷や竜巻、豪雨が発生する事もあります。
夏の台風や夕立、冬の激しいあられやヒョウの原因となる雲です。
雲は季節で種類が違うの?
あなたは「春夏秋冬の季節別で雲も種類が変わる」と思っていませんか?ええ、私も季節で見れる雲が違うと思っていました。が、実は季節によって雲の種類や形が変わるワケではないです。
というのも、どの雲も一年中できるのですが、できる場所が違うので地上から見えにくくなっているだけなんです。
例えば上層雲で地上から高い場所にある雲は空気が澄み切っていないと見えません。そのためめ、湿気の少ない秋にはよく見えるのですが、他の季節では見えにくくなるんです。
特に夏は上昇気流が発達しやすく、一緒に埃も舞い上がるので高い位置にある雲は見えません。が、代わりに上昇気流でできた積乱雲(入道雲)がたくさん見られるようになるんですよ。
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雲の種類 珍しい雲ってあるの?
雲は全部で10種類ですが、そこからさらに形や並び方で細かく「呼び名」が変わってくるんですよ。いくつか覚えやすい物を紹介しますね。波状雲(はじょううん)
波のようにしましまの縞模様が見える雲です。この雲が同じ場所に長時間とどまり続けると異常な形という事で「地震雲」と呼ばれ、地震の前兆とされる事もあります。が、もちろん科学的な根拠はありません。
レンズ雲・つるし雲・傘雲
凸レンズやUFOみたいな特徴的な形をした雲です。よく富士山の周りで見る事ができます。上空の風が強い時に発生しやすいので、悪天候の前触れとされます。
飛行機雲(ひこうきぐも)
高い空で冷たい空気の中を飛行機が飛んだ時、排気ガスの水蒸気が冷やされてできる雲です。子供の頃、飛行機雲を見つけると何だか嬉しい気持ちになりましたよね。
尾流雲(びりゅううん)
雲からしっぽが生えているように見える珍しい雲です。雲から降ってくる雨が、落ちている途中に蒸発してしまう事で発生します。一緒に虹が見える事もありますよ。
彩雲(さいうん)、瑞雲(ずいうん)、慶雲(けいうん)、景雲(けいうん)、紫雲(しうん)
彩雲は太陽の近くの雲が赤や緑に彩られ、まるで雲に虹がかかっているかのように見える現象です。「環水平アーク」とも呼ばれます。
また、別名「幸運の虹」とも言われ、この雲を見れた人には幸せが訪れるとされています。見れるとラッキーですね♪
番外編:影富士
ちょっと面白い写真画像を見つけたのでついでに紹介(笑)
上の写真は「影富士」といって、富士山の影がすそ野や雲に映し出されれる現象です。ある一定の条件がそろわないと見れない、珍しい現象なんだとか。登山途中、こんな美しい富士山を見れたら、登山の疲れも吹っ飛んじゃいますよね。
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赤ちゃんの名前で雲が付くものは?
最後に子供につけたい「雲がつく名前」を紹介しますね。愛する赤ちゃんの名前に「雲」を付けたい人は参考にどうぞです(*´ω`*)男の子 雲がつく名前
・出雲(いづも)・雲一(うんいち)
・雲秀(くもひで)
・紫雲(しおん)
・龍雲(たく)
・白雲(はくも)
・八雲(やくも)
・雲人(ゆくも)
・流雲(りゅうん)
・羽雲(わくも)
女の子 雲がつく名前
・彩雲(あやも)・雲花(うか)
・雲海(くみ)
・咲雲(さくも)
・春雲(はるも)
・雲雀(ひばり)
・美雲(みくも)
・桃雲(もも)
・結雲(ゆう)
・連雲(れん)
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いかがだったでしょうか?雲は高さや天気、形などで10種類に分類されます。どの雲も季節に関係なく1年中発生していますが、春夏秋冬の季節によって見える雲と見えない雲があるんですよ。中には短い間しか発生しない雲や、一定の条件がそろわないと発生しないレア雲もありますので、それらの雲を見つけながら空を眺めるのも楽しそうですよね。