「お盆の迎え火・送り火っていつやるの?時間帯は?」
「送り火、迎え火の具体的な方法は?正しいやり方ってあるの?」
「アパートやマンションならどうする?」
地域によってお盆に「送り火・迎え火」を行う場所もありますよね。
ご先祖様をお迎えしたり、お送りしたりする送り火・迎え火ですが、現代では行っている人も少なくなっているかもしれません。
でも、だからこそ「正しい方法で迎え火・送り火を行いたい」と思うもの。
そこで今回は「お盆に行われる迎え火・送り火の時期ややり方」をご紹介。
ご先祖様を大事にするために行う迎え火・送り火について、このページでしっかりお勉強しましょう。
また、夫の実家が送り火・迎え火を行う習慣があるんだけど、どうしたらいいのか分からない…という主婦のみなさんも必見ですよ!
お盆の迎え火・送り火の意味は?
3分でまるっとわかる!お盆の「迎え火と送り火」の意味
お盆の送り火・迎え火ですが、こちらの動画がめちゃめちゃ分かりやすいです。
なんと「妙常寺34代目住職さん(メディアでも取り上げられている有名お坊さん)」が解説してくれているのですが、聞いているだけでもかなり面白い。
説法を聞いているだけでも楽しいので、興味がある人はぜひ見てみてください。
で、上の動画にもあるように、迎え火・送り火というのは簡単に言うと
- 迎え火…お盆に帰ってくるご先祖様が間違ったり迷ったりしないための目印
- 送り火…自宅で過ごしたご先祖様があの世に戻る時に迷わないための目印
特に初盆の時などは、ご先祖様も自宅に帰ってくるのが初めてです。あの世からの自宅への帰り方がわからず迷ってしまうかもしれません。
また、初盆ではなくても、ご先祖様が自宅に返ってくるのは去年のお盆以来ですので1年ぶり。
うっかり帰り方を忘れてしまうご先祖様もいるかもですので、できるだけ正しい日時に迎え火を行いたいですよね。
お盆の迎え火はいつやるの?正しい方法は?
迎え火はいつ行うの? 日にちは?
一般的な迎え火の日にちは「お盆入りの日」です。なので、具体的な日にちは「8月13日」となります。
ただ、地域によっては前日である8月12日に行ったり、旧暦のお盆入りである7月13日に行ったりする場合もありますよ。
ここらへんは地域によって違いがありますので、周りの人や親戚に聞いてみると良いですね。
迎え火の時間帯は?
迎え火を行うのは「夕方」が一般的です。空が薄暗くなり始めてから、完全に日が沈んでしまうまでの間がベストです。
具体的には17時~19時くらいの時間帯になります。
時間が早すぎると周りが明るくてご先祖様から迎え火が見えにくいですし、逆に遅すぎると迎え火を焚くのが難しくなってしまいますよね。
とはいえ、家庭の事情でこの時間帯が難しい場合は違う時間にずらしても構いません。
「ご先祖様に安全に帰ってきて欲しい」という気持ちで行うことが大切ですよ。
迎え火の方法は?
迎え火のやり方は以下の通りになります。- お盆入りの夕方に玄関先や庭先に焙烙(ほうろく)を置き、焙烙のサイズに合わせて切ったおがら(麻がら)を乗せる。
- おがらだけだと燃えにくいので、下に新聞紙などを置くと良い。
- おがらに火をつけ燃やす(燃えている間は目を離さない)。
- しばらくおがらを焚いた後に火を消すし、残り火がないか確認し灰は処分する。
- 家に帰ってきたご先祖様を労り感謝するためにも、お仏壇にお供物をし手を合わせる
火事には十分気をつけ、周りに燃える物がないか確認してくださいね。万が一に備えて水が入ったバケツを近くに置いておくと安心ですよ。
また、一般的には家の入口である「玄関」で行いますが、風が強い日などは玄関にこだわる必要はありません。安全な場所を選んで火をつけてくださいね。
ちなみに炮烙とおがらを買いたい場合は、ホームセンターなどで購入することができますよ♪
【迎え火・送り火】我が家のお盆の迎え方/新盆
↑具体的にはこんな感じになります。火事には十分に気をつけてくださいね。
地域によって異なる迎え火
あと地域によって迎え火の習慣は異なります。例えば、火を持って「招来・招来」と言いながらお墓の周りを回って墓石を火で叩く地域もあれば、お墓参りの時に提灯に火を灯しそのまま家に持ち帰る地域もあります。
東京には焚いた送り火や迎え火の上を「またぐ」習慣もありますね。またぐことで病気から身を守れるのだそうです。
その他、迎え火は行わず自宅に「盆提灯(ご先祖様が迷わないための目印」だけ飾る地域もありますね。
やり方も地域によって異なりますので、正しい方法は両親や親戚に尋ねると良いでしょう。
お盆の送り火はいつやるの?正しい方法は?
送り火はいつ行うの?日にちは?
送り火はお盆の最終日(お盆の送り日/お盆明け)に行うのが一般的です。具体的な日にちは「8月16日」ですね。
ただ、地域によっては前日の8月15日に行ったり、旧暦の7月16日に行う場合もありますよ。
また、どうしても16日に予定がある場合は、他の日にちにずらすのも有りですよ。
送り火の時間帯は?
送り火を行うのはお盆の最終日ですが、その日も午前中はご先祖様がまた自宅の中にいると言われています。なので、送り火を焚くのは「夕方」が一般的です。
具体的な時間帯は迎え火と同じように「17~19時」ですね。
とはいえ、「絶対にこの時間帯にしないといけない」という決まりはありません。
迎え火と同じように何かしら用事があるなら、別の時間帯に行ってもOKですよ。
ちなみに送り火のやり方は迎え火と同じ方法ですよ。
地域で異なる送り火の方法
また、地域によっては「送り火」の代わりに、海や川に火を灯した灯籠を流す場所もあります。「灯籠流し(精霊流し)」とも言われるこの行事は、ご先祖様の霊が灯籠に乗り海の先のあの世に帰るためのものです。
余談ですが、灯籠流しで有名な地域は広島と長崎でしょうか。原爆が落とされた県ですね。
原爆が落とされたのは8月6日と9日。ちょうどお盆前です。
ご先祖様の霊を供養するとともに平和への祈りも捧げる。
水面に浮かぶたくさんの灯籠は美しいのですが、美しいだけでは終わらせてはいけないイベントでもあります。
マンシャンやアパートで行う場合は
「焙烙(ほうろく)」と「おがら(麻がら)」で行うのが一般的な迎え火ですが、「そんな物ない!」という人もいますよね。そんな時はわざわざ購入せずに、他の物で代用して大丈夫です。
例えば「耐熱性の平皿」と「割り箸」で代用OKです。
その他、現在は迎え火の習慣も簡略化され、藁やろうそく、マッチ、キャンドル等で代用する場合もありますね。
特に現在では電気式のロウソクや提灯なども売られていますし、そういった物で代用するのもありですよ。
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個人的にはこちらの「コンパクト炮烙セット」が良いかなぁ、と。簡単に火がつき、小さいので5分程度ですぐに燃えてしまいます。
口コミも良いですし、賃貸住宅などで手軽に簡単な迎え火・送り火を行いたい人にオススメですよ♪
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お盆の送り火・迎え火の時間帯は何時?まとめ
いかがだったでしょうか?送り火と迎え火を行う日時はいかの通りです。
- 迎え火…8月13日 17~19時
- 送り火…8月16日 17~19時
また、アパートやマンションに住んでいる場合、無理に炮烙で火を燃やすのではなく、電池式のロウソクや提灯などに変更してもいいですね。
大切なのは「先祖に感謝し手を合わせる心」です。できる方法で無理なく行うようにしましょうね(*^^*)