「政治やビジネスできくブレーンってどんな意味?」
「ブレーンの仲間ってなに?」
「お笑いや将棋の世界で言うブレーンって?」
たまに「〇〇のブレーンはあいつだ」みたいなセリフを聞きますよね。
なんとなくカッコいい響きがありますが、この「ブレーン」というのは、いったいどんな意味があるのでしょうか?
今回は「ブレーンとは何なのか、ブレーンの意味」についてご紹介。
分かりやすく簡単に解説していますのでぜひ参考にしてください。
また、政治、ビジネス、お笑い、将棋においてブレーンの意味、また使い方や例文もバッチリまとめていますよ♪
ブレーンとは?
ブレーンの意味は?
ブレーンとは、「頭脳」、あるいは「脳」「脊髄」という意味です。「ブレイン」とも言われます。
身体に指示を出す頭、思考し生きていくために最も必要な部分ですね。
この「頭脳」という意味が転じて、政治やビジネスの場面では「ブレーン」=「知的指導者」という意味合いで使われます。
ちなみに、ブレーンを辞書で引くと以下のように書かれています。
ブレーン【brain】 《「ブレイン」とも》
出典:goo国語辞書
- 頭脳。
- 脳。脳髄。
- 「ブレーントラスト」の略。「首相の―」
ブレーンの由来、語源は?
ブレーンの由来ですが、元々は英語の「brain(ブレイン)」になります。和訳すると「脳」「頭脳」「知能」「知力」「秀才」「知的指導者」といったところです。
政治家などが各分野の政策を考える場合、自分の知識だけでは役立つ政策はできませんよね。
こういう時、政治家は各分野の専門家…有識者や権威、学識者の意見を参考にします。
この政治家とは別の人物である「各分野の専門家」の意見を参考にし、政治が進むことから「知性=脳部分を担当する人」=「ブレーン」として使われるようになりました。
政治家のブレーン。ブレーントラストとは?
実は、ブレーンという言葉が広く使われるようになったのは「ブレーントラスト」がきっかけです。1930年代、アメリカを皮切りに世界的深刻な経済不況…世界恐慌に陥っていました。この時、アメリカ合衆国の第32代大統領フランクリン・ルーズベルトが行ったのが「ニューディール政策」です。
その政策の立案・遂行の際に、金融関係の有識者を顧問団(相談役)とし助言を求めたのですが、この「集められた有識者たち(政治家の助言・相談役となるグループや知能顧問)」のことを「ブレーントラスト」と呼びました。
このことから、政治の世界ではこうした「政治家の相談役」「知的指導者」「知識顧問団」などのことを「ブレーン」と呼ぶようになったのです。
日本首相のブレーンは…
ちなみに日本では、首相のブレーン的な存在は「内閣官房参与」になります。内閣官房参与とは、非常勤の一般職国家公務員になります。
内閣総理大臣が各種分野において専門的知識を持った優れた人材を「内閣官房参与」として任命し、
任じられた人は首相の求めに応じて専門的立場から直接意見を述べ、助言・情報提供を行います。
イロイロな業界におけるブレーン
ビジネス場面でのブレーンは?
政治場面だけでではなく、企業や会社といったビジネスの場面でもよく「ブレーン」という言葉が使われます。ビジネス面でのブレーンも意味としては「特定分野に長け、その分野の助言を行う相談役や顧問」となります。
社長などの管理職が、適切な経営判断やリーダーシップを発揮できるようアドバイスするのが役割です。
会社のブレーンには、優秀な人材が社外顧問として勤めることもありますし、社内に素晴らしい人材があるのであれば、その人が「ブレーン的存在」として重宝されることもあります。
お笑い界でのブレーンとは?
お笑いでのブレーンですが、個人的にはお笑いグループの中の「ネタを考える人」といったイメージです。お笑い芸人は、少なくとも売れるまでの段階では「ネタが面白い」ことが必須ですからね。
そんな芸人の命ともいえる「ネタ」を考える方が「ブレーン(お笑いコンビの脳)」になるかなぁ、と。
例えば人気お笑い芸人「サンドウィッチマン」で考えてみましょう。
サンドウィッチマンは「伊達みきお」氏と「富澤たけし」氏の2人コンビですが、ネタ作りは富澤たけし氏が担当しています。
なので、サンドウィッチマンのブレーンは「富澤たけし」ということになります。
ちなみにテレビ業界のブレーンになると…番組の内容を考えるディレクターなどがブレーンに当たるかと思います。
将棋界のブレーン
将棋界等において「自分のブレーンになってください」といった言葉がありますよね。将棋や碁は頭脳を使ったものです。
その将棋や碁においてさらに「ブレーンになって欲しい」というのは、「自分のブレーン(脳)になって欲しい」つまり「自分の脳を鍛える師匠になって欲しい」=「自分を弟子にしてください」といった意味になるかな、と思います。
仲間内におけるブレーン
漫画などでたまに見る「アイツが〇〇のブレーンだ」という言葉。この場合もやっぱり「頭脳担当だ」という意味になるかな、と。
三国志でいいえば「軍師に当たる諸葛孔明」、ファンタジーな冒険パーティーでいえば「パーティーに知識的な助言を行う賢者役」でしょうか。
【三国志(蜀軍の場合)】
・劉備(りゅうび)…蜀軍のリーダー。全体をまとめる人。
・張飛(ちょうひ)…大将。力自慢。
・関羽(かんう)…文武両道の名将。
・趙雲(ちょううん)…文武両道な上に人格も優れた名将。
・諸葛亮(しょかつりょう)…稀代の銘戦略家。劉備の参謀。←ブレーン
【RPG冒険物のパーティーの場合】
・勇者…リーダー役
・剣士…物理攻撃役
・魔法使い…魔力攻撃役
・僧侶…回復役
・賢者…知識・導き役←ブレーン
*こちらは私の勝手なイメージです
あくまで主役は主人公(リーダー)だけど、その主役を支える「頭が良い役」ですね。
ブレーンの使い方・例文は
いくつかブレーンを使った例文を紹介しますね。・あの男がこの会社のブレーンだ。気をつけろ。
・わが社のブレーンとして貴殿を招きたい。
・彼は大統領のブレーンを務めた男だ。
・お前がこのチームのブレーンか。強いわけだ。
・君の優秀さを見込んで、このグループのブレーンになって欲しい!
政治やビジネスに限らず、イロイロな場面で使われますね。
ブレーンの類義語は?
ブレーンの類義語ですが「右腕」「参謀」といった言葉になるかなぁ、と。リーダーや上司、社長といった人が「信頼している者」、「頼りにしている部下」といった意味合いです。
ブレーンという言葉を使う時は、リーダーのようなまとめ役、グループのトップがまずいて、「そのトップが頼りにしている知的な部下(仲間)」といったイメージですね。
ブレーンの意味まとめ
いかがだったでしょうか?ブレーンとは「知的指導者」という意味です。
組織のリーダが、特定の分野で情報提供やアドバイスを求める人のことを「ブレーン」と呼びますよ。
素晴らしいブレーンがいると、その組織も良い方向に進んでいけますからね。
ブレーンの役割はとても重要なのです。
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