「ポエムとは?どんな意味なの?」
「ポエムの例文や使い方を知りたい」
「ポエムの意味を簡単に解説して欲しい!」
時々耳にしたり、目にしたりする「ポエム」という言葉。
いったいどんな意味で使われるのでしょうか?
今回は「ポエムの意味」をご紹介。
ポエムがどのような意味で使われるのか、またネットではどんな意味があるのかを紹介していますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。
ポエムとはどんな意味?
ポエムとは?
ポエムとは、「一編の詩」あるいは「詩的な文章」のことです。詩とは、文学様式の一つですね。 自然や日常から感じ取った気持ちを、リズムをもつ言語形式で表現したものになります。
例えば有名な詩としては、高村光太郎の「あどけない話」などがあります。
あどけない話
智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山あたたらやまの山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。
なんかジーンとする詩ですよね。
ちなみに高村光太郎については以下のサイトをご覧くださいませ。
→高村光太郎について詳しく調べる。
このように詩というのは「人の生活や自然から得た感動を、一種のリズム持つ言語形式で表現したもの」になりますよ。
ちなみに辞書で「ポエム」を調べると、以下のように掲載されています。
ポエム【poem】
1 1編の詩。韻文作品。
2 詩的な文章。詩的だが中身のない文章・発言を揶揄(やゆ)していうこともある。
出典:weblio辞書
ポエムの語源は?
ポエムの語源は、英語の「poem」です。そしてこの「poem」はギリシア語「poiesis(意味:作られたもの、作ること)」が由来になっています。
ちなみに、詩の総称である「poetry」も同じ語源になります。
また、フランス語では「poesie」、「poeme」と表現されますよ。
ネットでのポエムとは?
黒歴史のポエムを晒す猛者
文学的な観点からすると感動できるポエムですが、ネット上では「詩のような言葉遣いの文章」を指すことがあります。
例えば上の動画のような感じのものですね。1つ恋愛系のものを抜粋して紹介してみましょう。
わたしはあなたが好き。
あなたはあの子が好き。
ただそれだけのことなのに
頭の中が混乱して上手くまとまらないよ。
この気持ち どうしたらいいのかな?
ホラ、またそうやって 私をグシャグシャにする。
出典:エミリンチャンネル
うん、なかなか強力なポエムであり、黒歴史ですね。
が、私も過去にこういったポエムを手帳に書いていたから人のことを笑えません。
数年前に自分の手帳を見つけて、あまりの黒歴史さに1ページ1ページ破いてゴミ箱の中に捨てました(笑)
黒歴史の自作曲を晒す猛者
ちなみに私の中でポエムキャラは「狩野英孝」さんでしょうか。https://youtu.be/wsLoA-4Fhbk?t=228
↑何度見ても歌う狩野さんは笑えます。ある意味、最高に元気をくれる人ですね。
笑えるんだけど、普通に歌が上手いのがスゴイところです。
最近では「クセスゴ(千鳥のクセがスゴイネタ)」でも活躍していますよね、上の動画でも紹介されているので気になる人はぜひ聞いてみてください。腹筋崩壊するくらい笑えます。
ネットでのポエムとは?
このように、後から振り返ると黒歴史間違いなしな文章や詩・歌などもネット上では「ポエム」と呼ばれます。詩的ではあるけれど、実は中身がない文章や発言のことですね。
ユーチューバーや芸能人でしたらまだ笑って終わらせられるのですが、ごく一般人がこういった文章をツイッターやブログといったSNSに書き込むと「恥ずかしいヤツだな」「痛々しいヤツだな」「自分に酔いしれたナルシストだな」と思われてしまいます。
なので「ポエム」という言葉は、相手をバカにしたりからかったりする時、あるいは自分で自虐として使われることもあります。
というわけで、SNSに何かの文章を投稿する際は「ポエム」になっていないか注意しましょう。
ポエムの特徴。詩とポエムの違いって?
ポエム…特にネット版のポエムの特徴としは以下のようなものが挙げられます。・韻を踏むなどリズムがある
・比喩(直喩・隠喩・擬人法)が多く使われる
・口語調話しかけるような口調のものもある
・改行が多い
韻を踏むなどリズムがある
ポエムでは文の始めは終わりに同じ言葉を繰り返し、リズム感を出したりします。また字数を揃えることもありますね。
↓例えばこんな感じです↓
なんで君の笑顔を見ると
こんなに眩しく感じるんだろう
なんで君の泣き顔を見ると
こんなに悲しく感じるんだろう
君の表情1つひとつで
僕はこんなにも揺さぶられる
比喩(直喩・隠喩・擬人法)が多く使われる
比喩(たとえ)が多く使われるのもポエムの特徴です。さらに、比喩は「直喩・隠喩・擬人法」に分類することができます。
直喩(明喩)
「まるで〇〇だ」「〇〇のように」「〇〇みたいに」という言葉を使った比喩表現です。比喩だということが分かりやすいので、「明喩」とも呼ばれます。
例えば以下のような感じですね。
大粒の涙が宝石のように輝いている
まるで燃えたぎる炎のように胸が熱くなる
象牙のように滑らかで白い肌
隠喩(暗喩)
隠喩というのは、直喩みたいに「まるで〇〇」「〇〇のように」といった表現を使わずに物を例える方法です。比喩とわかりにくいので「暗喩」とも呼ばれます。
例えば「恋は盲目」なんかがそうですね。
「恋愛とは人を夢中にさせ、理性や常識といったものを失わせるものだ」という例えになっています。
恋愛関係の有名な名言だと以下のようなものもあります。
初恋は麻疹の如し。何人も一度は免れずして経験し難し。(長谷川如是閑)
「初恋は誰にでも訪れるけど、何度もは経験できない特別なものだ」というたとえですね。
恋愛関係は特にイロイロな名言があるので、調べてみるとけっこう面白いですよね。
→初恋に関する名言・格言集
擬人法
擬人法とは、人ではない物を人に例える表現ですね。例えば以下のような感じです。
・空が泣いている
・風が楽しそうに踊っている
・太陽がニコニコと笑顔になる
話しかけるような文体
誰か、あるいは自分に語りかけるような文体だったり、話し言葉で問いかけるような文体になることもあります。↓たとえばこんな感じです。
おい、どうした俺
こんなことでへこたれてどうする
大丈夫 俺ならやれる
お前の本気を見せてやれ
改行が多い
ポエムはリズム感を大切にするためか、改行が多いです。また、言葉と言葉の間にスペース(空白)を開けるのもポエムの特徴の1つですね。
ポエムの使い方・例文
いくつかポエムを使った例文を紹介しますね。・これマジ、ポエムだわ。恥ずかしい。
・お前の今の言葉、ポエムになってたぞ
・この記事、恋する女のポエムみたいになってるな
・ヤバい、俺のポエムツイートがバズった。
・そのポエム、黒歴史だから早く忘れてくれ
ポエムの類義語
ポエムに似たような言葉(類語)は、たくさんあります。また、リズムや決まりがあり整った文章などもそうですね。
そうなると、日本の和歌や俳句、川柳などもポエムの仲間と言えるでしょう。
ポエムの意味や特徴まとめ
いかがだったでしょうか?ポエムとは言葉の美しさを用いる詩的な文章のことをいいます。
プロのポエムは高く評価されますが、素人の書いたポエムをSNSで投稿などすると「恥ずかしいヤツ」と思われる可能性が高いので注意しましょう。
後から振り返ると黒歴史間違いなしですよ。
↓こちらの記事もオススメ↓