晩秋とはいつからいつまで?意味は?何月なの?季語としての使い方も!

晩秋とはいつからいつまで?季語の使い方

CREATOR: gd-jpeg v1.0 (using IJG JPEG v62), quality = 100


 

「晩秋とはどんな意味?」

「晩秋の時期はいつからいつまで?何月?」

「晩秋の候の意味は?季語として使い方ってある?」

 

時々耳にする「晩秋」という言葉。

なんとなく趣がありますが、具体的にどんな意味なのかわからない人も多いのではないでしょうか。

それに晩秋がいつ頃の時期を指すのかも気になるところです。

かしこまった手紙で「晩秋の候」と書くこともありますし、正しい意味を知っておきたいですよね。

 

そこで今回は「晩秋の意味や使い方」についてご紹介。

 

晩秋の意味はもちろん、具体的にいつからいつの時期なのか、手紙に季語として使う場合の使い方等々イロイロとまとめていますよ。

晩秋について気になる人はぜひ最後までご覧くださいませ。
スポンサーリンク

晩秋とは どんな意味?

晩秋の読み方は?

ときどき耳にする「晩秋」という言葉。

もしくは、ビジネスや学校関係の手紙などに「晩秋の候」と書かれているのを目にすることもあるでしょう。

まず「晩秋」の読み方ですが「ばんしゅう」と読みます。

 

ちなみに、この「晩〇」という言葉は秋以外の季節でも使われます。
  • 晩春(ばんしゅん)
  • 晩秋(ばんか)
  • 晩冬(ばんとう)

晩秋の意味は?

晩秋とは簡単に言えば秋の終わり頃という意味になります。

涼しかった秋が終わり、寒さの厳しい冬に変わる手前ですね。

そもそも「晩」という漢字を辞典で調べると、以下のように記述されています。

  1. 日のくれ。夕方。日が暮れてから後。よる。
  2. 時期が遅い。遅れる。後の方。

1のように「日暮れから、日が暮れた後」という意味でしたら「今晩」「晩飯」といった言葉がありますよね。

晩秋の晩の場合、2の方の使い方がされます。

「時期が遅い。後の方」ですね。

この使われ方をする熟語は以下のような物があります。

  • 晩年(ばんねん)…一生の終わりに近い時期。年老いてからの時期。
  • 晩成(ばんせい)…年老いてから成功すること。
  • 晩学(ばんがく)…年をとってから勉強を始めること。

つまり、晩秋とは「涼しく過ごしやすい秋の終わりの時期」という意味になりますよ。

スポンサーリンク

晩秋はいつからいつまで?何月なの?

晩秋の時期ですが、実は以下のように考えられる期間がいくつかあります。
  • 一般的な秋の終わり…11月中旬~12月上旬
  • 旧暦(月切り)の九月
  • 旧暦(節切り)の寒露(かんろ)~立冬(りっとう)の前日まで
1つずつ詳しく見ていきましょう。

一般的な秋の終わり

まず、一般的に私たちが考える秋の時期は「気象庁の秋」と「天文学的季節の秋」になります。
  • 気象庁の秋…9月~11月
  • 天文学での秋…秋分(9月23日)~冬至(12月22日)
↑この考えでいえば秋の終わりは11月下旬~12月上旬頃になるでしょう。

朝晩の冷え込みが厳しくなってきて、日中でも薄手のコートやジャケットが必要になる時期ですね。

住んでいる地域によっては厚手のコートや手袋といった防寒対策がいるでしょう。

北日本でしたら雪が降り始める時期でもあります。

一般的にはこの秋が終わりそうな時期が晩秋と考えられますよ。

旧暦の九月

次に旧暦の九月について説明しましょう。

そもそも、秋の季節は旧暦でいえば七月、八月、九月になります。

 

「7月~9月って秋じゃなくて夏じゃない?」

そう思う人も多いでしょう。

実はこれは旧暦での数え方だからです。

旧暦の九月を現代のカレンダーにすると2023年なら10月15日(日)~11月12日(日)になります。

つまり、旧暦(月切り)なら10月中旬~11月中旬が晩秋ということです。

旧暦の寒露~立冬の前日まで

次に「旧暦の寒露~立冬の前日まで」について説明します。

これは二十四節季(にじゅうしせっき)という考え方です。

二十四節季は1年間を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらに1つの季節を6つずつに分けて考えます。

秋の季節は以下のように区分されます。

  • 立秋(りっしゅう)…7月節(8月8日頃)
  • 処暑(しょしょ)…7月中(8月23日頃)
  • 白露(はくろ)…8月節(9月8日頃)
  • 秋分(しゅうぶん)…8月中(9月23日頃)
  • 寒露(かんろ)…9月節(10月8日頃)
  • 霜降(そうこう)…9月中(10月24日頃)

↑秋を上記6つに分け、その中でも最後の2つ「寒露」と「霜降」が晩秋になるのです。

また、10月24日頃に始まる霜降は立冬(りっとう)の前日に終わりとなります。

立冬は11月7日頃なるので、二十四節季での晩秋は10月8日~11月6日頃ということになります。

二十四節気(にじゅうしせっき)の詳細

 

ちなみに晩秋を俳句などで季語として使う場合、この二十四節季での期間である10月8日~11月6日頃が採用されます。

時候の挨拶としての「晩秋の候」も同じくこの時期を指しますよ。

スポンサーリンク

季語としての晩秋は?晩秋の候の使い方

季語の晩秋の注意点

前述した通り、晩秋の時期には複数の考え方があります。
  • 一般的な秋の終わり…11月中旬~12月上旬
  • 旧暦(月切り)の晩秋…10月15日(日)~11月12日(日)
  • 旧暦(節切り)の晩秋…10月8日~11月6日頃
私達一般的な感覚で言えば、11月中旬~12月上旬が最も秋の終わりのイメージに近いです。

が、季語として使う場合は二十四節季の時期である10月8日~11月6日のことを指します

 

「なんか微妙だな…」と思っちゃいますよね。

おそらく、昔と現代では気温や過ごしやすさが異なり、このような感覚のズレができているのでしょう。

手紙で晩秋の候を使う場合は

本来の「晩秋の時期」は10月8日~11月6日です。

が、現代のビジネス手紙において10月に「晩秋の候」と書かれることはあまりありません。

むしろ、私達の一般的な感覚に合わせて使うのが通常となっています。

なので、「晩秋の候」と手紙に書く際は11月中旬~12月上旬につかってOKです。

晩秋の候の使い方 具体例

「晩秋の候」を手紙で書く際の、例文をいくつか紹介します。

 

【ビジネス】
  • 晩秋の候、貴社ますますご隆冒のことと、お慶び申し上げます。
  • 晩秋の候、皆様におかれましてはますますご清祥のことと存じます。
 

【目上の人へ】
  • 晩秋の候、貴殿におかれましてはなお一層のご活躍とのこと、お喜び申し上げます。
  • 晩秋の候、ご家族の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
 

【親しい個人宛】
  • 晩秋の候、朝晩が冷え込む季節となりましたが、いかがお過ごしですか。
  • 晩秋の候、日ごとに寒さが身にしみる頃となりましたが、お元気でしょうか?

秋の季語

10月~11月の手紙に使える季語をいくつか紹介します。

【10月の季語(季節の挨拶)】
  • 仲秋の候…9月中旬~10月中旬
  • 秋色の候…10月上旬
  • 秋晴の候…10月上旬
  • 秋麗の候…10月中旬
  • 秋冷の候…10月上旬~下旬
  • 紅葉の候…10月中旬~11月上旬
 

【11月の季語(季節の挨拶)】
  • 残菊の候…11月上旬〜下旬
  • 錦秋の候…10月~11月上旬
  • 落葉の候…11月中旬
  • 向寒の候…11月中旬〜下旬
  • 霜秋の候…11月下旬
  • 小雪の候…11月下旬

晩秋の意味まとめ

いかがだったでしょうか?

晩秋とは「秋の終わり頃」を意味し、以下のような時期になります。

  • 一般的な秋の終わり…11月中旬~12月上旬
  • 旧暦(月切り)の晩秋…10月15日(日)~11月12日(日)
  • 旧暦(節切り)の晩秋…10月8日~11月6日頃

手紙に「晩秋の候」と書く時期は旧暦節切りである10月8日~11月6日が本来のマナーなのですが、現代ではこの時期に使われることはあまりありません。

ビジネスの手紙などで「晩秋の候」を書くのは11月中旬~12月上旬くらいになりますので、注意してくださいね。

 

↓こちらの記事もオススメ↓

タイトルとURLをコピーしました