「土用丑の日」って毎年日にちが違うのでイマイチいつなのかわかりませんよね。
去年なんてうっかり土用丑の日にうなぎを食べ損ねがっかりしていたら、もう1日土用丑の日があったりして、
「え?土用丑の日って2回もあるのΣ(・ω・ノ)ノ!」
と混乱してしまいましたよ。そして混乱しているうちに、またうなぎを食べ損ねてしまうというね・・・。
そこで今年こそは土用丑の日にうなぎを食べれるよう「2016年の土用丑の日がいつなのか」調べてみましたよ。「土用丑の日にうなぎを食べる由来」や「うのつく食べ物」についてもまとめていますので、よかったら読んでみてくださいね。
土用丑の日 2016年はいつ?春夏秋冬では?
「2016年の土用丑の日がいつか」ですが、 結論から言うと2016年7月30日(土)になります。
土用丑の日は毎年日にちが違うので、どうやって決めているのか不思議ですよね。気になったので「土用丑の日の決め方」も調べてみましたよ(`・ω・´)
まず「土用」というのは、「立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間」の事を言います。ですので、平成28年の土用は
・冬・・・1月18日~2月3日
・春・・・4月16日~5月4日
・夏・・・7月19日~8月6日
・秋・・・10月20日~11月6日
となります。土用の日は1年で約70日間もあるんですね。
次に「丑の日」は干支の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」の丑の日のことです。昔は時刻や方角、そして日にちも干支で数えいました。ですので、丑の日は12日に1日やってきて、1年で約30日あることになります。
土用丑の日は「土用の間にある丑の日」ですので、今年の土用の丑の日は
・冬・・・1月20日、2月1日
・春・・・4月25日
・夏・・・7月30日
・秋・・・10月22日、11月3日
の6日間になりますよ。土用丑の日は「夏」だけではなく、「春、秋、冬」もあったんですね。知りませんでした(*´Д`)
土用丑の日にうなぎを食べる由来や意味は?
なぜ夏の土用丑の日にうなぎを食べるの?
春、秋、冬の他の土用の時期とは異なり、夏の土用の時期は暑さが厳しく「夏バテしやすい時期」ですよね。
この夏バテを解消する為、江戸時代には土用丑の日に「土用しじみや土用餅(あんころ餅)、土用卵、甘酒」などの「精の付くもの」を食べる習慣がありました。
「土用丑の日にうのつく食べ物を食べると病気にならない」
こんな迷信があった程、夏バテは昔から「どうにかして解消したいもの」だったのですね。
そんな中、ウナギは万葉集で「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻とり召せ」と歌われる程、奈良時代から「夏バテに良い食べ物」として知られていました。
迷信に頼る程どうにかしたい夏バテです。夏の土用丑の日に「栄養効果が高いうなぎ」が食べるようになったのは、自然なことですね。
土用丑の日にうなぎを食べる習慣が一般化したのは?
現在のように土用丑の日にこぞって鰻を食べる習慣が一般化したのは諸説ありますが、有名なのは「春木屋善兵衛説」と「平賀源内説」です。「春木屋善兵衛説」は夏に大量にうなぎの注文があり1日では作り切れなかったので、作り置きしたところ、なぜか「丑の日に仕込んだうなぎだけが悪くならなかった」という話。
「平賀源内説」は夏場にうなぎが売れないことを鰻屋に相談した平賀源内が、お店の前に「本日丑の日」と張り紙をしたところ大繁盛し、土用丑の日にうなぎを食べる習慣が全国に普及したという話です。
どちらかといえば「平賀源内説」の方が信憑性がありますよね(・∀・)
でも、なぜ「本日丑の日」という張り紙をしただけで、うなぎが売れたのでしょうか?
「本日丑の日」という張り紙を見た好奇心旺盛な江戸っ子が、
熊さん 「なんだい、土用の丑の日ってのは?」
鰻 屋 「へい、昔から土用の丑の日といえば、うなぎてことになってやして」
熊さん 「へえ、知らなかったな。八つぁん、おめえ知ってたかい?」
八つぁん「あたぼうよ、一つ焼いてもらおうと思ってたところじゃねぇか」
(注:もちろん八つぁんがそんな話しを知っているはずはない。知ったかぶり)
熊さん 「さすが八つぁんは物知りだ。よし親爺、俺にも一つ焼いてくんな」
鰻 屋 「へい、毎度ありがとうござい!」
という具合に、この張り紙がきっかけで口コミで鰻が売れるようになったとか。
出典:http://koyomi8.com/directjp.cgi?http://koyomi8.com/sub/doyou.htm
こんな感じみたいです。なるほど、これなら納得ですね。土用丑の日に鰻が食べられるようになったのは「江戸の商売人の知恵」のおかげなのかもしれません。
土用丑の日 うのつく食べ物は?
土用丑の日に食べると良いとされている「うのつく食べ物」ですが、うなぎ以外にどんなものがあるのでしょうか?最近ではうなぎの値段も高騰していますし、お財布が寂しい時はできたら違うもので代用したいところです。
というワケで、土用丑の日に食べると良いとされている「うのつく食べ物」を紹介します。豆知識としても使えますよ(笑)
土用丑の日 うのつく食べ物1 うなぎ
言わずもがな「うなぎ」。 たんぱく質、ビタミンA、B、カルシウム、鉄分と体に良い栄養がふんだんに盛り込まれています。奈良時代から「疲労回復に効果がある」と言われるだけあって、とても優秀な食材です。
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土用丑の日 うのつく食べ物2 うどん
消化しやすく胃に優しい「うどん」。夏バテで食欲が減少している時にうってつけの食べ物ですね。そういえば、病気で食欲がない時もうどんならツルツルと食べられますよね。余談ですが、私がツワリでキツイ時も、なぜかうどんだけは食べやすかったです。
土用丑の日 うのつく食べ物3 梅干し
「梅干し」はクエン酸が含まれ食欲増進や疲労回復の効果があります。他にも血液をサラサラにする働きや、老化の原因である活性酵素を抑える働きもあります。
健康にも美容にも嬉しい「梅干し」は日本人の万能薬ですね。
土用丑の日 うのつく食べ物4 瓜
「瓜」は美肌効果に嬉しいビタミンcや、高血圧・高血糖を予防するカロチンが多く含まれます。特に「ニガウリ」は視力回復や夏バテ解消効果もあり、夏場に食べると良いとされています。
土用丑の日 うのつく食べ物5 土用しじみ
「土用しじみ」は鉄分、アミノ酸が豊富で古くから整腸作用と夏バテ防止効果があるとされていました。「土用のしじみは腹の薬」とも言われ、土用丑の日のうがつく食べ物としては、実は「うなぎ」より「しじみ」の方が歴史が古いんですよ。
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土用丑の日 うのつく食べ物6 土用餅(あんころもち)
「土用餅」は栄養面というよりは、宮中で土用入りの日に「夏の暑さで病気にならない縁起物」として食べられていました。昔は丸めた餅を味噌汁に入れ食べる風習だったのですが、江戸時代に餅を小豆餡で包んだ「あんころ餅」を食べる習慣へと変わったようです。
現在でも土用丑の日に「あんころ餅」を食べる地域も残っています。
土用丑の日 うのつく食べ物6 土用卵
「土用卵」は特に説明はいらないですね。うなぎ同様にとても栄養価が高い食べ物ですので、土用丑の日に「精のつく食べ物」として昔から食べられていたようです。
「土用丑の日 2016年はいつ?」まとめ
いかがだったでしょうか?2016年の土用丑の日は7月30日ですよ。「うなぎ」を食べて暑さを吹き飛ばしましょう!うなぎ以外にも「うがつく食べ物」はいくつかあるので、うなぎを食べ損ねた人は違う物を食べるという手もありますよね。