「シーモンキーの寿命ってどのくらい?」
「シーモンキーの卵が何年も生き続けるって本当?」
「シーモンキーを飼育してみたけど、すぐに死んじゃう…」
小さな見た目でかわいらしいシーモンキー。
飼うとちょっとした癒しになりますし、夏休みの自由研究に飼育を考えている人もいるでしょう。
が、このシーモンキー。いったいどのくらいの長さ生きるのでしょうか?
飼うとしたら、そこらへんもしっかりと知ったうえで飼いたいですよね。
そこで今回は「シーモンキーの寿命」についてご紹介。
その他、「シーモンキーの生態」、「シーモンキーの驚異的な卵の生命力」、「シーモンキーがすぐに死んでしまう原因」などについてもまとめていますので、シーモンキーに興味がある人はぜひ参考にしてくださいね。
シーモンキーの生態
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シーモンキーは、もともとは「アルテミア」になります。アルテミアというのは、節足動物・甲殻亜門・鰓脚綱・サルソストラカ亜綱・無甲目・ホウネンエビモドキ科の属名になるのですが、ここから愛玩用・観賞用に改良された品種が「シーモンキー」になるんです。
さて、それではそのシーモンキーの生態を詳しく見ていきましょう。
シーモンキーは生きる化石
シーモンキーは、数億年前から存在している「生きる化石」とも呼ばれている生物です。なんとシーモンキーの卵は卵のままで何十年も生き続けるんだとか。
その卵に水を与えると、何十年前の卵でも孵化して育つらしいです。
もしかしたら自分が育てている卵も「実は何十年前も卵かも!?」と思うと、ロマンを感じますよね。
まさに生きる化石。すごいですね。
見た目は気持ち悪い!?
シーモンキーは節足動物の仲間なので、昆虫やエビ、カニに近い生物で、よく見ると気持ち悪い見た目をしています。なんというか、足がいっぱいあってキモカワイイ見た目なんですよね。
サイズが小さいのでかわいらしくみえますが、アップでみるとけっこう不気味です。
というのも、シーモンキーは節足動物のなかでも、甲殻類や鰓脚綱(さいきゃくこう)に含まれます。
グループでいえば、カブトエビ、ホウネンエビ、ミジンコと同じですね。
確かにミジンコと似たようなイメージです。
シーモンキーの生息地は?
シーモンキーはアメリカから輸入されてやってきた生物。なので、もともと日本では生息していません。
アメリカ合衆国、ヨーロッパなどの内陸塩水湖で生活しています。
シーモンキーは別名「ブライン・シュリンプ」とも呼ばれているのですが、ブラインは英語で「塩水」、シュリンプは「小エビ」という意味。
つまり、「塩水にいる小エビ」というわけです。
なので、シーモンキーを飼育する際は、水槽の中身の水も「塩水」のようにしなければいけません。
普通の水道水などでは死んでしまいますので注意してくださいね。
昭和に流行ったシーモンキー
【ゆっくり解説】昭和に流行った怪しいペット「シーモンキー」の謎を探る!!
上述したように、シーモンキーはもともとアメリカに生息している生物。
日本にやってきたのは1957年。つまり昭和です。
昭和にアメリカの通販業者であるブラウンハットによって「シーモンキー」と名付けられ日本で販売されました。
一時期シーモンキーを飼育するのがブームになったので、もしかしたら40代以降の人でしたら昔飼ったことがあるかもしれませんね。
夏休みの販売キットとして人気!?
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ちなみに、このシーモンキー。現在も販売されており、夏休みの自由研究としても人気の商品です。
公式サイトによると、シーモンキーの卵を水槽に入れて数時間で孵化し、小さなシーモンキーの赤ちゃんを見ることが可能なんだとか。
1回で数十匹の子供が生まれることもあり、さらに上手に育てればシーモンキー同士で交配し、卵が産まれるそうです。
エサを与えるのも7~10日に1回いいですし、水の入れ替えなども必要ありません(汚れが気になる人はお掃除してもOKですが)。
場所もとらないので、ちょっとした自由研究や、子供が「生き物を飼いたい」と言ってきた時に手軽に飼うことができそうですね。
気になる人は公式ホームページをチェックしてみてくださいね。
→海の動物園シーモンキーズの公式サイト
シーモンキーの寿命
シーモンキーを80日間観察。成長の軌跡!
孵化したシーモンキーの寿命
シーモンキーは、だいたい30日程度で幼体から成体になり、3~4か月くらい生き続けます。もちろん、弱い個体や生活環境によって死んでしまうシーモンキーもいるでしょうが、しっかり育てれば数か月は生きるということです。
上の動画でも87日間ほど生きていますよね。
上手に育てれば交配し卵を産むので、もっと長い期間育てることもできるかもしれませんね。
孵化する前のシーモンキーの卵の寿命
さて、孵化したシーモンキーの寿命は3~4か月なのですが、実は卵の寿命はもっと長いです。シーモンキーの卵は耐久卵とも呼ばれています。
この耐久卵、厳しい環境でも何十年も生き続けることができるスゴイ卵なんです。
シーモンキーは、通常の生育しやすい環境の場合、メスの育房の中で卵が孵化し、幼生となった姿で生まれてきます。
が、もしも干ばつなどで湖の水が少なくなり「生き抜くのが難しい環境」になった場合、耐久卵を産むんです。
環境によって産み分けるんですね。
そして、この耐久卵でしたら、10年でも20年でも卵のまま厳しい環境の中で生き抜くことができるんです。
もし、日照りなどでシーモンキーの成体が全滅してしまったとしても、耐久卵だけは卵のまま生き続け、また雨が降り生育環境が整ったら卵から孵化しシーモンキーの赤ちゃんが生まれるわけです。
シーモンキーが何億年前からも存在し、「生きる化石」と呼ばれるのも納得ですよね。
ちなみに、耐久卵ななぜ水分がなくても生き続けられるかというと、秘密は「トレハロース」という物質になります。
このトレハロースには食品などの保湿成分としても使われている「水分を完全に乾燥させないための成分」です。
つまり、シーモンキーの卵はこのトレハロースのおかげで、乾燥を防ぎ適度な湿気を保つことができるので、何十年でも生き続けることができるんですね。
驚異の力ですよね。
シーモンキーがすぐに死んじゃう
ちなみにシーモンキーがすぐに死んでしまう場合、水温が低いのかもしれません。シーモンキーを飼育するのに適した水温は25℃~28℃くらい。
夏場でしたらそのままで大丈夫そうですが、エアコンがきいた部屋で飼っている場合は水温が低くなっている可能性もあります。
そうなると、卵も孵化しにくくなりますし、孵化したとしてもすぐに死んでしまう可能性がありますので注意してくださいね。
シーモンキーの寿命はどのくらい?まとめ
いかがだったでしょうか?シーモンキーは卵から孵化した後、1か月程度で大人になり3~4か月生き続けた後にその生涯を閉じます。
が、シーモンキーの卵は耐久卵で何十年でも生き続けます。
もしかしたら自分が育てているシーモンキーは自分よりも年寄りかも!?なんて考えるとロマンがありますよね。
気になる人はシーモンキーを育ててみても良いかもですね。
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