成績をおさめるの意味。正しい漢字は?表彰状の例文や言い換えなら?

成績を収めるの意味。正しい漢字は?表彰状の例文や使い方・言い換え
 

「成績をおさめるとは?どんな意味なの?」

「成績をおさめるの漢字は 収 or 修 どっちが正しいの?」

「表彰状に書く時はどうやって書くの?」

 

スポーツの大会やコンクールなどでの表彰状や、卒業証書などに書かれる「あなたは優秀な成績をおさめました」という言葉。

いったいどのような意味なのでしょうか?

なんとなく良い意味だというのはわかりますが、具体的な意味になるときちんと答えられませんよね。

 

そこで今回は「成績をおさめるの意味」についてご紹介。

 

また、おさめるの漢字はどれが正しいのか、スポーツや文学で違いがあるのかについてもご紹介。

その他、言い換えや表彰状に書く際の例文についてもまとめていますので、ぜひ最後までご覧くださいませ。

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成績をおさめるとは?どんな意味?

「成績をおさめる」とは、勉強やスポーツ、仕事などで評価に値する素晴らしい結果を出すことです。

例えば試合で入賞(1位~8位)したり、コンクールなどで受賞したり、仕事でトップ近くの成績を出したりすると「優秀な成績をおさめた」というふうに言われます。

 

また、この成績をおさめたという言葉は、評価する側が定めた一定の基準に達していないと使えません。

自分が「頑張ったな」と思っていても、評価する側が決めたラインに届かないと「成績をおさめた」とはならないのです。

逆に言えば、自分はイマイチだったなと思っていても、評価する側が決めた基準に達していると「成績をおさめた」になります。

自分は嬉しくないのに、周りからは評価されるという複雑な気持ちになる人もいるでしょう。

おさめるの漢字は「収める・修める・納める・治める」どれが正しい?

「おさめる」にはイロイロな感じがありますよね。

「優秀な成績をおさめる」という場合には、どの漢字が正しいのでしょうか?
  • 収める(収まる)
  • 納める(納まる)
  • 治める(治まる)
  • 修める(修まる)
ここのところですが、「異字同訓の使い分け」国語審議会参考資料によると以下のようになっています。

収める・納める・治める・修めるの違い

出典:「異字同訓の使い分け」国語審議会参考資料

少しわかりにくいので、1つずつ詳しく見ていきましょう。

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収める

「収める」には、以下のような意味があります。
  • 中に入る
  • 収束する
  • 手に入れる
  • 良い結果を得る

【使い方・例文】

・高原から発見された恐竜の骨は博物館に収められた。

・早くきのこたけのこ戦争が収まるといいな。

・この国は俺のものだ。全て手中に収めてやる。

・今回できた新薬がスゴイ効果を収めたぞ!

・おめでとう。素晴らしい成績を収めたな。

納める

「納める」の意味は以下の通りです。
  • あるべきところに落ち着く
  • とどめる
  • 引き渡す
  • 終わりにする

使い方・例文

・今日でイルミネーション終わりだって。見納めに行こう。

・なんだかんだのすったもんだがあって、結局彼が社長の椅子に納まった。

・先ほど購入してきた野菜を冷蔵庫の中に納めた。

・税金を納めるのは国民の義務だ。本音を言えば納めたくないけどね!

・でも、声を大にして「税金なんてクソくらえ!」なんて言えないから、気持ちはそっと胸の内に納めるんだぜ!

治める

「納める」は以下の意味があります。
  • 問題のない状態になる
  • 統治する

使い方・例文

・歯医者さんに行って治療してもらったら、嘘みたいに痛みが治まった

・やっと風邪が治まった。これで明日から学校に行ける。

・治者(ちしゃ)とは 国を治める者のこと。 統治者、主権者のことだ。

・隣町で暴動が起こったらしい。早く治まって欲しいものだ。

修める

「修める」とは以下のような意味があります。
  • 人格や行いを立派にする
  • 身につける

使い方・例文

・自らの行動を清く正しく修める日々努力する。

・何年もコツコツと勉強し、ついに英語を修めた。

・高校3年間。僕は文武両道を修める。

・仏道を修めるのに近道なし。地道に修行するのみ。

成績をおさめるの漢字は?

なんとなく「おさめる」の漢字の意味はわかったけど、結局「成績をおさめる」だとどの漢字なの?

答えは「収める」です。

なので、表彰状などに書く場合は「あなたは大変優秀な成績を収めました」となります。

 

なんとなく「学業を修める」の「修める」と迷うところですが、

収める…良い結果を得る(努力を重ねて素晴らしい結果を得る)

修める…身につける(努力を重ねて一定の水準に到達する)

↑という意味なので、「素晴らしい結果を出した」という意味で「成績をおさめる」と使う場合は「収める」が正しいです。

こういった場合、内容が「仕事、部活、スポーツ、文学」なんであれ「収めた」と書きます。

ただし、卒業証書などの場合は、学業を身につけたという意味なので「全課程を修了したことを証する」「全ての課程を修めたことを証する」となりますよ。

つまり、「学業などを身につける(修める)ことにより、優秀な成績を得る(収める)」ということですね。

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成績を収めるの使い方・例文は?

「成績を収める」についての例文をいくつか紹介しますね。

・彼女はコンクールで金賞という素晴らしい成績を収めた。

・営業トップの好成績を収めるなんて、さすがだな!

・おめでとう。三連覇という優秀な成績を収めたのは君が初めてだ!

・彼女が歴代一位の成績を収めて入学してきた天才だ。

・まさか最も良い成績を収めたのはダークホースのアイツだとはな。

成績を収めるを表彰状に書くなら?

何かしらで表彰状を書く機会ってありますよね。

マジメな表彰状もあれば、受け狙いの面白い表彰状もあるでしょう。

いくつか表彰状にオススメの「成績をおさめました」系の文章を紹介しますね。

 

↓「あなたは〇〇において……」のあとに続く文章になります。

・大変素晴らしい成績を収められました。よってこれを賞します。

・みんなの度肝を抜く成績を収め、会場を沸かせました。よってその栄光をたたえ、ここに表彰いたします。

・優秀な成績を収められました。その努力をたたえ、記念品をそえて賞します。

・頭書の成績を収められました。その功績をたたえ、表彰いたします。

・ユニークな技を連発し会場を盛り上げ、そしてまさかの優勝という成績を収められました。その偉業をたたえ、本状ならびに記念品を贈り表彰いたします。

仲間内での表彰状でしたら、おもしろいオリジナル文章を考えてみても良いですね。

成績を収めるの言い換えや類語は?

「成績を収める」の似たような言葉や言い換えを紹介します。

似たような言い換えはたくさんできます。
  • 結果を出す
  • 結果を示す
  • 結果を得る
  • 結果を残す
  • 成果をあげる
  • 結果に恵まれる
全て「好ましい結果を出した」「優秀な成績を収めた」という意味ですね。

ちなみに上に紹介した言葉は最初に「好」をつけて「好結果を〇〇」というふうにも言い換えられますよ。

あと「大成を成し遂げる」という言葉もありますが、こちらはどちらかというと「学問や技芸などの面で仕事ができる素晴らしい人物に成長した」的な感じで使われますね。

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成績を収める 履歴書で書くなら?

就職の履歴書で自分の経歴を書く欄がありますよね。

そこで「優秀な成績を収めました」と書きアピールしたいこともありますよね。

その時は「〇〇において、良い成績を収めることができました」と書くのがスムーズです。

が、それだけだと「具体的にどのくらいの成績なの?」と思われるので、もっと具体的な数字で書くようにしましょう。

・部活で〇〇大会2位という成績を収めました。

・新規顧客を3ヵ月で20件獲得しました。

さらに、欲をいえば「そのことをどう活かせるか」まで書けるとベターですね。

部活で〇〇大会2位という成績を収めました。地道にコツコツと努力し結果を出すという経験が御社でも活かせると思います。みたいな感じですね。

イロイロな書き方があると思うので工夫してみてくださいね。

成績を収めるの意味まとめ

いかがだったでしょうか?

成績を収めるとは「評価に値する素晴らしい結果を出した」という意味ですよ。

学問を習得した際は「修める」になりますが、結果を出した際は「収める」になりますので、賞状に書く際は「収める」が正しいです。これはスポーツでも文学でも同じですよ。

ただし、卒業証書などは「修める」の方の漢字になりますので、注意してくださいね。

 

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