「賞が取れる自由研究ってどんな内容なの?」
「先生から高評価を得られる自由研究を行いたい!」
「自由研究の具体的な入賞作品例はどんなの?」
小学生、中学生の夏休みの定番宿題といえば「自由研究」ですよね。
人によって「早く終わらせたい」とか「自由研究めんどくさい」と感じてしまう自由研究ですが、中には「スゴイ研究を行って特別な賞をもらいたい!」と思う人もいるでしょう。
とはいえ、どんな事をすれば賞が取れるのか分からないもの。
そこで今回は「賞が取れる自由研究の特徴やコツ」をご紹介。
みんなをビックリさせるような自由研究や面白い自由研究を行い賞を取りたい中学生はもちろん、子供のママやパパもぜひ参考にしてくださいね。
自由研究 入賞作品の実例まとめ
まずは実際にどんな自由研究が高く評価されているのか、「過去の自由研究の入賞作品」から見ていきましょう。自然科学観察コンクール受賞作品3選
・「底なし沼の研究」(底なし沼には底があるはずなのに、なぜ底がないのか。どうやって底なし沼ができるのか、どうやったら底なし沼から脱出できるのか)等。・「液だれの研究」(なぜ卵や醤油等の液体を注ぐ時に液だれが起きるのか。どうやったら起こらないのか)
・「モンシロチョウの幼虫の食欲について」(幼虫に新鮮さの異なるキャベツの葉を与えて、幼虫の食欲、体調、蛹になる確率等を研究)
詳しい内容は以下の公式サイトで見ることができますよ。
こちらのサイトでは「詳しい研究内容」はもちろんですが、審査員の審査評、入賞者へのインタビュー(具体的にどのように研究したのか)等を読むことができます。
かなり参考になるので、ぜひ一度見て見るのがオススメですよ。
自然科学観察コンクール公式サイト
日本学生科学賞 入賞作品4選
・オシロイバナの種の研究・トイレットペーパーの芯の立ち上がりの研究
・ラムネ笛からオリジナル笛を作る
・「松の葉相撲」勝利への道
日本学生科学賞公式サイト
「算数・数学の自由研究」受賞作品4選
・組み合わせゲームへの確率の導入について・ドミノ倒しの失敗をなくせ! ~ドミノの倒れ方と倒れる速さを調べる~
・雨の中で人が傘を差したくなるタイミングはいつ?
・ロボット掃除機のルンバとルーロどちらが部屋の隅まで掃除するか。
一般財団法人理数教育研究所公式サイト
自由研究で入賞するコツとテーマの選び方
さて、入賞している自由研究ですが、実はいくつか共通点があります。これらの共通点を参考にすると、賞が取りやすくなりますよ。
- 長く続けた研究のもの
- 毎年同じテーマで研究したもの
- 身近な疑問を解決するもの
- キットやお助け本などは使わないオリジナルなもの
- 過去の研究を参考にし、理論整然とまとめているもの
- 親が協力しているもの
長く続けているもの
過去に賞をとった自由研究のほとんどは「長く研究したもの」です。どのくらい長いかといいますと、夏休み中に2週間以上かけて長く研究した物になります。
例えば「モンシロチョウの幼虫の食欲について」調べた物になると、モンシロチョウの幼虫は卵からかえった後20日くらいかけて蛹になりますが、こちらの研究ではその中で12日間は「実験と観察」を繰り返しています。
12日間、毎日モンシロチョウに葉をあげ、観察するのもなかなか大変ですよね。
高評価自由研究は一日にしてならず。時間をかけてじっくり研究しましょう。
毎年同じテーマを研究したもの
また、もう1つ面白いのが特に優秀賞などの作品は「毎年同じ研究をしているもの」が入賞しやすいです。小学生でしたら1年生から6年生まで6年間同じ研究を続けます。例えば「よく飛ぶストロー飛行機を作ろう」というテーマで研究したものは、1年生時には3mしか飛ばなかったのに6年目になると20mも飛ぶように進化しています。まさに継続は力なり。
ここまで頑張って研究していると、審査員も「これだけ頑張ってるんだから!」と応援したくなりますよね。
また、中学生でしたら中学1年生から3年生まで同じテーマで研究してもいいですし、小学1年生から続けていた研究を中学生になってさらに進化させても良いですね。
身近な疑問を解決するもの
賞を取るんだからスゴイ事をテーマに選ばないといけないのでは!?と思うかもですが、そうではありません。もちろん誰も思いつかないようなテーマを選んでも良いのですが、どちらかというと「ロボット掃除機のルンバとルーロどちらが部屋の隅まで掃除するか」のように「身近のふとした疑問を解決するために仮説を立て検証する」というのが賞を取りやすいテーマなのかなぁと思います。
もしくは「松の葉相撲 勝利への道」のように、「興味のある分野を徹底的に研究する」というのも入賞作品でよくあるテーマですよね。
「え?そんなのでいいの!?」とか「子供の遊びみたいな研究だなぁ」とちょっと笑ってしまいそうなテーマでも、真剣に試行錯誤したのなら立派な自由研究ですよ。
それに夢中で研究できる内容の方が「より良い結果」が出やすいものですしね。
あと、個人的には数年前に話題になった「庭に生えてくる雑草と戦う小学生」が大変面白かったです。参考までにどうぞ。
キットやお助け本などは使わないオリジナルなもの
これは書くまでもなく大前提ですよね。今や本屋や100均に行けば「たくさんの自由研究キット」を購入することができます。
が、それらは出てくる結果も全て同じです。結果が同じ物を研究しても面白みに欠けますし、当然先生達からの評価も良くありません。
どうしても自分で面白いアイデアが浮かばない場合はいっそ「100均で購入できる自由研究キットはどれが一番秀逸か」等を研究してみると、逆に面白いかもしれません。
過去の研究を参考にし、理論整然とまとめているもの
「だったら完全にオリジナルな事を研究しないとなのか」というと、実はこれも違います。もちろん「疑問、仮説、検証の方法、研究のまとめ方」を完全オリジナルで完璧に仕上げられたらそれが一番なのでしょうが、それができるのは超天才児だけです。まず、そんな天才児はいません。
なので、過去の研究(できたら自分が興味のある分野)を読み込むんです。
いくつか読んでいると「あ、そういえば前から疑問に思っていたアレってこの研究と同じ方法で検証できるよなぁ」とか「そういえばアレってこの研究と似てるよなぁ」と繋がる時がきます。
ここまで閃いたら後は「過去の自由研究を参考にして、仮説を立て、検証し、結果をまとめ、考察するだけ」なので割りと簡単です。サクサク進みます。
「えー!?」と思うかもですが、本当に、「自分がなんとなく考えているテーマ」と「過去の研究」が結びつくまでが一番大変で、結びついた後はすんなり進みますので。
まずは過去の研究を読み込む事をオススメします。
ちなみに「自由研究のまとめ方」はこちらの記事で詳しく説明していますよ。
親が協力してくれたもの
自由研究は全て中学生生徒一人でやってしまわないといけないのか?答えはノーです。
親がアドバイスしたり、少し手伝ったりすのは全然「あり」ですよ。
むしろ、親が子供の自由研究に興味を持ち、子供と研究について話し合う事でより研究内容が高まります。
その結果より素晴らしい自由研究になり、それが審査員の先生たちに高く評価されるのです。
ただし、間違っていけないのは「親主体ではなく、子供が主体となって進めること」です。
あくまで主役は子供。
大人は子供が自分がやりたいように自由に研究できるように支えサポートする役目だと思いましょう。
高評価を得やすい自由研究まとめ
いかがだったでしょうか?賞を取りやすいと自由研究は「過去の研究」を元にしつつ「身近な疑問を解決できるテーマ」がオススメです。
また、もし可能なら、来年、再来年も同じテーマで研究できるような物が良いですよ。
たとえ今年良い結果がでなくても、来年や再来年でさらに良い結果を出せばOKですし、長期間研究されている物は高評価を受けやすいですしね。
それでは、頑張ってくださいね。