小学校中学年(3年生、4年生)になると夏休みの宿題に新しく読書感想文が追加される学校が多いですよね。
が、子供に「読書感想文を書いて」と言っても、小学3・4年生だとなかなか難しいというか、ただあらすじをダラダラと書くだけで「全く感想文になっていない!」って事がありませんか?
ママとしては「もう少しちゃんとした感想文を書いて欲しい」というか、「小学校中学年の読書感想文の書き方が知りたい!」って思っちゃいますよね(;^ω^)
そこで今回は「小学校3年生、4年生向けの簡単な読書感想文の書き方」をまとめてみましたよ。
一緒に見本例文も紹介していますので「キチンとした感想文を書きたい」という人から「1日で感想文を終わらせたい」という人まで、「とにかく小学校中学年向けの読書感想文の書き方を知りたい!」という人はぜひ参考にしてくださいね。
小学生中学年の読書感想文の書き方は?
それでは「小学校3年生、4年生の読書感想文の書き方」を紹介しますね。もし「先生から高評価を得たい!」という場合、本のあらすじをただ書くだけではダメですよ。
少しでも上手に読書感想文を書きたいなら、「以下のポイント」を意識して書いてくださいね。
- 本のテーマ(主題)は何なのか
- 本を読む前は「本のテーマ」に関して、どんな考えで、どんな行動をとっていたのか
- 本を読んだ後にその考えや行動がどう変わったのか
本のテーマ等を深く考えなくても「本を読んだことで自分がどのような影響を受けたのか。生活や考えがどのように変わったのか。今度どんな事に気を付けていこうと思ったのか」等を簡単にまとめるだけでOKですよ。
とはいっても、小学3年生・4年生だと本嫌いの子供も多く「一人では本の感想がなかなか出てこない」という場合もありますよね。
そんな時はお母さんが少しだけ手伝ってあげるのも良いかなぁと思います。
で、具体的には以下のように子供のサポートをしてあげると良いですね。
本のテーマをネットで確認
もしママに時間の余裕があるなら、ママ自身も事前に本を読み簡単な「本のテーマ」を把握しておくと子供の感想を引き出しやすいですよ。小学校中学年向けの本ならページ数が少ないですので、1時間もあれば読んでしまうと思います。
とはいえ、なかなか本を読む時間がとれないお母さんもいますよね。
そんな時はネットで「本のタイトル+あらすじ」を検索してみてください。
そこそこ有名な本ならだいたい出てきます。
ついでに口コミも一緒に読めば「どんな内容で、どんなポイントに感動するのか」がわかります。
で、大まかに以下のようなテーマに分類できると思います。
- 友情(友達や仲間の大切さ)
- スポーツ、部活(頑張ることの大切さ、諦めない心)
- 生き物(ペットを通じて命の大切さを学ぶ)
- 夢、自己実現(夢を叶えるためにはどうしたらいいのか)
- 家族、祖父母(感謝の気持ち、命の大切さ)
- 戦争(平和の尊さ、命の平等さ)
これで大体読書感想文が書けます
子供が本を読んだら、まず「本の中で特に心に残ったシーン・感動したセリフ」などを聞いて子供の言葉をそのままノートにメモさせておきます。この部分だけで読書感想文を書くのもありなのですが、せっかくですのでもう一工夫しましょう。
先程確認した本のテーマについて「自分の生活とどのように関わっているのか、本を読むことでどう思ったのか、今後どのように活かせるのか」などを聞いていきます。
とはいってもこれだけだと「???」となりますよね。
具体的な例をあげましょう。
たとえば友情がテーマの本だったとしたら、以下のような感じです。
- 「〇〇は学校で誰と仲がいいの?」
- 「そう△△君と仲がいいんだね。なんで仲良くなったの?きっかけは?」(←書き出しに使えます)
- 「ケンカはしたことある?その時どう思ったの?」(←本文に使えます)
- 「△△君がいて助かったことや感謝したこと、一緒にいて楽しいと思う時はどんな時?」(←本文に使えます)
- 「これからも△△君と仲良くするためにはどうしたらいいと思う?」(←まとめに使えます)
子供が答えた部分だけメモをしておきましょう。
こんな感じでいくつか質問をして答えてもらえば、読書感想文は半分以上終わったも同然です。
あとは出てきた答えを組み替えて読書感想文を書くだけですよ~。
具体的な書き方を今から紹介しますね。
読書感想文の構成と書き方例
子供の意見がだいたい出てきたら、あとはテンプレート通りに当てはめていけばOKですよ。読書感想文の構成は以下のようになっています。
- タイトル
- 書き出し
- 本文
- まとめ
タイトル
読書感想文の題名ですね。単純に「〇〇を読んで」でも良いのですが、せっかく本のテーマにそった作文を書くのでタイトルもテーマに合ったものを考えると良いですね。
- 友情…「私と友達」「大人になっても仲良くしたい人」
- スポーツ、部活…「絶対にあきらめない」「僕は努力の天才になりたい」
- 生き物…「僕の家族〇〇(ペットの名前)」「私は犬が好きだ」
- 夢、自己実現…「私の将来の夢」「僕は~~~な人になりたい」
- 家族、祖父母…「ありがとう、お父さん」「ジイジが教えてくれたこと」
- 戦争…「わかりあえる世界」「戦争をなくす方法」
こんな感じで考えてみても良いでしょう。
他にもインパクトのあるタイトルを以下のページで紹介していますので、参考までにどうぞです。
書き出し
書き出しは子供に質問した内容を書いてもOKです。先程の友情がテーマの質問だと「そう△△君と仲がいいんだね。なんで仲良くなったの?きっかけは?」の部分が書き出しに使えます。
具体的にはこんな感じですね。
僕が読んだ本~~~は主人公と友達との友情が書かれたものでした。僕にも仲がいい友達がいます。〇〇君です。〇〇君とは小学校1年生の時に隣の席になったのがきっかけで仲良くなりました。
こんな風に「本のあらすじやテーマ」を簡単に書いて、そのあとに自分の体験談を書くとスムーズにいきますよ。他の書き方が知りたい人は以下のページも参考にどうぞです。
本文
本文は感想文で最も大切な部分ですね。こちらは先ほどの質問である「ケンカはしたことある?その時どう思ったの?」「△△君がいて助かったことや感謝したこと、一緒にいて楽しいと思う時はどんな時?」といった内容を使うことができます。
もしくは「本の中で感動した場面やセリフ」を使ってもOKですよ。
見本例としてはこんな感じです。
本の中で主人公と友達はケンカをしていて、読んでいた僕も心が苦しくなりました。というのも、僕も△△君とケンカしたことがあります。ケンカの理由は忘れてしまいましたが、その時は僕も△△君も怒って全く話をしない日が数日続きました。その時、いつもは楽しい学校があまり楽しくありませんでした。なぜ楽しくないのかと考えると△△君と遊べないからです。
こんな楽しくない日が続くのは嫌だなぁ。そう思った僕は勇気を出して△△君に謝ることにしました。
「あの時はごめん」
学校の昼休みに△△君に謝ると……
見ての通り、本のあらすじ部分はほとんど書かなくてOKです。
それよりも自分の体験を書いた方が良い内容になりますよ。
⇒読書感想文のあらすじの書き方。どのくらまで書いても大丈夫?
まとめ
まとめ部分は本文を書いたあとに、本文に合ったまとめ方にすると良いですね。もしくは「これからも△△君と仲良くするためにはどうしたらいいと思う?」的な内容を書いてもOKです。
僕はこれからも△△君と仲良くしていきたいです。そしてそのためにはケンカして自分が悪かったらすぐに謝ることだと思いました。もし自分が悪くなくても言いすぎたり言い方が悪かったりすることもあると思います。そういう時は、そのことを「ゴメン」と謝ればいいんです。そしたらまた仲良くなって楽しく過ごすことができます。僕はこれからも△△君と時々ケンカして、でもすぐに謝ってずっと親友でいたいです。
こんな感じですね。こんな風にすれば割と簡単に作文が書けてしまいますよね。
⇒読書感想文の終わり方・締め方。簡単に書けるまとめの例文あり!
小学校中学年の読書感想文 1日で終わる書き方
「読書感想文のできはどうでもいいから、早く夏休みの宿題を終わらせたい!」「もう夏休み最終日間近で時間がない」
「正直、自分の体験談とか全然思いつかない…」
そんな人は簡単な感想文を書くのもありですよ。
具体的にいうと、以下のような感想分を書けばOK。
- 書き出し…本を選んだ理由(表紙が気になったとか、題名に惹かれたとか、母親からすすめられたとかなんでもOK)
- 本文…本のあらすじ
- 本文…本を読んで印象に残った部分とその簡単な感想(ほとんどアラスジ)
- まとめ…この本を読んで学んだことを今後の生活に活かしていきたいです、的な一文だけでの簡単なまとめ
この簡単バージョンの具体的な書き方は以下のページにもまとめていますので、参考にどうぞです。
読書感想文の例文 小学3年生、4年生の見本は?
それでは最後に「小学生中学年向けの読書感想文例文」を紹介しますね。さすがにコピペして丸写しするのはアレですが、書き方の参考にどうぞです。
まず今回の読書感想文に選んだ本はこちらです!
リンク
教室はまちがうところだ あらすじ
題名の通り「教室では間違っても良いんだよ」という暖かいメッセージが詰め込まれています。勉強嫌いだったり、恥ずかして手を上げれない子供、内気な子供はもちろん、全ての子供・先生・大人に自信を持っておすすめできる本です。
教室はまちがうとろこだ 感想文例文
「授業中に手をあげるのは嫌だ」
「教室はまちがうところだ」の本を読む前、私はそんな風に思っていました。
授業中に手をあげて答えが正解だったら良いのですが、もし間違った答えを言ってしまったらとても恥ずかしいからです。
だから私は3年生になってから授業中に手をあげた事は1度もありません。間違うのがこわいから、これからもずっと手をあげるつもりはありませんでした。
でも、この「教室はまちがうところだ」を読んで私の考えが変わりました。
本の中で先生は「まちがった意見を言おうじゃないか。まちがった答えを言おうじゃないか」と言っていました。
今までまちがうのは恥ずかしい事だと思っていた私は最初なんでまちがった答えを言っていいんだろう?とふしぎに思いました。
でも、最後まで本を読んで、先生が言うようにまちがう事はこわい事じゃないし、恥ずかしい事でもないんだと気づかされました。
なぜなら、授業中に1番大切なのは正解の答えをいう事ではなくてみんなで意見を出し合い、正しい答えを見つけていく事だからです。そして、そのためにはまちがってもいいから手をあげて自分の考えを発表する事が必要だからです。
もうすぐ夏休みが終わります。今までは間違うのがこわくて全然手をあげれませんでしたが、2学期からはもっと積極的に手をあげようと思います。
そして、同じようにまちがうのがこわくて手をあげれないという友達には教室はまちがうところなんだよ。みんなで意見を言い合って答えを見つけていくところなんだから、まちがっても全然はずかしくないんだよと教えてあげたいです。
みんなでまちがえば恥ずかしくないし、みんなで色々な意見を出し合えた方が授業はもっともっと楽しくなると思います。
「もっと他にも感想文の例文が読みたい」
そんな人は「青少年読書感想文全国コンクール」で入賞者の感想文が読めますので、そちらを参考にするのもおすすめですよ。
賞が取れる読書感想文を書きたいという人も参考に読んでみるといいですね。
⇒青少年読書感想文全国コンクール公式HP
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いかがだったでしょうか?小学校中学年の読書感想文は「本のテーマに合った自分の体験談」を意識して書くのがおすすめです。
なかなか感想が出てこない子供さんの場合、ママが少しだけ手伝ってあげても良いですね。
ささっと読書感想文を終わらせて、残りの夏休みをいっぱい楽しんじゃいましょう♪
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