「玉ねぎの保存で吊るす意味ってなに?」
「玉ねぎを吊るすと腐らず長持ちするって本当?」
「玉ねぎを吊るす方法は?」
料理によく使う野菜、玉ねぎ。玉ねぎを常備している家も多いですよね。
で、わが家の場合、毎年田舎の実家から段ボールいっぱいの玉ねぎが届くのですが、以前はすぐに食べられずいつの間にか段ボールの底で傷んでヌルヌル・ジュクジュクになっていた…なんてことがありました。
が、その話を母にすると「玉ねぎは吊るしなさい!」と言われ、そのようにすると玉ねぎが腐ることはなくなりましたよ。
というワケで今回は「玉ねぎを吊るす理由と具体的な吊るし方」をご紹介。
玉ねぎの保存方法で悩んでいる人、玉ねぎを長持ちさせたい人はぜひ参考にしてくださいね。
玉ねぎを吊るす理由や意味は?
玉ねぎを吊るす意味や理由ですが、答えは簡単。長期保存できるようにです。というのも、収穫したばかりのいわゆる「新玉ねぎ」は水分量が多く、傷みやすいんです。
油断するとすぐにヌルヌルになり腐ってしまいます。
そのため、玉ねぎを風通しの良い日陰に干し、乾燥させるんです。
玉ねぎは意外に繊細な野菜で、ちょっとした湿気でもすぐに傷んでしまいます。
段ボールやビニール袋にまとめて玉ねぎを入れて保存していると、すぐに腐ってしまうのはそのためですね。
まとめて買った玉ねぎがヌルヌルになってしまった!なんて経験をした人は多いですよね。
玉ねぎを吊るす方法 簡単なやり方は?
玉ねぎを長期保存させるために吊るすことはわかりましたが、具体的にはどのように吊るせば良いのでしょうか?田舎では紐に縛って吊るす
実は玉ねぎを家庭菜園している田舎では、玉ねぎを吊るすのは常識。田舎に行くと、多くの家で倉庫や軒先に玉ねぎを結び吊るしている光景が見られます。
【ひろちゃん流】腐らない玉ねぎ保存方法 これで秋まで使えます
この動画のように玉ねぎを茎ごと縛って吊るしています。私の実家でもこんな感じで吊るしていましたね。
が、お店で買った玉ねぎには茎がありませんよね。アパートやマンションではどのように吊るせばいいのでしょうか?
ネットで玉ねぎを吊るす方法 簡単バージョン
【玉ねぎの栽培】早生品種の収穫と、保存方法の紹介
玉ねぎを自宅で吊るす時、一番簡単なのは「ネット」を使う方法です。
上の動画のように専用ネットにまとめて玉ねぎ入れて干すのが手軽で楽です。
段ボールにまとめて入れるより、こちらの方が断然玉ねぎが長持ちします。
が、この方法だと玉ねぎ同士が重なっているので湿気が溜まりやすく、上の玉ねぎが腐ると腐った汁が下の玉ねぎまで浸透しまとめて玉ねぎが腐ってしまう…という残念な結果になりかねません。
玉ねぎ消費が早くすぐに使ってしまうならOKですが、そうでないなら、以下の「さらに長持ちする方法」を試してみてください。
ネットで玉ねぎを吊るす方法 一番長持ちするのは?
私が色々と試してみて、最も玉ねぎが長持ちしたのは以下の方法でした。- ネットを準備する
- ネットの中に玉ねぎを1つ入れる
- 玉ねぎの上でネットをひと結びする
- また玉ねぎを入れて、ネットをひと結びする(3~5個繰り返す)
- 風通しが良い日陰に干す
乾燥しやすいので玉ねぎがカビたり腐ったりすることなく長持ちしますよ。
まぁ、正直に言うとネットにまとめて入れる方が楽なんですけどね(笑)
ちなみに私は実家から大量の玉ねぎが届いたら以下のようにして保存していますよ。
- すぐに使う分・・・ネットにまとめてそのまま入れる(2~3袋)
- すぐには使えない分・・・玉ねぎを1つ1つ区切る方法でネットに入れる
ネットがない場合は
もしネットがない場合は、かごに入れて保管するのもありです。この時、かごは取手付きで穴のあいた「穴あきバスケット」みたいなのが良いですね。
100均にオシャレな穴あきバスケットが売られているので、玉ねぎの量に合わせて購入すると良いでしょう。
で、あとは玉ねぎを穴あきバスケットに入れ、吊るすだけですよ。
この際、玉ねぎを1つずつ新聞紙などで包むと、新聞紙が湿気を吸い取ってくれるのでオススメです。
玉ねぎを吊るすネットは?
玉ねぎを吊るす用のネットですが、以下のような物が使えますよ。- ストッキング(パンスト)
- みかんのネット
- 専用のネット
ストッキング
「伝線して使えなくなったストッキング」や「予備で余っている古いストッキング」ってありますよね。そのストッキングを股部分で切り取り、片足分ずつ使っていく感じですね。
ストッキング1枚で、2つのネットができます。
あとは、片足のストッキングに玉ねぎを入れていくだけですよ。
みかんのネット
みかんが入っている穴の開いたオレンジ色のネットですね。みかんを購入した際、オレンジのネットは捨てずにとっておきましょう。
数はあまり入りませんが、無料で入手できるのは嬉しいポイントですよね。
玉ねぎ専用ネット
リンク
「専用のネットが欲しい」という場合には、Amazonや楽天で「収穫用ネット」を購入しても良いですね。
その他、ホームセンターや園芸店等で購入できますので、そちらで購入しても良いですね。
あと、個人的にはこちらの「球根ネット」も玉ねぎ保管用のネットにオススメかなぁ、と。
リンク
↑玉ねぎ3~4個くらい入ります。現時点(2022年8月18日)で10本入りで210円なので、1本20円。
コスパも良いですし、「ネットに吊るす方法をちょっと試してみたい」という人にもオススメですよ。
玉ねぎを吊るす場所は?
玉ねぎを吊るす場所ですが、「風通しが良く日が当たらない場所」が最適です。アパートやマンションならベランダ、戸建てなら軒下等が良いですね。
ベランダに物干し竿があるなら、物干し竿に引っ掛けておくのもOKです。ただし、直射日光があたりすぎると傷みやすくなるので注意しましょう。
雨が降ったらどうするの?
吊るしたままの玉ねぎだと「雨が降ったらどうしよう!?」と思いますよね。ここのところですが、屋根があり雨が直接当たらない場所に吊るしているなら、そのまま外に吊るしたままで大丈夫。田舎の農家もそのまま吊るしたままですよ。
が、もし雨が直接当たる場所に干していたり、台風等で雨がベランダ内まで入り込み玉ねぎが塗れてしまいそうなら室内に避難させた方が無難ですね。
少し濡れるくらいならOKなのですが、玉ねぎがぐっしょりと塗れてしまうと傷みの原因になってしまいますので。一度家の中に避難させ、雨が落ち着いてからまた外に干しましょう。
ゴキブリは寄ってこない?
玉ねぎが大好物な虫といえば、台所で見かける黒光りするアイツ。そう「ゴキブリ」です。
玉ねぎは「ホウ酸団子」に使われるほど、玉ねぎの匂いが大好き。そのため、キッチンにそのまま玉ねぎを置いていると、匂いに釣られてゴキブリが集まり夜な夜な玉ねぎを食べている…なんてことも。
その点、外に吊るしてしまえば余程のことがない限りゴキブリが玉ねぎに食らいつくなんてことはありません。
もちろん、他の虫が寄ってくることも無いので、虫対策としても玉ねぎを外に吊るすのは効果的なんです。
玉ねぎを吊るせない場合の保存場所
「玉ねぎを吊るしたいけど、吊るす場所がない!」なんて人もいますよね。その場合、以下の2つの方法で玉ねぎを保管することができます。
- 段ボール等の箱に入れる
- 冷蔵庫の野菜室に入れる
ダンボールに入れる場合
ダンボール等の箱に入れる場合、「必ず1つずつ新聞紙で包んで入れる」のがポイント。新聞紙で包む事で湿気をとってくれますので、傷みにくくなりますよ。
また、いくら新聞紙に包んでいても、玉ねぎが傷むことがあります。
もし傷んだ玉ねぎを見つけたら、周りの玉ねぎまで傷んでしまうので早めに取り除きましょう。
その他、ダンボールではなく「通気性が良いバスケット」等に入れるのも良いですね。
バスケットでしたら見た目もオシャレになるのでオススメです。
あと、梅雨時期から夏場にかけては湿気と気温が高くなる時期。
常温で保管していると割と早い段階で玉ねぎが腐ってしまう事もよくあるので、この時期だけは冷蔵庫の野菜室に保管したほうが良いでしょう。
冷蔵庫の野菜室に保存する場合
冷蔵庫の野菜室に保存する時も「1つずつ新聞紙で包んで入れる」のがポイントです。野菜室でも傷む時は傷んじゃいますからね。新聞紙で包むことで、かなり長持ちするので試してみてくださいね。
また、玉ねぎをリンゴと一緒に入れないように注意しましょう。
リンゴは玉ねぎの発芽を促す「エチレンガス」を発生させますので、一緒に保管していると芽が出やすくなります。
芽が出ても毒性はなく食べられるのですが、栄養や風味が落ちてしまいますので要注意ですよ。
玉ねぎを吊るす方法と理由まとめ
いかがだったでしょうか?玉ねぎは湿気で傷みやすいので、ネットに入れ風通しが良い日陰に吊るす方法が一番長持ちしますよ。
もしネットがない場合は新聞紙に包んでダンボールか冷蔵庫の野菜室に入れると良いですね。
↓こちらの記事もおすすめ↓