子どもが学校に行くようになると、親として気になるのがPTAの存在ですよね。
役員に決まったらうまくできるかなとか、忙しい中会長になってしまったら時間があるか心配…と不安に思っている方も多いはず。
できれば避けて通りたい道でもありますよね。
そこで「PTA役員はどうのように決めるのか、役員決めのトラブルエピソードや、皆が納得できる公平な決め方」について紹介していきます。
「PTA本部役員が決まらない…」「トラブルに巻き込まれて散々!」なんてことにならないように、事前にチェックしておきましょう!
PTA役員の決め方について
まずは「一般的なPTA役員の決め方」を紹介しますね。基本的には以下の方法でPTA役員を決める学校が多いですよ。
推薦で決める
保護者に推薦用紙を配布し、ふさわしいと思う方の名前を書いて提出するという方法です。誰が誰の名前を書いたか分からないので公平ではありますが、選ばれた人は「なぜ自分が選ばれたのだろう…?」と不審に思うこともあります。
正直、役員が決定されるまでの間は恐怖や不安でいっぱいになりますよね。
中でも「色々な行事の際に発言したことがある保護者」や、「公務員で学校のある地域の市役所勤務である保護者」は推薦の際に名前を書かれやすい傾向があります。
該当している人は心構えをしていた方がいいかもしれません><
くじ引き
誰が役員になるか分からないけれど、その場で決まるため恐怖や不安の日々を送らなくてすむのがくじ引きです。ただし、仕事が多忙であるとか、自分自身や子どもに病気がある、両親の介護で手一杯といった理由も考慮されないため、決まってしまった場合はその後大変な思いをする人もいます。
文句なしのくじ引きなので、役員になった人も断り切れないといった状況に陥りやすいもの。
平等さは高いですが、考慮がなされない決め方といった点では困る方も多いかもしれません。
立候補制
PTA役員は「一度やるとその後免除される」という学校が多いです。これは、子供が何人もいる保護者にとっては嬉しいポイントですよね。
一度引き受けておけば、その後の子どものときにはPTA役員をやらなくていい!と気持ちが軽くなると思います。
(ただし、兄弟姉妹1人につき1回までとカウントする学校もあります。生徒数が少ない小学校や中学校だと何回か役員が回ってくる場合もありますね)。
そのため、積極的に自分から役員に立候補する保護者もいますよ。
この場合、特にPTA役員は6年生の時が一番大変になることが多いので「子供が低学年の間に終わらせてしまおう!」とする傾向が強いです。
☆詳しくはこちらの記事をチェック☆
→『小学校PTA役員の仕事内容!楽な委員は?いつやるのがおすすめ?』
→『小学校PTA役員の仕事内容!楽な委員は?いつやるのがおすすめ?』
また、親しいママ友と相談して一緒に立候補する方もいますよ。
不安なPTA活動も、友達が一緒だと心強いしやりやすくなりますよね。
面倒に思うことだからこそ、今のうちに済ませてしまおうという気持ちの強い方はぜひ立候補してみてはいかがでしょうか。
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PTA役員決めのトラブルエピソード!
専業主婦だからヒマだと思われて…
推薦方式でPTA役員を決める学校だったのですが、私は専業主婦のため時間に余裕があると思われたようで、他の方から推薦されてしまいました。実際は両親の介護のために仕事を辞めたばかりだったので、家庭の事情を顧みない決め方にがっかり…。
引き受けた後は、他の保護者達と協力して何とか一年やり遂げましたが、親の職業だけを見て決められるのは辛いなぁと思いました。
子どもが小さいうちに
受験が近い年はただでさえ忙しくなるのでPTA役員をやりたくない保護者がほとんど。そのため、子どもが低学年のうちに済ませてしまいたい方が多く、立候補者が殺到しています。
無事低学年のうちに選ばれた保護者は大喜びですが、選ばれなかった保護者はかなり落胆しています。
くじ引きで決まったけれど
くじ引きでPTA本部役員に決まったことがあります。正直最初は不安しかありませんでしたが、他の方たちもくじで決まったため「いや~、決まっちゃいましたね。」といった苦笑いからスタート。
その後も何度か集まって行事成功に向け皆で頑張るうちに、かなり団結力は高まりました。
決まった時は憂鬱だったけれど、一年やってみたら楽しいことも多かったなと思います。
今でも同じ時期に役員だった保護者の方とは連絡を取り合う仲です。
「PTA役員になって大変だった」という人ももちろんいますが、このように「やってみると意外に良かった!プラスになった!」という人もいますよ。
避けたい人も多いでしょうが、やってみると案外楽しいかも!?
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PTA役員の公平な決め方
全員が役割を持つ
役割を持つ人、持たない人がいると「あの人はいつも楽そう。」とか「自分だけ走り回っていて疲れた…。」といった不満が生じやすくなりますよね。そこで公平なのが、全員が何かしらの役割を持つということです。
とは言え、全員が役割を持つと収拾がつかなくなるのでは?と思う人もいるはず。
上手くやっている学校の例を挙げると、たとえば「1年生の保護者は秋祭りを担当する、2年生の保護者は運動会を担当する、3年生の保護者は地域との交流会を担当する…」といったように、一年間の行事を学年ごとに分けて振り分けているところがあるようです。
多くの保護者で行うため、一人一人の仕事が細分化され負担が減るというのが大きなメリット。
また、全員で声をかけあって行事を進めていけるので、学年間の保護者で親交を深めることもできます。
ボランティア制にする
PTAというと「大変そう」「忙しそう」といったネガティブイメージがつきがちですよね。でも、学校行事にまつわるボランティア活動への参加と思えば、わりとポジティブな気持ちで引き受けることができるものです。
これを利用して、PTA活動自体をボランティア制にしている学校もあるようです。
ボランティア制のため、毎回同じ保護者が行事を担当できるわけではないのですが、仲の良い保護者同士で「次の運動会のときに一緒に参加しない?」と声を掛け合えることができますよ。
「他に声をかける保護者がいないんだけど…。」という保護者でも、PTAというガチガチに固まった組織でないため、一人でも気軽にボランティア活動として参加しやすいというのもメリット。
最初の取っ掛かりを軽く設定しているため、保護者も重く考えず学校行事に参加することができます。
PTA自体をなくす
何と、PTA自体がないという学校も最近は存在しているようです。と言っても、親が全く学校と関わらなくなるというわけではなく「それぞれが自立して、教師と対等な立場で話し合う」というのが基本となります。
そのため、自分から意見を言えない…という方にとっては、PTAがないことで立場が弱くなってしまうことも。
ですが、役員決めの重圧や、決まった後の集会や行事準備、学校と何度も繰り返す連絡事項など、面倒なことがないと思うと気持ちは楽になりますよね。
実際PTAをなくした学校では、特に困ったことは起きていないというデータが出ているので、「どうしてもPTAが嫌!」という方は、無くす方向で動いてみるのもいいかもしれませんよ。
PTA本部役員の決め方まとめ
PTA役員の決め方は、学校によって違うため不安な方は事前に情報収集しておくとよいでしょう。「家庭や仕事での事情があって、どうしても引き受けることができない!」「人見知りで他のママ友と話すのが嫌だ」「ドロドロの人間関係に巻き込まれたらどうしよう」と思っている方もいるかもしれませんが、やってみたら意外とできたという人もいるのが事実。
全ての仕事を一人で背負うなんてことは絶対にありません。
もし選ばれてしまった場合でも、割り切って引き受けてみると思っていたより良い結果になるかもしれませんよ。