中学生の夏休みの宿題で1番面倒くさい物ってダンゼン「自由研究」ですよね。
おそらく多くの中学生男子・女子は
・できるだけ簡単な実験の自由研究
・早く終わらせる事ができる自由研究
・家にいながらできる自由研究
こんなステキな自由研究のテーマを探しているのではないでしょうか?
しかも、「スライム作り」みたいに作るだけの簡単すぎる自由研究だと、先生からの評価が悪くなってしまいますので、できたら「簡単かつ理科の内容とも関係がある実験」が良いですよね。
そこで今回は中学生におすすめな「自由研究の理科の実験テーマ」を紹介しますよ。どれも簡単な実験な上に、しっかりと考察を書く事で先生から高い評価を得る事も可能ですよ。
3つの自由研究アイディアをまとめていますので、実験のテーマを決める時の参考にしてくださいね。
中学自由研究 理科の実験テーマ1 紫キャベツで酢と重曹の力を調べる
紫キャベツを使って、お母さんが掃除によく使う「酢」と「重曹」の効果を調べる実験です。これなら身近な物が題材なので、目的や考察も書きやすいですよね。
紫キャベツを使った実験は自由研究でとても人気が高いです。小学生からできるような簡単な実験ですが、同じ実験でも「視点」を変える事で、中学生向けの自由研究として使えますし、先生から高得点をもらうこともできます。
実験自体がとても簡単で早く終わるので、自由研究を1日で終わらせたい人にもおすすめですよ。
準備する物
・紫キャベツ
・透明のプラスチックコップ
・酢
・重曹
・色々な洗剤(ハンドソープ、洗濯用洗剤、トイレ用お掃除シート、漂白剤、キッチンハイター等、家にある物なら何でもOKです)
実験方法
1、紫キャベツで検査液を作る
まず、紫キャベツを包丁で千切りにし、1度冷凍します(冷凍した方が色が出やすいです)。次に、鍋で水を沸騰させます。沸騰したら凍らせたた紫キャベツを入れ、火を止めた後、15分程待ちます。
鍋の中の水が紫に変わったらザルでこし、液体をプラスチックのコップに入れます。これで検査液の完成です♪
2、検査液を使ってお酢や重層、洗剤の「酸性・アルカリ性」を調べる
紫キャベツで作った検査液にお酢、重曹、様々な洗剤を入れ、「酸性かアルカリ性か」「濃さはどのくらいか」を調べます。
色が変わったコップは写真をとっておいて、レポートを書く時に一緒に貼りつけると良いですね。
実験の注意点
・包丁や鍋を使う時は、手を切ったり火傷しないように注意してください。
・検査液で酸性かアルカリ性か調べる時、1度使った検査液に絶対に他の洗剤を混ぜないでください。有毒ガスが発生する可能性があり、とても危険です!
考察のポイント
・紫キャベツには「アントシアニン」が含まれていて、リトマス紙のような検査液を作ることができる。
・紫キャベツから作られた検査液は、酸性の物を混ぜると赤に、アルカリ性だと青に変化する。
・同じ酸性やアルカリ性でも濃度によって、検査液の色の濃さが変わる
・掃除に使われる洗剤も酸性とアルカリ性の物がある
・実は汚れにも酸性とアルカリ性の汚れがあり、酸性の汚れはアルカリ性で、アルカリ性の汚れは酸性で中和すると落ちる
・特に掃除が大変なのは油汚れと水垢。油汚れは酸性、水垢はアルカリ性。お酢と重曹を使うならどちらが効果的?
詳しい実験方法は『夏の自由研究こんなのどう?紫キャベツで驚きの七変化』に載っていますよ。
中学自由研究 理科の実験テーマ2 コーラで骨を溶かす
昔からよく言われる「コーラで骨が溶ける」という事が本当なのか試してみる実験です。こちらも実験自体はとても簡単で小学生からでも可能です。もちろん「コーラで骨がこのくらい溶けました」だけでは小学生の自由研究としてはOKですが、中学生の自由研究としては少しレベルが低いです。
が、考察をきちんと書くことで、「中学生の自由研究」としても使えますよ。
準備するもの
・コーラ
・透明のコップ
・ラップ
・魚の小骨
・お酢、レモン汁、梅干しの汁
実験方法
コップにコーラと魚の骨を入れ、ラップで密閉します(密閉状態じゃないと、炭酸が抜けて骨があまり溶けません)。1日~数日待ち、どのくらい骨が溶けたかを観察します。
コーラ以外にサイダーやお酢、レモン汁、梅干しの汁等でも試してみると面白い結果になりますよ。
考察のポイント
・骨はリン酸カルシウムやリン酸マグネシウムでできている
・リン酸カルシウムやリン酸マグネシウムは強い酸で溶ける
・コーラ以外にも強い酸が含まれた身近な物はたくさんある
・コーラに骨を入れると溶けるが、コーラを飲んだからと言って骨は溶けない
詳しい実験方法は『自由研究のツボ~コーラで骨が溶けるか~』に載っていますよ。
中学自由研究 理科の実験テーマ3 遺伝子を取り出す
ブロッコリーから遺伝子(DNA)を取り出す実験です。遺伝子(DNA)というと、なんだか科学的で、スゴイ実験みたいですよね。実は家にある物を使って簡単に野菜のDNAを取り出す事ができるんですよ。うまくいけば、かなり面白い実験になるのでおすすめです。
準備する物
・ブロッコリー
・食塩
・台所用洗剤
・消毒用エタノール(薬局に売っています)
・すり鉢とすりこぎ
・軽量カップ、軽量スプーン
・透明のプラスチックカップ
・茶こし
・割り箸
実験手順
・計量カップに食塩小さじ1.5杯、台所用洗剤小さじ1杯を入れ、水を200mlまで加えます。これでDNA抽出液ができあがります。
・ブロッコリーの芽の部分をむしり、すり鉢でペースト状になるまですりつぶします。すりつぶしたら、さっき作ったDNA抽出液を加え、5~30分放置し、茶こしでこします。
・こした液体をプラスチックの容器に少しずつ分けます(失敗した時のため)
・分けた液体の約3倍の量のエタノールを、割りばしを使って抽出液の上に静かに加え、抽出液の上にエタノールの層を作ります。
・放置していると抽出液からエタノールの層へ遺伝子が浮かび上がってきます。
考察のポイント
・食塩の働き・・・遺伝子とタンパク質を分離させる
・台所用洗剤の働き・・・脂を溶かし、細胞膜とタンパク質を破壊
・すり鉢とすりこぎの働き・・・細胞壁や細胞膜を破壊
・エタノールの働き・・・DNAを取り出す(遺伝子は水に溶けやすく、逆にエタノールには溶けにくい。抽出液にエタノールを加えると、軽いDNAが浮き上がってくる)
ただ遺伝子を取り出すだけだと少し寂しいので、色々な食材(玉ねぎ、バナナの実、バナナの皮、ミカンの実、ミカンの皮、ジュース)等で、「どんな食材がDNAを取り出しやすいのか」調べてみたり、
抽出方法を変化させてみて(ブロッコリーやエタノールを冷やしてみる、抽出液に浸けている時間を変えてみる、洗剤やエタノールの量を変えてみる)、「どんな抽出方法がDNAを取り出しやすいのか」を調べてみるのも良いですね。
自分なりのアイディアで工夫ができると、先生からも高得点がもらえますよ(*´ω`*)
詳しい実験方法は『バイオ基礎教室:野菜からDNAを抽出してみよう』に載っていますよ。
↓DNAを取り出す実験では、こちらの動画も参考になりますよ。
「自由研究をできるだけ早く終わらせたい!」という人にはこちらの記事もおすすめ
→『中学生の自由研究 1日でできる簡単なおすすめアイディア3選』
一緒に自由研究のレポートの書き方も予習しておきましょう。ここを読めば自由研究をまとめるのもあっという間ですよ(*´ω`*)
→『中学の自由研究レポートの書き方!目的や考察の見本例付き!』
読書感想文で読む本はもう決めましたか?感想文を書きやすい本や書き方についてははこちらを参考にどうぞです
→『中学生の読書感想文 本のおすすめは?選んではいけない本も紹介!』
中学の自由研究 理科の実験でおすすめなテーマアイディア3選まとめ
いかがだったでしょうか?夏休みに行う自由研究実験のテーマは色々な物があります。調べている段階では「難しそう」と感じるかもですが、やってみると以外と簡単にできますよ。もし、高得点を狙いたいなら、書かれている実験をそのまま行うのではなく、何かしら「自分なりの工夫」を考えてみると良いですね。頑張ってください!