運動会で大注目の競技の1つといえば「騎馬戦」ですよね。
小学校高学年の男子・女子くらいから始める騎馬戦ですが、特に中学校・高校の男子が行う騎馬戦は迫力満点で「運動会の目玉競技になっている」という学校もあるのでは?
が、この騎馬戦、担任になった先生は「生徒にどんな組み方を指導したらいいの?危なくない安全な組み方やコツってあるの?コロナ対策はどうしたらいいの?」と悩んでいる人も多いはず。
そこで今回は「騎馬戦の組み方(3人、4人、5人、2人)」をご紹介。
きちんとした組み方のコツを知ることで土台がグッと安定し、上に乗る人も集中して競技に取り組むことができますよ。
またコロナ禍で騎馬戦を行う工夫等もまとめていますので、ぜひ最後までご覧ください。
騎馬戦の組み方 4人の場合
騎馬リレー 広島県立加計高等学校 体育祭2019
騎馬戦で最も多い組み方は「4人1組で行う騎馬戦」ですよね。
それでは、この騎馬戦の組み方のコツを紹介しますね。
- 土台は3人で三角形の形で待機
- 土台の一番前の生徒に一番負担がかかるため、体重が重い力持ちな生徒(がっしりとした体格の生徒)がなるのが望ましい
- 土台の左右の生徒はできるだけ身長が同程度の生徒が望ましい(左右の肩の高さが同じくらいになると上に乗る人の安定性が上がる)
- 土台の左の人と右の人の腕をクロスさせ、三角形前(正面)の人の肩に手を乗せると安定性が上昇する
- 上に乗る生徒は普段は左右の子供の肩に座り待機し、戦う時だけ立ち上がる
- 土台左右の人の位置が近くなりすぎると、正面の生徒との足が絡みやすく転びやすいので注意する(上の動画で最初に白組がコケるのですが、これは土台の子供の足が絡んだため)
騎馬戦の組み方 3人の場合
基本的に4人1組の騎馬戦ですが、どうしてもクラスの人数が合わない!という時がありますよね。そんな時は3人1組で騎馬を作ってしまいましょう。
難しそうな印象の3人騎馬戦ですが、実は意外に簡単にできるんですよ。
さて、3人で騎馬を作る方法ですが「土台の2人が前後に並び、両手をしっかり握って騎馬になり、上になる人が手の上に座る」だけです。
ちなみに私も小学生高学年くらいの時に、この「3人1組の騎馬戦」を行った事があります。生徒数が少ない小学校や中学校では騎馬隊の数を増やすためにもこの「3人1組の騎馬」が普通だったりもするんですよ。
それでは3人1組騎馬のコツを紹介しますね。
- 3人1組になると、4人1組よりも土台の子に負荷がかかるので、基本的に土台の生徒は体重が重めの子、土台の上の生徒は体重が軽めな小柄な子を選ぶ
- 特に土台の前になる子供に体重がかかるため、土台前の生徒が1番がっしりした体力自慢の人を選ぶ
- 土台になる2人の背の高さを合わせる事で安定性が出てくる
- 土台の2人が横に並び向き合い手を組み、上の生徒が組んだ手の隙間に足を入れる形の組み方もあり(こちらの方が安定性はアップする。ただし、スピードが少し遅くなり勢いが悪くなる)
騎馬戦の組み方 5人の場合
やはりクラスの人数の兼ね合いで「どうしても5人1組の騎馬戦をしなければならない!」という時もありますよね。5人もいると逆に混雑して騎馬が組みにくいんじゃ…と思われるかもですが、実はこの5人1組の騎馬隊が一番しっかりしてい取り組みやすいんですよ。
土台の生徒が4人もいることで、一人ひとりにかかる負荷も少なくなりますしね。
さて、5人1組の組み方ですが、基本的には上の動画を参考にみてもらうと分かりやすいです。
2019 六甲体育祭 騎馬戦 一騎討ち
↑動画の途中(50秒くらい)から、新しい騎馬を作り始めるので参考になりますよ。
- 土台4人は正方形の形で待機
- 前2人が肩をしっかり組み、外側の手を後ろ2人と前後で手を組む
- 土台2人の内側の手を前側の生徒の肩に置き、その手の上に上に乗る人がまたがって座る
動画のように体と体のぶつかり合い!といった相撲戦も迫力がありますよね。
ちなみにこの5人騎馬戦の組み方のコツは以下の通りです。
- 土台の生徒は前方2人、後方2人で同じ身長くらい生徒を選ぶと安定性が上がる
- 後ろ2人の子供の腕に上の子供の体重がかかるので、後方2人はガッシリした人がオススメ
- 土台の4人で息を合わせるのは大変なので、掛け声等を決めておくとよい
騎馬戦の組み方 2人の場合
騎馬戦を2人で組むことはあまりないと思いませんが、コロナ禍で接触をさせる傾向もありますし、どうしても人数が合わずに調整として2人組騎馬戦が行われる場合もあるでしょう。そんな時のやり方ですが…
親子騎馬戦
2人騎馬の組み方はとても簡単、下の子供が上の子供をおんぶするだけです!
別名「おんぶ騎馬戦」とも言われ、保育園や幼稚園、小学校低学年の親子競技として割と定番だったりします。
上の動画では親子で行われていますが、こちらを生徒同士で行います。
その際のコツは以下の通りです。
- 土台の生徒が体重重め、上に乗る子が体重軽めが安定性アップ
- 肩甲骨ぐらいでおんぶできると下の子供が楽
- 帽子取りで勝負するなら、背が高い生徒同士の組み合わせが勝率高め(紅白に分かれての団体戦なら背の低い子供同士のペアで敵を足止めし、背が高い生徒同士のペアで帽子を奪っていく…という手もあり)
戦いが長引けば長引くほど土台の生徒に負担がかかるため、とにかく体格&体力がある子供が下になるのが吉。
できたら、背の高さ&体重の重さを考慮して生徒を半分にし、軽い子供が重い子供の上に乗るように組むと良いですね。
コロナ禍での騎馬戦…密を避ける工夫はどうする!?
とても迫力があり、盛り上がる競技である騎馬戦。以前は「騎馬戦を運動会や体育祭のトリにしていた!」という学校も多いのでは?(特に体育系の学校)
残念ながらここ数年「新型コロナウィルスで騎馬戦をしたくてもできなかった…」という学校も多かったでしょうが、コロナピークも少しずつ収まってきており、「そろそろ騎馬戦も再会したい。でもあまり密着してさせるワケには…」と悩みどころですよね。
そこで、他の学校がどのような騎馬戦を行っているのか、またコロナ禍でも密を避けて騎馬戦を行う工夫をいくつか紹介しようと思います。
以前の騎馬戦は…
2014 東福岡高校体育祭【騎馬戦】
↑こちらはスポーツ高校としても有名な東福岡高校の体育祭。
肉体と肉体のぶつかり合い。たぎりますね!(え?)
以前はこのような騎馬戦を行う学校もあったと思いますが、さすがにコロナ禍では行いにくいですよね。
コロナ禍で騎馬戦を行うには?
そこで、以下のような工夫をしてみてはどうでしょうか?- 全員手を消毒した上でマスク着用
- 帽子やハチマチの取り合いではなく、騎馬戦でリレーを行う
- ボールをパスしながらゴールを狙うポートボール形式(バスケやハンドボールみたいな感じ)で行う
- 1騎馬 対 1騎馬の相撲対決で行う(運動場をいくつかのゾーンに分け、それぞれ一騎打ちを行う)
コロナ禍で様々な行事が縮小されている中、なんでもかんでも中止にするのではなく、できることは工夫してやらせてあげたいですよね。
騎馬戦の組み方のコツまとめ
いかがだったでしょうか?騎馬戦は組み方を工夫することで安定性がアップし安全さや勝率がグッとアップしますよ。
特に土台となる生徒の背の高さをそろえるのがコツですので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
最後に騎馬戦ではないですが、コロナ禍で開催された体育祭の様子を紹介しますね。
思いと願いがあふれでた体育祭【2020年度|新体育祭】
子どもが頑張る姿に涙が出てきます。
先生たちはコロナウイルスの件もあり大変でしょうが、生徒達のためにも頑張ってください。