「高校生に門限って必要なの?」
「高校生の門限の平均は何時くらい?男子と女子の違いは?」
「子供が門限を守らない!親の門限が厳しい!どうしたらいいの?」
中学生から高校生になると、放課後に行う事が増えますよね。
バイトに塾にクラブ活動。
さらには友達と夜遅くまで遊びに出かける事も。
が、そんな時に気になるのが「高校生の門限は何時にするべきか」ではないでしょうか?
子供からしたら「他の友だちは門限無しなのに、なんで自分だけ!」とか「もっと遅い時間でいいじゃん」と思いますし、親からしたら「遊ぶために遅い時間まで帰らないなんてありえない!」とか「そもそも事件や犯罪に巻き込まれたらどうするの!?」と思ってしまいます。
そこで今回は「高校生の門限時間」についてご紹介。
他の家は何時くらいに門限にしているのか、子供や親がどんな風に思っているのか。
色々とまとめてみましたので、家族で門限を決める時の参考にどうぞです。
高校生は門限なしも多い!?その理由は?
オウチーノ編集部が都内の男女345名に門限に関する調査を行った結果、50.7%が「門限は特に決めてない=門限無し」と答えたそうです。まさか半分以上の家庭が「門限なし」だなんてビックリですよね。
私も「え?まさか!?」と思い他にも色々と調べてみたのですが、やはり「門限なし」にしている家が多い印象でした。
ちなみに、「門限なし」にしている家庭の事情をよく聞いてみると…
- そもそも子供が遅くまで外で遊ぶ事がない
- 塾やクラブ活動が終わる時間が遅いので迎えに行っているから
- 門限を決めなくても夕食時間(夜の7時から8時)になったらちゃんと帰ってくる
- 帰ってくる前にはスマホで連絡が入るからそこまで心配していない
- お兄ちゃんが門限無しだったので、妹にも門限無しで通している
- 本当は心配だけど子供のことを信じている
なるほど、確かに子供がきちんと帰宅してくれるなら門限を設ける必要もないですよね。
→詳しいアンケート結果を見る
高校生の門限の平均時間は何時?
「だったら、高校生で門限を決めている家は何時くらいにしているのか?」という事が気になると思うのですが、平均的には「22時(夜10時)」が一番多かったです。
スポーツや部活活動、塾、バイト等が終わり、家に帰ってくる時間がだいたい22時くらいになるからです。
もしくは、友達と遊んでいたとしても22時までなら、ギリギリ許せる範囲といったところでしょうか。
親としては「もっと早く帰ってきて欲しい」という人もいるでしょう。
ただ、あまりにも厳しすぎるルールだと「友達と遊ぶ時間がなくなり、学校で孤立してしまう」なんてことも。最終的に「なら門限なんて勝手に破るからいいもん!」となり門限を破るようになったら元も子もないですよね。
ある程度は妥協し、子供が守れる門限を決めるのも必要ですよ。
男子高生の平均門限時間は?
ちなみに男子の平均門限時間は「22~23時」とする家庭が多いようです。高校生というと、ちょうど反抗期でもありますよね。
そのせいもあり「帰る時間が遅い」なんてことが日常茶飯事になり、門限時間は24時(夜中の0時)なんて家もありました。
ただ、いくら何でもまだ未成年です。
門限が遅くなれば遅くなるほど犯罪に巻き込まれる可能性も増えてきますので、できたら遅くても23時までには帰ってくるようにして欲しいですね。
女子高生の平均門限時間は?
高校男子が「22~23時」が門限時間なのに対し、高校女子の場合は「21~23時」くらいを門限時間にしている家庭が多かったです。あまり性差で門限時間を変えたくない気持ちもありますが、どうしても男の子より女の子の方が犯罪に巻き込まれやすいもの。
最近は変な事件も多いですし、女子の方が門限時間が早くなってしまうのは仕方が無い事なのかもしれません。
ただ、女の子だってあまりにも早すぎる門限はイヤなもの。
門限を決める時は「なぜこの時間にするのか」の理由や「娘のことが心配なこと」をきちんと伝えるようにするといいですね。
あと、帰りが遅くなる場合は「最寄りの駅やバス停まで迎えに行く」というママやパパも多かったですので、そのような工夫をするのも1つの手です。
条例で補導対象となる時間帯は?
補導とは少年少女の非行を止めるために警察が行う活動の事で、23時~朝4時になると警察から補導される時間帯になります。この時間帯に未成年が街をぶらついていると警察から質問されたり、場合によっては警察署まで連行される…なんて事も有りえます。
さすがに非行行為でもしていない限りはいきなり逮捕される事はありませんが、警察に補導されるなんて嫌ですよね。
家庭の事情もありますが「最低でも23時まで」を門限に設定したいものです。
子供が門限を守らない!正しい門限の決め方は?
「子供が門限を守らない!」そう嘆く両親は多いです。私も子供を持つ親ですので、その気持はよくわかります。
が、ここで「何で門限を守らないの!」と怒ってしまうのは逆効果です。
まずは「なぜ子供が門限を守らないのか」を考えてみましょう。
早すぎる門限はNG
例えば塾やクラブ活動等が20時くらいに終わるとします。家までの帰宅時間が30分かかるとして「門限を20:30にする」としたら、少し門限が厳しい印象です。
というのも、高校生は家族よりも友達の付き合いが重要になり「友達との時間」を大切にする時期。
ここで帰宅できるギリギリの時間に門限を設定してしまうと、友達とゆっくり話す時間がなくなりますよね。
また、友達と話すだけではなく、例えば「塾の講師に質問する時間」や「友達と一緒に予習復習する時間」なんてものも取れません。
これではさすがに子供も息が詰まってしまいます。
子供が心配な気持ちはよくわかります。
ですが、子供は少しずつ成長し、そしていつかは親元を離れていくものです。
少しだけ子供を信じ、「余裕がある門限」を決めるのも大切ですよ。
そうすることで、子供も「ストレス発散」ができ、それで大学受験等を乗り切ることができたりもします。
また親からしても「余裕がある時間で子供が門限を守ってくれるようになった」としたら、子供を怒る事もなくなりますから心にも余裕が出てきますよ。
曜日によって門限を変えるのもあり
子供の生活リズムって毎日同じとは限りませんよね。曜日によってバイトや塾があったり無かったりするものです。
そんな時は「曜日によって異なる門限」を決めてもいいですね。
何も「毎日同じ時間を門限にしないといけない」なんて決まりはありません。
たとえ仮に「毎日塾がある」としても、「火曜日と木曜日は友達とゆっくり話してOK。他の曜日は急いで帰ってきて受験勉強等を頑張ったり家族との時間を大切にする」というルールを決めるのもありですよ。
ここら辺は家族で納得できるまで話し合いましょう。
デートや遊びの場合は?
高校生になると、自分たちだけで遅くまで遊びたいという時もありますよね。- 友達とカラオケに行きたい
- 彼氏や彼女とデートに行きたい
- 友達とディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンに行きたい
事前に子供がきちんと予定を話してくれるのでしたら、こんな時だけ少し門限を長くしてあげると良いでしょう。
「何時にするのか」は家庭の事情でそれぞれですが、
- 終電や最終バスには間に合う時間にする
- 22時過ぎたら一度スマホのラインでどこにいるのか、何時くらいに帰るのか連絡する
- 遅くなるようなら近くの駅やバス停まで親が迎えに行く
- 親から連絡が入ったら必ず返信する(その代わりに親はあまりしつこく連絡しない)
- スマホの位置情報共有アプリなどを使う
親子でよく話し合い、納得のできる時間を決めましょう。
親の門限が厳しい!話し合いの時に気をつけること
親子で門限を決める時に注意することは「自分の意見だけを主張しない」ということでしょう。親には親の、子供には子供の言い分があります。
まずは親子双方の気持ちを確認してみましょう。
親の気持ち
やっぱり子供の事が心配。
もし犯罪に巻き込まれて子供にもしもの事があったら…自分はこの先一生後悔する。子供が心配だからこそ、今たとえ子供に恨まれても厳しい門限を決めて子供の命を守らないと。
23時過ぎたら補導の対象になるし、もし子供が補導されて受験や就職に影響があったら大変。子供が目指している大学や就職に影響が無いようにするためにも早めに帰ってきて欲しい。大学受験や就職先で子供の人生が大きく左右される。子供が自分の人生で苦労しないためにも、早く帰ってきて欲しい。そのためには怒ってでも門限を守らせないと。
ただ、話し合う時に、
- よそはよそ、うちはうち
- 早く帰るのが当たり前
- 受験前でしょ、遊んでないで勉強しなさい
- それが普通なの
これでは子供にも親の気持ちは通じません。
まずは落ち着いて「なぜ門限を守って欲しいのか」の理由を伝えましょう。
具体的には
「あなたの命が心配だから早く帰ってきて欲しいの」
「あなたの人生が心配だから早く帰ってきて欲しいの」
という事をきちんと伝えましょう。
子供によっては「うるさい!別に親に心配されなくてもいい!」と反抗するかもですが、正直に話した言葉は子供の胸に残っています。
たとえすぐには伝わらなくても、いずれ親の気持ちをわかってくれる時がきますよ。
子供の気持ち
他の友だちは門限無しだったりするのに私だけ門限ありなんて恥ずかしい。しかも私だけ早く帰らないとだから友達や彼氏との雰囲気も悪くなるし、それで友達も離れていくし…もう嫌だ。
門限18時だなんて厳しすぎる。何をするのか全部報告しないとだし、友達同士で夜の食事もダメ。ディズニーランドとかも子供だけではNG。スマホも夜は禁止。こんな生活耐えられない!
ですが、門限時間を交渉しようとした時に、
- もっと友達と遊びたい
- 他の友達は門限無しなのに、なんで私だけ!?
- お母さんもお父さんも私のことを分かってない
- もっと遅くしてよ
そうではなく、門限を遅くすることでどんなメリットがあるのか、逆に門限が今のままだとどんなデメリットがあるのか「プレゼン」するんです。
今、勉強ばかりでむしゃくしゃする。だけど帰りに友達と話したり、たまに友達と遊ぶことで気持ちが落ち着く。そうした方が勉強にも身が入る。父さん、母さんが自分を心配してくれる気持ちもよく分かるし、ありがたいと思ってる。でも自分ももうすぐ大人だから、自分の事は自分で決めたい。門限が遅くなっても今まで通り、いや、今まで以上に勉強もシッカリ頑張るから。
↑例えば、こんな風な言葉で説得し、さらに「もし門限が遅れそうな時はちゃんと連絡する」とか「もし門限を破ったら◯◯するから」などの細かな条件まで考えてプレゼンできると、親も「そこまで考えているなら」と妥協してくれるかもしれません。感情論だけで話すのではなく、しっかりと筋道を立てプレゼンすることで「いつの間にかこんなにシッカリ考えられる大人に成長していたんだな」と思ってくれますよ。
門限が厳しすぎる毒親だった場合
また、もし親が「あまりにも子供を束縛しすぎる毒親(過干渉すぎる、子供の行動を制限しすぎる)」だった場合は、「24時間子供SOSダイヤル」に相談してみましょう。フリーダイヤルは 「0120 – 0 – 78310 (なやみ いおう)」になりますので、こちらに電話をかけると家庭環境について専門の相談員が話を聞いてくれますよ。
詳しくは以下の文部科学省ホームページをご覧ください。
→子供SOS相談窓口公式ホームページ
高校生に門限は必要?まとめ
いかがだったでしょうか?家庭の事情によって門限時間は異なると思います。
最終的には親と子供で「双方が納得できる時間」を話し合わなければなりません。
ただ、その時に感情論だけで話し合ってはずっと平行線のままです。
「なぜ門限が必要なのか」「門限を遅くすることでどんなメリットがあるのか」など冷静に伝え合い、お互いの落とし所を決めましょう。
頑張ってくださいね。