夏は暑さのせいか何かと体調を崩しやすいですよね。特に何か大きな病気をしているわけでもないのに、なんとなく食欲がなかったり、だるかったり…。
「あれ?もしかしてこれって夏バテ?」
って思うことがありませんか?とはいっても、イマイチ夏バテなのか、他の病気なのか判断がつきにくいですよね。
そこで今回は「夏バテの症状のチェックポイント」や「夏バテになりやすい生活習慣」を紹介しますよ。一緒に「夏バテと症状が似ている病気」等もまとめていますので、良かったら参考にしてくださいね。
夏バテ症状チェックポイント!
夏バテの症状をチェックしてみよう!
まず、夏バテの主な症状はこれらのものになりますよ。1つでも項目が当てはまるなら、もしかしたら夏バテかもしれませんよ。さっそくチェックしていきましょう。・消化不良な感じがして、胃もたれ、胃痛がある
・食欲がなく、嘔吐や吐き気がある
・疲れやすく、たまに動悸や息切れ、息苦しさを感じる
・夜に眠れず、眠気が酷い。昼間にあくびを何回もする
・体がだるく、倦怠感がある
・理由もなくイライラする
・下痢もしくは便秘気味
・頭痛、腰痛、肩こり
・めまいや立ちくらみがある
・顔がほてり、微熱がある
あなたはいくつ当てはまったでしょうか?当てはまる数が多いほど「夏バテ」の可能性が高くなります。が、実は夏バテには「コレ!」という決まった症状があるワケではなく、
人によって症状の出方が異なります。
「食欲不振・不眠・疲労感」だけの症状が出る人もいれば、「頭痛や筋肉痛、冷や汗」等の症状が出る人もいるのです。
ですので、症状だけで「夏バテ」と判断することは難しいんです。ただ、夏バテになりやすい「生活習慣」があるので、次の項目であなたの生活習慣をチェックしてみてください。
夏バテの症状と生活習慣どちらも点数が高ければ、かなり夏バテに近い状況だと言えます。
夏バテになりやすい生活習慣チェックポイント!
それではさっそくあなたの生活習慣をチェックしていきましょう。以下の項目についてあなたの生活が当てはまるかどうか「はい・いいえ」で答えてみてくださいね。
・最近、食事内容が偏っており、同じ物ばかり食べている
・そうめんや豆腐等、あっさり系の食べやすいものばかり好んで食べている
・喉が渇いたら冷たいジュースやアルコール類ばかり飲んでしまう
・食欲がない時は、フルーツやスイーツ、アイス等で食事を済ませる
・夏バテ防止のため、焼き肉、うなぎ、カツ丼等のガッツリ系のご飯をよく食べる
・昼間は暑いので外に出ず、家でダラダラと過ごす
・スポーツ等体を動かす機会がほとんどない
・職場や家でクーラーをガンガンかけている
・昼間は食欲がないため、夜にガッツリ食べてしまう
・食事は外食で済ませる事が多い
・水分をあまりとらない
・夜についつい夜更かしをしてしまう
・夜は暑さで寝苦しく、あまり眠れていない
いかがでしょうか?全部で13項目ありますが、「はい」の数はいくつになったでしょうか?はいの数が多い程、夏バテの可能性が高くなりますよ。
・8~13:夏バテ危険度「大」
夏バテの可能性大です。そのような生活を続けていると、最後には倒れてしまいます。一刻も早く生活習慣を見直しましょう。深刻な夏バテ症状がある場合は手遅れになる前に早めに病院を受診してくださいね。
・4~ 7:夏バテ危険度「中」
今後、夏バテになる危険があります。今は大丈夫でも、体は少しずつ疲れがたまっているはずです。できるところから少しずつ生活習慣を見直しましょう。
・0~ 3:夏バテ危険度「小」
現時点ではほぼ夏バテの心配はありません。が、近年暑さも増してきていますし、油断は禁物です。現在のコンディションを維持しつつ、夏バテ対策もしっかりと行っていきましょうね。
夏バテ症状 うつ病や冷房病、夏風邪、妊娠等が原因かも?
実は夏バテの症状によく似た病気があります。それぞれの特徴や症状を説明しますね。もしかしたら夏バテだと思っていた症状は夏バテじゃないかもしれません。夏バテの症状はうつ病だった!
男女関係なく夏バテの症状によく似た症状が「うつ病」です。うつ病の主な症状
・食欲が低下し、周りから「痩せたね」と言われるほどガクッと体重が減少する。
・不眠
・昼間の仕事中でも居眠りをしてしまう事がある
・考えがまとまらず、仕事や家事に集中できない
うつ病も夏バテと同じで上のような主症状の他にも「肩こりや頭痛、腰痛、下痢」など人によって症状の出方が異なります。
が、夏バテとうつ病の大きな違いは上記のような症状が「長く続くかどうか」です。食欲不振や不眠といった症状が継続して2週間以上続くようなら夏バテではなくうつ病を疑った方が良いでしょう。
その場合、早めに精神クリニックを受診する事で、予後が大きく変わりますので、できるだけ早く病院を受診してください。
また、最近では夏だけではなく梅雨の季節にうつになりやすいので、注意してくださいね。
関連記事
『梅雨にうつ病が悪化する原因は自律神経の乱れ?予防対策は?』
夏バテの症状は冷房病だった!
近年、エアコンが普及した事によって注目されている病気が「冷房病」や「クーラー病」です。冷房病は「エアコンの効いた冷たい室内」と「暑い屋外」等の温度差がある場所を行ったり来たりする事で起こります。体温を調整する自律神経のバランスが崩れてしまっているんですね。
「自律神経失調症」や「冷え性」と同じメカニズムです。
冷房病やクーラー病といえば、どちらかというと女性に多い印象ですが、近年では男性が冷房病にかかるケースも増えてきています。
冷房病の主な症状
・寒気
・手足や体の冷え
・頭痛、腰痛、神経痛
・肩こり
・疲労感
・食欲不振
・手足のむくみ
・生理不順
これらの症状に心当たりがある人はエアコンを設定温度を高めに変更したり、温かい飲み物を飲んだり、カーディガンを一枚はおったりと体を冷やさない対策をとるのが大切ですよ。
夏バテの症状は夏風邪だった!
風邪は冬にだけひくものではありません。夏だって風邪になることがあります。夏風邪と夏バテも初期症状が似ているので迷ってしまいますよね。が、夏風邪には以下のような「夏バテにはない症状」が現れるのが特徴です。
夏風邪の主な症状
・鼻水
・咳
・喉(扁桃腺)の腫れや痛み
・38℃以上の熱
上記のような症状がある場合、夏バテではなく風邪を疑った方が良いですね。しばらく無理をせず栄養がある食事をとり、ゆっくり休みましょう。
夏バテの症状は妊娠や更年期障害だった!
こちらは女性限定で現れるものですね。女性ホルモンの急激な変化で様々な体調不良が起こります。妊娠や更年期障害の症状も人によって様々で、夏バテと非常に似た症状が現れます。特に更年期障害では夏バテの症状と明確な区別がつきまません。早めに病院を受診し、お医者さんに相談するのが1番です。
一方、妊娠も夏バテと症状が非常に似ています。が、妊娠の場合は、「胃のムカムカや匂いによる吐き気等、明らかに今まで経験した事がない気持ち悪さ」を感じる場合が多いです。
妊娠の場合は生理予定日の1週間後以降に「妊娠検査薬」を使えば、ほぼ確実に妊娠している事がわかりますので、見分ける事は簡単です。それまでは、念のため妊娠していると考えて、安静な生活を心がけてくださいね。
夏バテ症状をチェック!うつ病や冷房病、夏風邪、妊娠等との見分け方まとめ
いかがだったでしょうか?夏バテの症状は他の病気とも症状がよく似ているので見分けるのが難しいです。夏バテの症状や夏バテになりやすい生活習慣をチェックしつつ、異なる症状があったり、症状が重すぎる場合には他の病気の可能性も考えて、早めに病院を受診する事が大切ですよ。