「ゴキブリの死骸は見せしめになる?」
「死んだゴキブリをそのまま放置しても大丈夫?」
「ゴキブリの死体を自分で処分できない時にはどうしたらいいの!?」
ゴキブリの死骸をそのまま置いておけば、仲間が不安になって家から出ていく。
そんな話を聞いた事がある人もいるでしょう。
果たして本当に、ゴキブリの死骸がゴキブリ対策になるのでしょうか?
ここでは「ゴキブリの死骸が見せしめになるかどうか」をご紹介。
一緒に「ゴキブリの死骸を放置したままにするとどうなるのか」をまとめています。
実はゴキブリの死骸をそのまま置いておくと、とんでも無いことになるんです。
同じ失敗をしてヤバい事にならないように、最後までこの記事を読むのをオススメします。
ゴキブリの死骸は見せしめに逆効果!?
結論から言いましょう。ゴキブリの死骸は全く見せしめになりません。
むしろ逆効果で、ゴキブリをうじゃうじゃと増やす原因になってしまうんです。
なぜなら、以下の2つの理由があります。
- ゴキブリはのゴキブリの死骸を食べるから
- ゴキブリの死骸(糞や体)にゴキブリ集合フェロモンが混ざっているから
ゴキブリは死骸を食べる
ゴキブリは雑食です。何でもモリモリと食べて自分の栄養にしてしまいます。
そして、それは「仲間の死骸」も含まれます。
ヤツラは仲間の死骸を見ても「俺もあんな風に殺されるかも!?(ガクブル)」なんてしません。
むしろ「お、ラッキー!餌があるじゃん。食っちゃおう♪」となり共食いしやがるんです。
この精神的なタフさ(いえ、ゴキブリにそんな物はないのですが)が、古代からヤツラが生き残ってきた要因の1つなのかもしれませんね。
死骸にゴキブリ集合フェロモンが混ざっているから
ゴキブリ集合フェロモンとは「この場所いいから、みんな来いよ」と仲間をおびき寄せるフェロモンの事です。家で1匹のゴキブリを見かけたらどんどんゴキブリが増えていくのは、この「集合フェロモン」で仲間がおびき寄せられているから。
そしておびき寄せられたゴキブリ同士が繁殖し、膨大な数のゴキブリになってしまうんです。
さて、この集合フェロモンは主にゴキブリの糞(ふん)から発せられているのですが、ゴキブリの死骸はこの集合フェロモンが出ている状態です。
つまり、死骸を放置していると見せしめどころか、逆に仲間を呼び続けている状態になってしまうんです。
さらに、ゴキブリの死骸を放置する行為は他にも多くの「デメリット」があるんです。
今からそのデメリットを紹介していきますね。
ゴキブリの死骸を放置するとどうなるの?
さて、実はゴキブリの死骸を放置すると、ゴキブリをおびき寄せるだけではなく、困った弊害が出てきてしまいます。主な5つのデメリットは以下の通りです。
- 他の虫や動物の餌になる
- 蘇生する可能性がある
- 卵が孵り幼虫になる
- 殺虫剤に耐性があるスーパーゴキブリに進化する
- 電化製品の故障の原因になる
他の虫や動物の餌になる
ゴキブリの死骸を食べるのは何も同じゴキブリだけではありません。クモ、ムカデ、アリ、カマキリなど、たくさんの虫がゴキブリを食べます。
さらにはネズミや猫もゴキブリを食べます。
つまり、ゴキブリの死骸を放置すると、そんなゴキブリ好きの虫や動物までもがやってくる事になってしまう可能性があるのです。
蘇生する可能性がある
実はゴキブリは死んだフリもしますし、気絶もします。つまり、ひっくり返って動かなくても実は死んだふりで、人が油断しているすきに動き出し逃げ出す…という可能性があるんです。
「そんな馬鹿な!」と思われた人は以下の動画をご覧ください。
#151 【ゴキブリ注意】死んだふり – smart cockroach ! –
↑死んだふりをするゴキブリです。(苦手な人は再生しないでくださいね)
ゴキブリはこのように死んだふりをして敵を油断させる頭が良い生物なんです。
ちなみに本当に死んでいるかどうかを確認するには脚の向きを注意深く見てみましょう。
ゴキブリは生きている時は脚に力を入れ広げていますが、死んでしまったゴキブリは力が抜け脚を内側にたたむような形になります。
とはいえ、これだけでは確認が難しい時もあるので、念のために死骸にもう一度殺虫剤を噴射してやりましょう。
殺虫剤攻撃に微動だにしなければ「お前はもう死んでいる」状態です。
卵が孵り幼虫になる
もしゴキブリの死骸がオスではなくメスだった場合。さらに最悪な事にもしそのメスが卵鞘(らんしょう/たくさんの卵を包んだカプセルみたいなもの)を持っていた場合。
メスが死んだ後にその卵からゴキブリの幼虫が孵り動き出してしまうんです。
ちなみにゴキブリの卵鞘からは20~40匹のゴキブリが生まれます。
1匹の死骸を放置したばっかりに新しい20~40匹の幼虫を家に放ってしまうと考えると…恐ろしすぎますよね!
殺虫剤に耐性があるスーパーゴキブリに進化する
あなたはゴキブリが日々進化している事をご存知でしょうか?近年では「殺虫剤」に対して強い耐性を持つスーパーゴキブリが誕生しているんです。
実際、とある実験で殺虫剤に強いゴキブリが誕生しております。
おそらくですが、殺虫剤で死んだゴキブリの死骸を食べる事で「致死率に至らない毒」が体内に取り入れられ、そこから耐性ができるのだと思います。(あくまで私の予想ですが)
家の中のゴキブリ共がスーパーゴキブリに進化してしまったら、もう対抗手段が無いですよね。
ちなみにスーパーゴキブリの実験については以下の記事で詳しく説明しています。
電化製品の故障の原因になる
ゴキブリは熱を持った電化製品に集まる習性があります。炊飯器やポット、エアコンの中、FAX等など…。
で、そういった電化製品の近く、もしくは内部で死んでしまうと。
繊細な機械の内部でショートを起こし、故障の原因になってしまうかもしれません。
ゴキブリは生け捕りすると見せしめになる!?
ゴキブリの死骸には、仲間をおびき寄せる「集合フェロモン」があると書いたのですが、実はゴキブリはこの集合フェロモン以外に「警告フェロモン」も出す事ができます。この「警告フェロモン」というのは「ココは危険だから近づいちゃダメだよ」というフェロモンですね。
で、例えば「ゴキブリホイホイ」等で生け捕りされた場合、ゴキブリは「警告フェロモン」を出すので一時的に仲間を遠ざける効果があると推測されます。
が、この警告フェロモンと集合フェロモンは濃度の違いで使い分けされているらしく、警告フェロモンは時間が経つと集合フェロモンに変わるとも言われています。
なので、どちらにしろ死骸を長期間放置しているのは危険です。
生け捕りしたとしても最終的に「集合フェロモン」に変わる可能性があるので、ゴキブリの死骸はできるだけ早めに処分してしまいましょう。
ゴキブリの死骸の処分方法
さて、このように厄介なゴキブリの死骸ですが、死骸をポイッとそのままゴミ箱に捨てるのはNG。下手したら「集合フェロモン」で他のゴキブリをおびき寄せたり、卵が孵ってしまう可能性もあります。
なので、ゴキブリの死骸はゴミ袋に入れシッカリと口を縛った上でゴミ箱に捨てるようにしましょう。
サイトによっては「トイレットペーパーに包んでトイレに流す」と書かれている場所もありますが、これはトイレ詰まりの原因になってしまうかもなのでNG。
トイレが詰まったら業者が来るまでひたすらトイレ我慢で死ぬほどキツイですので(経験あり)。
本当にゴキブリを流すのはヤメておきましょう。
あと、ゴキブリというと冷蔵庫の下や玄関、ベランダ、排水口等に死骸が落ちていたりしますが、こういった死骸も早めに処分するよにしましょう。
ゴキブリの死骸を触りたくない時は
「ゴキブリの死骸なんて気持ち悪くて触れない!」という人は以下の方法を試してみましょう。
- ホウキ&ちりとりで袋に入れる
- 掃除機で吸い取り、中のゴミ袋ごと捨てる
- ドライヤーで吹き飛ばし紙袋等に入れ、それからビニール袋に入れる
- トングで掴んでビニール袋に入れる
- ガムテープに貼り付けて、テープごとビニール袋に入れる
- 紙コップ等をゴキブリの死骸の上にかぶせておき、できるだけ早く誰かに処理してもらう
見つけたら速やかに処分してしまうのがオススメですよ。
また、ゴキブリを見かけたけど逃げられてしまった!という場合は以下の記事もオススメです。
ゴキブリの死骸は見せしめになる?まとめ
いかがだったでしょうか?ゴキブリの死骸はゴキブリの餌になったり、ゴキブリを集めるフェロモンが出たりするので放置はNG。
下手したらゴキブリがあっという間に増えていた…なんて事態に!
たとえ半分の死骸でも、ビニール袋に入れてしっかりと口を閉じて処分するようにしましょう。
触りたくない気持ちもよく分かるので、もしどうしても処理できない時は業者に頼むのも1つの手ですよ(笑)
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