「大学生で妊娠してしまった」
「大学生なのに彼女を妊娠させた」
「大学生なのに妊娠したかもしれない」
そんな状況になると「今後どうなるの?」と不安になりますよね。
- 退学するしかないの?
- 大学は卒業できるの?授業料は?
- 就職活動に影響はないの?
- 赤ちゃんは産めるの?おろすしかないの?
- 親に言えない
果たして、このように大学生が妊娠した場合、今後の人生はどうなるのでしょうか?
このページでは「大学生が妊娠した場合のその後」について、色々な選択肢を紹介していきます。
妊娠で悩んでいる人のお役に立てることを祈っています。
大学生で妊娠した人の体験談
まずは、大学生で妊娠した経験がある人の体験談をいくつかご紹介します。大学3年生で妊娠したAさん
大学3年生で彼氏との子供を妊娠しました。彼氏とは2年付き合っていて、避妊もしていたのですが妊娠してしまったんです。私は就職してしっかりと働きたいという思いがあったのですが、同時に授かった子供の事も嬉しく思っており、できたら産みたいと思っていました。
ですが、そもそも子持ちの大学生を採用してくれる会社があるのか、大学は無事に卒業できるのか不安でした。
彼氏に相談し、彼氏の親と私の親とも話し合い、結果的に私は子供を生むことにしました。
彼氏の実家と私の実家が大学に近かったこともあり、両親の支援を受けながら大学も休学することなく通え、卒業後は彼と結婚し、親戚の叔父が経営している会社で事務として働いています。
思っていた通りの就職はできませんでしたが、それでも可愛い子供を見ると産んでよかったと思えます。
大学4年生で妊娠したBさん
大学4年生で就職活動中…しかも内定を頂いた後に彼氏との妊娠が発覚しました。産むかどうか迷いましたが、私は就職することを選択しました。
社会人になり、赤ちゃんがいては経験できなかったことも多く経験し、今はまた新しい命を身体に宿しています。
あの時の選択は間違っているとはいえませんが、それでもふとした時に思い出し、自然と涙が流れてしまいます。
もしあの時のお腹の子供が生まれていたら…。産んであげられなくてごめんね…。
きっとこの先も、一生この選択を忘れることはありません。
大学1年生で妊娠したCさん
大学1年生の時に19歳で妊娠しました。相手は付き合っていた彼氏(社会人)でした。
彼氏は社会人でしたが給料もそんなに多いわけではなかったので、私も大学を退学し子供を産んだ後は就職して働くことにしました。
正直、子供を産んだ後はとても大変でした。
2人とも若く子育ての経験なんてないのですから、何をどうしていいかわからず悪戦苦闘の毎日です。
自分の時間も持てないし、旦那ともたくさん喧嘩しました。周りの自由に働いている友達が羨ましくてたまらない時期もありました。
親に伝えるのも勇気が入り、伝えた後はたくさん怒られ、そしてたくさん心配されました。
ですが今では「孫を見せてくれたのが親孝行」と言ってもらえていますし、どちらも初孫になるのでとても可愛がってもらっています。
きつい事もたくさんありましたが、今では産んでよかったと思っていますし、幸せです。
大学2年生で妊娠したDさん
大学2年生の時にSNSで知り合った彼氏との赤ちゃんを妊娠しました。彼氏に相談したらそれ以降連絡がとれなくなりました。
彼の家も知らないし、共通の友達もいないしで、ただの都合が良い女だったんだと後悔しました。
事情が事情なので親にも相談できず、どうしようかと悩んでいた時に「にんしんSOS」の存在をしり、そちらに相談しました。
相談員の人に親身に話を聞いてもら、結果的に妊娠週数の早い段階で中絶手術を受けました。
私一人でしたら悩むだけで行動できなかったので、相談して良かったと思っています。
今後は自分の決断に責任を持ち、産めなかった赤ちゃんの分まで人生を歩んでいこうと思います。
大学生で妊娠したらどうする?
それでは次に大学生で妊娠してしまった場合によく悩むことについて紹介していきます。大学生で妊娠した場合、大きく悩むのは以下の3つのポイントです。
- 大学は退学しないとダメ?休学・卒業できる?就職に影響は?
- 親に言えない。どんな風に打ち明ければいいのかわからない。
- 赤ちゃんを出産するべきか、堕ろすべきかわからない。
大学は退学する必要がある?
結論からいえば、妊娠したからといって大学を退学しないといけないわけではありません。大学は高校までと違って色々な人が在籍しています。
中には社会人を経験した人、すでに結婚して子供もいる人、還暦後の人などもいます。
なので、妊娠したからといって「絶対に退学」とはなりません。
退学以外の選択肢で考えられるものは、主に以下の内容です。
- 赤ちゃんは中絶し、そのまま大学に通う(大学に相談する必要なし)
- 妊娠を継続しながら大学に通い、出産前後だけ授業を休む
- 一定期間休学し、出産や育児が落ち着いてから復学する
妊娠しながら大学に通える?
もし「大学に通いながら赤ちゃんを産む」という選択をした場合、そのまま授業を受けることができます。ただし、お腹は段々と大きくなるので周りから好奇の目で見られる可能性が高いですし、人によっては悪阻できつい思いをするでしょう。
あとこの場合、最大の問題は「出産後の子供の預け先」です。
「保育園(*保育園や地域にもよりますが、在学証明書があれば就学を理由に子供を預けることが可能です。あと費用がかかります)」や「親」といった乳幼児の預け先の確保が絶対条件になります。
さらに育児は想像以上に大変ですので、現実的に考えると「親のサポート」がないと厳しいでしょう。
休学するなら?授業料はどうなるの?
出産を希望する場合、「一時的に大学を休学する」というのも1つの手です。休学した場合、大学によりますが授業料等の学費は半額、あるいは免除となる大学が多いです。
詳しい内容は大学ごとに異なりますので、休学を希望する場合は必ず大学側に相談しましょう。
また、休学する場合、新しい学期が始まる数ヶ月前までに申請が必要な場合もあります。
ここも大学によって異なりますので、できるだけ早めに大学側に相談してください。
あと、休学できる期間は4年大学でしたら「最大2~4年間」という場所が多いです。
たとえ一時的に休学しても、学ぶ意志と費用があれば復学は可能ですよ。
就職への影響は?
どんな就職先を選ぶかにもよりますが、就職への影響は必ずあると思ってください。少し厳しいことを言いますが、「大学生で妊娠=リスクマネジメントができていない・責任感がない」と捉えられます。
もしあなたが「特殊な技能」があれば話は別ですが、そうでないなら大手であればあるほど子持ちの大学生を採用する会社はないと思った方がいいでしょう。
が、だからといって就職できないわけではありません。
中には育児中のママに優しい就職先もありますし、今の時代、自宅でできる仕事もあります。
思っていた会社に務めるのは厳しいかもですし、想像よりもキツイ仕事・お給料が安い仕事になるかもしれませんが働き先は本気になればいくらでも探せますよ。
妊娠を親に言えない場合はどうする?
「親に妊娠したことを言えない…」その気持はよくわかります。ですが、いつまでも隠しているわけにもいきません。
未成年で、さらに「産みたい」と思っているならなおさらです。
子供を産む場合には、親のサポートが必須条件になってきますから。
今産むか堕ろすか迷っている…という場合でも、今後について彼氏の親と自分の親と双方での話し合いが必要ですので、やはり正直に相談するべきでしょう。
おそらく、怒られます。心配されます。もしかしたら泣かれるかもしれません。
ですが、それはすべて親があなたのことを想い心配しているからです。
勇気を出して相談しましょう。
もし親から反対されたら…
「自分は産みたいのに、親から猛反対された」こういう場合もあるでしょう。
子供を育てるにはお金も気力も体力もいります。親が心配し反対するのも頷けます。
中には「親子の縁を切る」と言われる人もいるかもしれません。
ですが、それらは全てあなたを思っているからこその言葉です。
大丈夫、親はなんだかんだで娘や息子であるあなたが一番可愛いのです。未来を心配しているのです。
産むか堕ろすかの選択は自分次第ですが、「どうしても産みたい」という場合は恋人と一緒に親を説得しましょう。
10回以上断られるつもりで、誠意を持って自分たちの想いを真剣に伝えればわかってくれます。
そして、実際に子供が生まれたら孫可愛さで一番の協力者になってくれます。
ただ、育児が大変なのはその通りですし、万が一親が折れてくれない場合もありますので、今後のことは彼氏と一緒によく話し合って決めるようにしましょう。
どうしても事情があり親に相談できない場合は?
どうしても事情があり親に妊娠を相談できない…という人もいるでしょう。例えば「彼氏じゃない人との子供を妊娠した」とか、「家庭の事情で親に知られずに中絶したい」とか。
あるいは「親に相談したけど反対された。これからどうすればいいのかわからない」といった場合もあるでしょう。
その時はまず「にんしんSOS」に相談してみましょう。
→にんしんSOS
にんしんSOSでは「妊娠したけどお金がない、住む場所や働き先がない、学生なのに妊娠してしまった」といった「誰にも相談できない妊娠」をした場合に相談できる専門の機関です。
電話やメール、ライン等で気軽に相談できるので、まずはこちらを利用してみるのがオススメです。
その他、国の機関としては「女性相談所」に相談するのも1つの手です。
ネットで「◯◯県 女性相談所」と検索すると近くの相談所が出てきますので、こちらに相談してみましょう。
妊娠したかもしれない…という段階の場合
「妊娠したかもしれない…」という段階の場合はこちらのサイトが参考になります。・にんしん相談所
妊娠した際の身体の変化や、検査薬、産婦人科について色々とまとめてくれていますよ。
産む?おろす?
子供を産んだ場合
もし産むという選択を行った場合、退学しないなら大学との調子が必要ですし、お金の面で厳しいことになります。具体的に言えば、出産・育児費用がかかります。妊娠中に産婦人科に通うにも費用が必要です。大学によっては休学中の費用がかかるところもあります。
就職も不利になるので、もしかしたらお給料が高い会社には就職できないかもしれません。
男性側もバイトを掛け持ちしたり、退学し働く必要がでることもあります。
出産後はさらに大変です。
ミルクやり、オムツ替え、永遠に終わらない抱っこ、赤ちゃんによっては毎日夜泣き。後追いの時期になれば少し離れただけで大泣きし、トイレに行くことさえもできない場合もあります。
友達が自由に遊んでいる間に、あなたは赤ちゃんの世話で縛られるのです。
さらに、場合によっては男性側が逃げてシングルマザーになる可能性もあります。
女性はお腹の中で赤ちゃんを育てている間に情がわき「母親」になりますが、男性は赤ちゃんが生まれても自覚がない人もいますので。(もちろん、全ての男性がこのようなクズ男というわけではありません。誠意を尽くしてよいイクメンになってくれるパパもいます)。
さらに、子供を育てるという責任が生じます。
子供は可愛いばかりではありません。育てるのはとても大変です。確実に苦労します。
もし産むとしたら、これらのことを全て覚悟し、両親にきっちりと協力して欲しいと頭を下げ、周りのサポートも受けた中で生んだ方が良いでしょう。
そのくらいの覚悟がないと、子供を産み育てるのは難しいです。
ただ、偽善と思われるかもですが、どんな結果になっても「子供を産んだこと自体を後悔することはない」と思います。
大変ですし、苦労しますし、キツイですが、それでも「産んでよかった」と思わせるだけのものが自分の子供にはありますよ。
おろす場合
子供をおろすことを選択した場合、大学もそのまま通うことができるでしょう。ただし、中絶できる期間は決まっていますし、中絶費用もかかります。
妊娠期間が長くなれば長くなるほど中絶の負担も増えますので、早めに親に相談しましょう。
それから、中絶は女性の身体に大きな負担になります。
私は流産を経験した事がありますが、流産の場合でも1年以上精神的に落ち込みました。
→流産報告~会社・親・友人にはどうする?立ち直れない時は?
それが中絶となると、きっと一生忘れられない選択になります。
場合によっては中絶したことで、不妊体質になる場合もあります。
それらのデメリットまでしっかりと考慮した上で中絶するかどうかを決めましょう。
私は自分の子供が可愛いと感じますが、全ての人が自分の子供を可愛いと感じるとは限りません。
特に望まぬ妊娠だった場合、子供に愛情を持てない場合もあります。
さらに最初は可愛いと思えても、終わらない育児に精神を病み、子供を虐待してしまうママもいます。
そうなるくらいなら、最初から「産まない」という選択もあります。
私の友達も望まぬ妊娠で中絶を選択した人がいます。
彼女はそのことをずっと気にしていますし、今でもきっと悔やんでいます。
ですが、今は当時の彼氏とは違う男性と出会い、新しい命も授かり幸せそうです。
私も彼女の場合は、これで良かったんだと思っています。
大学生で妊娠したらどうなる?まとめ
最終的に1番悩むのは「産むか、おろすか」なんだと思います。もし、どうしても決められない場合「1年後や5年後、10年後の自分」を思い浮かべてみてください。
今のあなたが、1年後や5年後に彼氏や家族と一緒に協力し、子供を育て幸せに笑っている姿を想像できますか?
もし想像できるなら産むことを視野にいれてみてもいいのかもしれません。
産むとしても、おろすとしても、きっと選択しなかった人生と比べ「もし、あの時あちらを選択していたら」と思い悩む時があります。
それだけ授かった命は重いものです。
選択次第であなたの人生が大きく変わることだけは確かです。
彼氏や親とよく相談して、これからのあなたの人生を選んでくださいね。