「ランタナは植えてはいけないと聞いたけどなぜ?理由は?」
「ランタナの花言葉が怖いらしいけど、本当?」
「ランタナを植える時の注意点は?」
小さな花が集まって可愛らしい花を咲かせるランタナ。
キレイで可愛くてガーデニングでも人気の花ですよね。
が、そんなランタナは「植えてはいけない」と言われている花なんです。
今からランタナを植えようと思っている人にとっては「なんで!?」となっちゃいますよね。
そこで今回は「ランタナを植えてはいけない理由や由来」をご紹介。
その他、どうしてもランタナを植える際の注意点や、ランタナの花言葉、ランタナ以外の植えてはいけない植物もまとめていますよ。
ランタナを植えようか迷っている人はもちろん、ガーデニングが好きな人も参考にしてくださいね。
ランタナはなぜ植えてはいけないの?
「世界の侵略的外来種ワースト100」に入る危険植物!?
とても可愛らしい花であるランタナですが、実は「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っている恐ろしい花だとご存知でしょうか?世界の侵略的外来種ワースト100とは、国際自然保護連合(IUCN)が定めたものなのですが、本来の生息地以外に侵入した外来種の中でも、特に生態系や人間活動への影響が大きい生物リストになります。
ちなみにランタナは日本でも環境省が定めた「要注意外来生物リスト」に入っていました。
とはいえ、現在は「要注意外来生物リスト」は廃止されていますのでリスト自体が存在しません。
ランタナ自体も園芸店等でも普通に販売されていて、法律で栽培が禁止されているなんて事もないです。
それではなぜ現在、園芸店でも売られているランタナが過去に「要注意外来生物リスト」に入っていたのでしょうか?
これからランタナが危険とされる理由を紹介していきます。
繁殖力が凄まじい
なぜ、ランタナのような可愛らしい花が「世界の侵略的外来種ワースト100」に入っているのか。それはひとえに、この「ずば抜けた繁殖力」が原因です。
一度植えると放置していてもどんどん増え続け、元々の生態系に悪影響を及ぼす危険性があるんです。
ちなみにランタナは水やりも必要ありません。
全く手入れをしなくても良いのは楽なのですが、その分どんどん成長していきます。
寒い地域では育ちにくいので(逆に温かい地域だとどんどん増える)、日陰で育てる事である程度繁殖力を抑えることも可能です。
とはいえ、日陰だと花つきが悪くなるのであまり綺麗に咲きません><
プランターで育てても繁殖する
「ランタナを鉢やプランターで育てれば、そこまで繁殖しないのでは?」そう思うかもですが、実はランタナはは「種からの繁殖」もとても強力なんです。
たとえプランターで育てたとしても、いつの間にかできた種があたりに飛び散り、そこからランタナが生えてくるんです。
芽が出てきたらすぐに種から取り除くような人でしたらまだ大丈夫ですが、庭の手入れを怠りがちな人の場合、いつの間にか庭全体がランタナだらけに…。しかも隣の家にまでランタナが侵食していた…。という事になりかねないので十分に注意しましょう。
実や種、葉が有毒
ランタナの実や種、葉には「ランタニン」という毒性が含まれています。触るくらいでしたら特に問題は無いのですが、間違って食べてしまうと肝障害や下痢、嘔吐、腹痛などの症状が現れることも。
毒性自体はそこまで強くないのですが、小さい幼児・子供やペットの場合、大量に摂取すると重症化する可能性もあります。
もしペットや子どもがいる家庭でしたら、誤飲しないように注意する必要がありますね。
茎葉にトゲがある
ランタナの茎には小さなトゲが生えています。バラのように尖ったトゲでは無いので、そこまで危険ではないですが触るとチクチクします。
また葉も表面がザラザラしており、触り心地はあまり良くありません。
大人でしたらこれらのトゲで怪我することはないかもですが、小さな子どもの皮膚は繊細ですので。
赤ちゃんや幼児がいる家庭は気をつけた方が良いでしょう。
越冬すると花から低木に成長
ランタナは寒さに弱いため、寒い地域でしたら冬には枯れてしまいます。が、温かい地域でしたら冬越し、1~2m程の大きさの「低木」に育ってしまうことも。
さらに繁殖力も増しますし、育てるにも広いスペースが必要になり、定期的な手入れが必須になりますよ。
ランタナを育てる際の注意点
ランタナの危険性はわかった。でも、やっぱりランタナを育てたい!そんな人は以下の点に注意しましょう。
広いスペースを確保する
ランタナは大きく成長しますし、どんどん増えてますのである程度のスペースを先に確保しておきましょう。近くに他の花を植えていた場合、ランタナが侵食し他の花が育たない可能性があります。
ランタナ周辺には極力他の花は植えない方が良いでしょう。
こまめな手入れ
ランタナはとにかく繁殖力が強い花。気がつけばあっという間に増えてしまうので、もしランタナをこれ以上増やしたくない場合はしっかりとした管理が必要です。
特に近くに他の花を植えている場合、繁殖したランタナに養分を取られないように十分注意しましょう。隣家の畑と距離が近い場合はさらに要注意。隣人のスペースにランタナが侵食しないように注意してくださいね。
またランタナに種ができた後ですが、種は先に回収し畑に落ちないようにしましょう。
種や実の毒性に注意
前述したようにランタナの種や実には毒性があります。小さい子供やペットがいる場合、誤嚥し食中毒を起こす可能性があります。
子供には先に「絶対にランタナに触らない」ように説明したり、ランタナの周りに柵を作るなどの工夫をしましょう。
鉢やプランターで育てる
ランタナの育て方 植え替えと切り戻しと冬越しなど少々
個人的にはこの方法がベスト。
鉢植えやプランターで育ててしまいましょう。
種が飛び散らないように注意する必要はありますが、そこさえ気をつければ庭がランタナだらけになることはある程度防げます。
ちなみにランタナの詳しい育て方である、
- 株選び
- 根っこチェック
- 置き場所
- 植え付け
- 肥料
- 切り戻し
- 冬越
- 病害虫
ランタナの花言葉が怖い!?
毒性があり「要注意外来生物リスト」にも含まれているランタナ。怖い花言葉もあるのではと思いますが、シロツメクサのように恐ろしい花言葉はありません。
敢えてランタナの怖い花言葉をあげるなら「心変わり」、「厳格」などでしょうか。
この「心変わり」は「心が他に移る事」だけではなく、「心が正常ではなくなる事(乱心)」の意味も含まれるそうで。
乱心・錯乱してしまう…と考えると怖い花言葉なのかもしれませんね。
また、ランタナはオレンジ色、ピンク色、黄色、赤色、薄紫色、白色など、色とりどりの花が咲きますが、色別に花言葉はありません。
怖い花言葉以外には「協力」、「合意」、「確かな計画」という物がありますよ。
ランタナ以外に植えてはいけない花や植物
また、ランタナ以外にも「庭に植えてはいけない」と言われている植物はあります。今からいくつ紹介しますね。
ミント系のハーブ
ザ・王道の「植えてはいけない植物」。帝王ミント様からしたら、ランタナもまだ可愛い方なのかもしれません。
さて、このミント。庭に植えてしまったら増える、増える。抜いてもお構いなしにどんどん生えてくる。
気づいたら、庭は全てミントで埋め尽くされていた…という痛い経験をした人は多いはず。
悪いことは言いません。本当にミントだけはやめて起きましょう。
どうしても植えたい場合は、最低でも鉢植えにするのがオススメです。
その他、ローズマリー、バジル、ドクダミ等もどんどん増えますので植えるのはヤメておいた方が良いでしょう。
アイビー(ヘデラ)
アイビーは緑色の葉が美しい植物です。しかし、やっかいなのはやはり繁殖力。
しかもアイビーはツルを伸ばし地面だけではなく壁にまで登ってきます。
アイビーが壁一面を覆ってしまうと、壁に跡が付き汚くなります。
さらにそこに色々な虫が住み着き、その虫を捕食するためにトカゲ等がやってくる…という恐ろしい事態を引き起こしてしまうんです。
ツバキ科植物
ツバキ、サザンカなどの植物はチャドクガという毛虫を呼び寄せます。この毛虫ですが、毛・卵・成虫の全てに毒があり、触るだけでカブれてしまう害虫です。
特に子供がいる家庭や肌が弱い人は要注意です。
駆除するのも大変なので、できるだけ植えない方がオススメです。
なぜランタナを植えてはいけないのかまとめ
いかがだったでしょうか?ランタナは「世界の侵略的外来種ワースト100」にランクインする程、繁殖力が強い花です。
庭に植えたらどんどん広がるので、植える時はよく手入れをして広がらないように注意しましょう。
手入れさえするなら、綺麗で可愛らしい花で私達の目を楽しませてくれますよ♪
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