正月飾りの代表といえば家の玄関や門に飾る「門松」ですよね。今まで門松を飾る事は無かったのですが、わが家も今年(来年?)は門松を飾ろうと思います。んが、
門松ってイマイチ飾り方が分からないと思いませんか?
「門松が左右対称に飾る物」という事はわかりますが、どっちの松が右なのか左なのかよくわからないですよね。というワケで今回は迷える主婦のために「門松の飾り方」を紹介しますよ。
・雄松と雌松の区別の付け方
・雄松と雌松はそれぞれ左右どちらに飾るのか?
・門松を飾る期間はいつからいつまでか?
・略式門松の飾り方は?
・マンションやアパートの場合はどうするのか?
主にこれらの内容を紹介しますので、正月飾りの飾り方で悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
門松の飾り方 雄松と雌松は左右どちらに飾るの?
門松の飾り方 雄松と雌松の区別は?左右どちらに飾る?
門松は「来る年にやってくる年神様の為の目印」として、家の玄関や門に左右1対ずつ「松の飾り」を飾る物です。神様は門松が飾っている家を目印にしてやってくるんですね。んで、門松には「雄松(おまつ)」と「雌松(めまつ)」とそれぞれ区別が付けられています。肝心の「雄松と雌松の見分け方」ですが、雄松と雌松は以下のような違いがありますよ。
【雄松】
・樹皮が黒っぽい
・葉が太い、固い、長い
・白い葉牡丹(はぼたん)が活けてある
【雌松】
・樹皮が赤っぽい
・葉が細い、柔らかい、短い
・紅い葉牡丹が活けてある
迷った時は上の特徴をもとに判断してみてくださいね。もし、どうしても「門松の雄松、雌松か分からない時」は購入したお店に確認してみるのが確実ですよ。
それで、「雄松と雌松を左右どちらに飾るか」ですが、一般的に
向かって左側に雄松、向かって右側に雌松を飾ります。
門松は「神様を向かい入れるための神聖な物」です。神様が気持ち良く家に入ってきて、いっぱい福を授けてくれるように正しく飾りたいですよね。
門松の飾り方 竹の長さの違いは?
さて、次に「門松を飾る時の竹の長さ」ですが、一般的な門松は「3本の竹」が使われていますよね。この3本の竹はそれぞれ長さが異なるのですが、この竹をどのような位置に並べるかで「門松の意味」が変わってきます。具体的には以下のような意味がありますよ。
【出飾り】
3本の竹のうち、1番長い竹と短い竹が内側、2番目に高い竹が外側に置かれている飾り方です。
「年頃の早く独り立ちをして欲しい息子」や「結婚して欲しい娘」がいる家はこの飾り方をします。また、病院等も「患者が元気になって早く出ていくように」という願いを込めてこの「出飾り」にするそうです。
普通の家庭ならこの「出飾り」が一般的です。迷ったらこちらの飾り方にすると良いですね。
【迎え飾り】
出飾りとは逆で3本の竹のうち、1番長い竹と短い竹が外側、2番目に長い竹が内側に設置される飾り方です。
お店等の商売をしている家は「お金やお客様が入って来るように」との商売繁盛の願いを込めてこの「迎え飾り」をするようですよ。確かに福がいっぱい入ってきそうですよね。
また、「赤ちゃんやお嫁さん、お婿さんが欲しい家」もこちらの迎え飾りにするのがおすすめです。現在妊娠中の私も「来年、元気な赤ちゃんがやってきますように」との願いを込めて、今回はこの「迎え飾り」にしようと思います(*´ω`*)
門松の飾り方 1本だけ飾っても大丈夫?
ちなみに普通の門松は「1対」飾るのが一般的ですが、江戸時代以前は「庭に1本だけ飾る」のが正式な門松の飾り方でした。ですので、門松を1本だけ飾っても大丈夫!
その際、左右どちらに飾るかは特に決まりはありませんので「飾りやすい方」に飾って良いですよ。
門松の飾り方 期間はいつからいつまで?
門松はいつから飾る?
「門松を飾る期間」ですが、本来は「正月事始め」の12月13日に飾るのが正解です。が、今の時代、そんなに早くから門松を飾っている家は無いですよね。見つけたらちょっとビックリしてしまいます(゚Д゚;)
んで、門松は理屈としては12月13日~前日の31日までに飾れば良いのですが、現代ではクリスマスが終わってから飾る家が一般的です。業者等に門松を頼んだ場合も、12月26日以降に送られてくるパターンが多いですよ。つまり、
門松は12月26日~30日に飾るのがおすすめです。
ただし、この中で29日は語呂合わせで「苦」となるので、避ける場合が多いようです。あと、神様を迎えるための準備を「前日の大晦日に行うのは失礼」という考えがあるので、31日も避けた方が良いとされています。
とはいえ、現代は仕事等で忙しい人も多いですよね。もし、あなたが昔の風習を気にしないようであれば、飾る日にちはそこまで気にせず、元旦までに飾ってしまえば大丈夫ですよ。「大掃除」を行った後に一緒に飾ってしまえば手間もはぶけて便利ですよ♪
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門松はいつまで飾るの?
次に「門松をいつまで飾るか」ですが、こちらは地域の風習によって異なります。
特に関東地方では「松の内の1月7日まで」飾り、7日の朝に七草粥を食べて、門松を取り外す家が多いようです。
んで、これが関西地方になると、正月行事がある程度終わってしまう小正月(1月15日)頃に門松を取り外す地域が多いですよ。
この時期はちょうど近所の神社で「どんど焼き(どんと祭り)」がある時期ですよね。このどんど焼きの日に合わせて門松を外し、一緒に燃やしてもらうのが1番良いかなぁと思います。
他にも「仕事が始まって忙しくなる1月4日には外してしまう」という家庭もありますよ。
本当、ここら辺は地域によって習慣が異なるので、詳しくは両親や義父母に聞いてみると良いですね。
もし、「門松をどんど焼きに燃やしに行かないし、風習も気にしない」という場合には、特に外す日にちは気にせずに、1月15日までで時間の都合の良い日に外してしまえばOKですよ。
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門松の飾り方 略式の場合は?
最後に「略式門松」について少し紹介しますね。核家族化が進んでいる現代では・伝統も大切だけど、仰々しい大きな門松を飾るのはちょっと苦手
・アパートやマンションに住んでいるから門松を飾りたくても飾れない
こんな悩みを持つ人も多いのではないでしょうか?そんな人にぜひおすすめしたいのが、
略式門松を飾る事です。
最近の門松は形やデザイン、サイズも様々な物が販売されています。例えば「ミニ門松(500mlのペットボトルサイズもあります)」や「寄せ植え風門松」が売られていて、これがとても可愛くてオシャレなんです!
これらの略式門松なら、アパートやマンションに住んでいても場所を取らないので、玄関内の床スペースに飾れますし、下駄箱の上に小物として飾っても可愛いです。もちろん、戸建ての家に飾るのもOKですよ。
もしくは、「門松リース」や「略式門松(竹ではなく松の小枝を紅白の和紙で巻き、金銀の水引で結ぶ)」を手作りするのも良いですね。これだと他にはないオリジナルな門松を飾る事ができますよ。
「神聖な門松なのに、略式化してしまっても良いの?」と思われるかもですが、どのような門松を飾ろうとも「神様に感謝する気持ちを込めて」飾れば大丈夫です!神様も怒ったりしませんよ(*´ω`*)
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門松の飾り方 雄松と雌松は左右どちら?飾る期間や略式の場合は?まとめ
いかがだったでしょうか?門松は「神様がやってくる時の目印」になります。神聖な物なので正しい方法で飾りたいですよね。飾り方は「向かって左側が雄松、右側が雌松」で、12月26日~30日の間に飾ると良いですね。もし「大きな門松はちょっと…」という家庭なら、略式門松を飾るのもおすすめですよ。
ぜひ素敵な門松を飾って年神様を向かい入れてくださいね(*´ω`*)