熱中症の応急処置に注意!冷やす場所や飲み物で正しいのは?

夏の熱中症って本当に怖いですよね。

私も以前、友達が熱中症で倒れた事があります。高校時代、外のグラウンドで部活の練習をしていた時に、前を走っていた友人がふらふらとし始めまして。「何かおかしいな?」と思っていたら、突然バタンと倒れてしまったんです。もう、びっくりですよ。


正直、私は何が起こったのかわからず、全く対応できませんでした(/_;)


幸いコーチや監督が近くにいて、すぐに応急処置をしてくれたので友達は大事に至らなかったですが、あの時、近くにコーチや監督がいなかったらと思うと・・・本当怖いですよね。


熱中症は正しい処置をしないと、重症化し死に至ってしまうケースもあります。


しかも屋外、室内関係なく熱中症になってしまう可能性があるんです。いざ、身近な人に熱中症の症状が出た時、すぐに対応できるよう正しい処置を知っているに越したことないですよね。

そこで今回は「熱中症の応急処置」について手順や注意点をまとめてみましたよ。ここを読んで「熱中症の応急処置」について正しい知識をしっかりと身に付けてくださいね。

スポンサーリンク

熱中症の応急処置の注意点 応急処置の順番や救急車を呼ぶタイミングは?

熱中症の応急処置の注意点!最初に確認する事は?

熱中症や日射病の人を見つけた場合、まず最初にする事は「身体を冷やす」事でも「水分を与える」事でもありません。


「意識があるかどうか確認する」事です。


熱中症は症状が悪化するスピードがとても速いケースがあります。特に「意識がない」「意識があったとしても受け答えがおかしく朦朧としている」場合は、危険信号です。

急いで病院で治療を受けないと、最悪の場合、死に至ってしまいますし、後遺症が残ってしまう可能性もあります。熱中症で意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

この時、周りに人がいるなら、

1、救急車を呼ぶ人
2、応急処置をする人


に分かれて対処する事ができますが、もし周りに誰もおらず、あなた1人しかいない場合は、「最初に救急車を呼び、その後、救急車が到着するまで応急処置を行う」のが正しい順番です。

この順番を間違ってしまったら、応急処置をしている間に症状が悪化し手遅れになってしまう可能性があるので、決して間違わないように注意してください。

意識の有無が微妙で判断に迷うようなら、自己判断せず手遅れになる前に救急車を呼びましょう。

熱中症の応急処置 まずは涼しい場所に移動を!

熱中症 応急処置 注意
「熱中症になった人の意識があった場合」、もしくは「意識はなかったけど、既に救急車を呼んだ場合」はただちに応急処置を始めてください。


最初に行うのは「涼しい場所に移動する」事です。


可能なら「クーラーが効いた室内」が理想ですが、近くにエアコンがついた室内がないなら仕方ありません。とにかく少しでも「日陰で風通しがよく涼しい場所」へ移動させましょう。

熱中症の応急処置 衣類を脱がせましょう

涼しい場所に移動したら、次に衣類を脱がせましょう。服を着たままだと中に熱がこもってしまい、体温を下げる妨げになってしまいます。


できるだけ服を脱がせ、身体から熱が逃げていくようにしましょう。


特にネクタイやベルト等、身体を締め付けているものは取り外してください。下着まで脱がせる必要はありませんが、症状が重い場合はゴム等はゆるめて風通しを良くしましょう。

ちなみに、この時よく「足をあげる」という処置を見かけますが、足をあげるのは必ずしも必要ではありません。

顔が真っ青で、脈が弱いショック状態なら足をあげた方が良いですが、それ以外の場合は本人が楽な姿勢でいた方が良いですよ。


スポンサーリンク

熱中症の応急処置 冷やす場所はどこ?

熱中症の応急処置で重要な事の1つが「身体を冷やす」事です。涼しい場所に移動し、衣類をゆるめたら、すぐに身体を冷やしてください。身体の中の体温が40℃を超えると痙攣が始まり、熱中症が重症化してしまいます。


特に重度の熱中症では「いかに身体を素早く冷やすことができるか」で予後がかなり変わってきます。例え救急車を呼んでいたとしても、安心せずすぐに身体を冷やしてくださいね。


身体を冷やす場所は「太い静脈が流れている場所」ですよ。大量の血液が体内に戻っていく場所なので、効率的に身体を冷やす事ができます。具体的には以下の場所になります。

・首の両外側
・両脇の下
・足の付け根の前部分(股関節部分)


これらの箇所をタオルに巻いた保冷剤や氷で冷やしてください。この時、氷や保冷剤を直接身体に当てたら冷やし過ぎになってしまいますので注意が必要です。


必ずタオル等に包んで冷やすようにしてくださいね。


ちなみに熱が出た時におでこを冷やしますが、これは「気持ち良さ」は感じる事ができますが、「身体を冷やす」目的としてはあまり効果がありません。熱中症の時にはおでこではなく、静脈が流れている場所を冷やしましょう。

また、保冷剤等がない場合は、身体全体に水をかけ、うちわや扇風機で扇いでください。近くに自動販売機があるなら、冷えた缶やペットボトルを買って氷代わりにするのもありですよ。

スポンサーリンク

熱中症の応急処置 飲み物はどうするの?

熱中症の応急処置で「身体を冷やす事」と同じくらい重要なのが「水分補給」です。身体を冷やした後は、冷たい飲み物をできるだけたくさん飲んでもらいましょう。


冷えたドリンクは中から身体を冷やすのに有効ですし、脱水症状の予防にもつながります。


意識がはっきりして、きちんと呼びかけに答えるようなら、口からどんどん冷たい飲み物を飲ませてください。

もし汗を大量にかいているようなら、汗で流れてしまった塩分を補えるように「スポーツドリンク」等を飲ませるのが良いですよ。もしくは水1リットルに対し塩を1~2g加えた「食塩水」でも効果的です。

スポーツドリンクの味が濃すぎるようなら水で薄めて飲ませても問題ありません。

自力で水分を充分飲むことができ、症状が良くなるようなら、そのまま回復するまで安静にし、症状が回復してから家へ帰りましょう。帰宅した後でもしばらくは油断せず、水分をたっぷり飲んで、涼しい場所でゆっくりと過ごしてくださいね。

ただし、もし熱中症患者の意識がはっきりしていなかったり、吐き気・嘔吐などがあったりして、「自力で水分を摂れない場合」は、無理に水を飲ませてはいけません。

誤って水分が気道に入ってしまう可能性があり危険です。

こういった場合は、病院で点滴をしてもらう必要があるので、急いで病院へ行きましょう。場合によっては救急車を呼んでも構いません。できるだけ早く病院を受診し、治療してもらいましょう。


 関連記事
熱中症の飲み物でおすすめは?最適な温度や手作りレシピも紹介!
熱中症の症状と対策!屋外と屋内での予防方法は?大人と子供では?』


熱中症の応急処置 注意点まとめ

いかがだったでしょうか?熱中症で意識が無い場合は、症状が悪化するのが早く、大変危険な状態です。すぐに救急車を呼び、応急処置を行ってください。

応急処置の順番は以下の通りですよ。

1、涼しい場所に移動
2、服を脱がせ、風通しを良くする
3、静脈が流れている場所を冷やす
4、水分補給を行う

正しい処置を素早く行う事で、回復するのも早くなります。熱中症になった人を見つけた時は、慌てず冷静に応急処置を行ってくださいね。

タイトルとURLをコピーしました